ターミネーターニューフェイトのジョン・コナーは本物?あらすじとネタバレ解説

映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」は2019年のアメリカ映画です。

 

ターミネーターシリーズの6作品目であり、シリーズ屈指の名作である「ターミネーター2」の正統なる続編として製作されたのが本作です。

 

ジェイムズ・キャメロン監督が製作に復帰、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが復帰、しかも2作目の正統なる続編となればファンの期待は高まりますね!!

 

しかも本作は冒頭から衝撃の展開で幕を明けます!!

 

なんと「ターミネーター2」当時の風貌でジョン・コナーが登場するんです!

 

超絶美少年だったあの子です!!

しかしジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングは2019年現在42歳。

少年の姿での出演は無理ですね・・・。

 

一体どうやって撮影したのか?

 

気になった人が多いと思います。

 

この記事では、その冒頭シーンがどのように撮影されたか解説しています。

また、ターミネーターニューフェイトのネタバレ解説、評価や個人的な感想も書いていますので最後まで楽しんでください。

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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では、早速冒頭シーンのジョン・コナーについてです。

レッツ!!ムーヴィン!!!

ターミネーターニューフェイトのジョン・コナーは本物?

本作は冒頭から衝撃的なシーンで幕を明けます。

 

「ターミネーター2」から3年後・・・新たに送られてきたT-800にジョン・コナーが殺されてしまうのです。

あれだけ必死に守ったのにあっさりと・・・。

 

しかも画面に映る姿は当時のジョン、サラ、T-800です。

 

え!?

 

え、え!?

 

えーーーーー!?

 

となること間違いなしです(笑)

 

そして最大の疑問となるのが、この映像はどうやって撮影したのかということ。

 

ジョン・コナーは本物なのか?

 

誰もが思う疑問ですね。

「ターミネーター2」の公開は28年前の1991年ですから、本人が出演するのは不可能です。

可能性は、当時のお蔵入り映像を使ったかCGかの2つだったのですが・・・。

 

真相は、CGによって新たに撮影されたものだということが判明しました。

 

つまり、別人が演じたものを顔だけCG処理をしてるんです。

ジョンの表情には実際の俳優たちの演技を反映させているそうですが、実はほんの少しだけエドワード・ファーロングの表情も入っているようです。

もう現代のCG技術ならなんでもできちゃいますね!

 

ジョン・コナーはもちろんですが、実はサラとT-800も演じる本人たちは一切撮影に関与していません。

 

リンダ・ハミルトンはこのシーンでサラを演じられなかったことで一晩涙を流して泣いたそうです。

自分だったらもっとこうした!サラはもっとこうなんだ!といった具合に・・・思い入れが強い作品だけにジョンが死ぬという重要なシーンを他人が演じたことが悔しかったのでしょうね。

因みに、リンダ・ハミルトンがこのシーンを演じることもできたようですが、サラはタンクトップを着ているために結局は大部分でCG処理をしなくてはならなくなる・・・だったら始めから似ている人に演じさせた方が効率的という監督の判断でリンダ・ハミルトンはこのシーンを自ら演じることができなかったようです。

 

T-800役のシュワちゃんもこのシーンはノータッチ。

シュワちゃんは自分で演じる予定だったそうですが、このシーンの撮影の時期に腕にけがをしていて演じられなかったそう。

シュワちゃんはリンダ・ハミルトン程感情を出さないまでも、「奇妙な感じがした」とこのシーンについて語っています。

 

「ターミネーター2」の続編であることを強烈に印象付け、ジョンを殺すという誰も予想していなかった衝撃の展開から幕を明ける本作は観客の興味を引くには十分すぎるものですが・・・同時に「ターミネーター2」を過去のものとして水に流し、3作目、4作目を完全に無かったことにしたという意味では、ファンの期待を大きく裏切ったとも言えます。

 

新しいことをしたいという製作サイドの思惑は感じますが、賛否両論ある展開であるのは間違いないですね。

 

しかし本当に現代の技術は凄いですね!!

僕はふつうに「こんな映像撮ってたんだ~」なんて思って観てましたよ(笑)

でも、これができるなら全編にわたって美少年ジョン・コナーを登場させて欲しかったと思ったのは僕だけではないでしょう(笑)

ジョンを冷凍保存してたとか無理くり展開でさ(笑)

 

以上がターミネーターニューフェイトのジョン・コナーは本物かについてでした。

次は本作をネタバレ解説していきます。



あらすじとネタバレ解説

ここからは本作をネタバレで解説していきます。

まずは作品情報とキャストから。

作品情報とキャスト

映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」は2019年のアメリカ映画です。

 

スタッフ
監督 : ティム・ミラー
脚本 : デヴィッド・S・ゴイヤー、ジャスティン・ローズ、ビリー・レイ
原案 : ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード
原作 : ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・S・ゴイヤー他
製作 : ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・エリソン
製作総指揮 : ジェームズ・キャメロン
音楽 : ジャンキーXL
キャスト(役名 : 俳優)
サラ・コナー : リンダ・ハミルトン
T-800 : アーノルド・シュワルツェネッガー
グレース : マッケンジー・デイヴィス
ダニー(ダニエラ)・ラモス : ナタリア・レイエス
Rev-9 : ガブリエル・ルナ
ジョン・コナー : エドワード・ファーロング

 

本作で注目はやはりシリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンでしょう!!

クレジットは、製作・製作総指揮ですが、キャメロン自身がターミネーターシリーズの関わるのは「ターミネーター2」以来のこと。

 

キャメロン復帰は公開前から大々的に報道され、注目を集めていました。

しかも本作は「ターミネーター2」の正統なる続編として製作されることが発表されていましたので、嫌がおうにも期待は高まっていましたね!

 

監督は、マーベルの「デッドプール」の実写映画をヒットさせたティム・ミラー監督です。

ティム・ミラー監督にとって「デッドプール」は初の監督作品・・・しかもR指定の映画でありながら7億ドルを超える大ヒット!

その辺を評価したのか、ティム・ミラー監督を指名したのはジェームズ・キャメロンです。

本作はティム・ミラー監督にとって2作目の監督作品・・・期待値の高さが伺えますね!

しかし、最終的な決定権はジェームズ・キャメロンが持っていて、たまにダメ出しをされながら製作されたそうです。

ジェームズ・キャメロンと相談しながら2人で作り上げたということでしょう。

 

そして、脚本にはデヴィッド・S・ゴイヤーの名前が!!

デヴィッド・S・ゴイヤーと言えば、ダークナイト3部作やDCユニバースの「マン・オブ・スティール」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の脚本を担当したことで有名!

シリアスかつ重厚な脚本が特徴で、本当に面白い脚本を作る人です。

 

製作総指揮、監督、脚本の3人からも本作に懸ける意気込みや気合が感じますね!

 

そして本作はキャストの方も公開前から超話題になっていました!!

まず、なんといってもリンダ・ハミルトンのシリーズ復帰でしょう!!

演じるのはもちろんサラ・コナー!!

「ターミネーター2」から28年が経ち、リンダ・ハミルトンももちろん老けました。

 

しかし!!

 

それでも紛れもないサラ・コナーが登場します。

 

ファンは歓喜すること間違いなしですね!!

 

それから、T-800を演じるのはもちろんアーノルド・シュワルツェネッガーです!

リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーとアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800・・・もうこれだけでターミネーターシリーズとしての説得力がハンパないです。

 

ただ、これだけではただの同窓会的映画になってしまいますよね?

そこで、本作では新キャラが3人登場します。

 

むしろ、こっちが主役なんです!!

 

強化人間のグレースをマッケンジー・デイヴィス、ダニー(ダニエラ)・ラモスをナタリア・レイエス、Rev-9をガブリエル・ルナが演じています。

 

リドリー・スコット監督の「オデッセイ」や、「ブレードランナー 2049」に出演していたマッケンジー・デイヴィス含め、ほぼ無名の俳優を抜擢しているのは、シリーズのこれからを見据えてなのかもしれませんね!

思えば、リンダ・ハミルトンやシュワちゃんもターミネーターの1作目が出世作でしたし、2作目でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングもデビュー作でしたね!

シリーズの世代交代を画策しているような雰囲気も感じます。

 

そして、公開前からキャストに名前が入っていたエドワード・ファーロング!!

 

まじか!!

 

と思っていましたが・・・。

現在のエドワード・ファーロングがジョンとして登場するわけではなかったのが残念でした(笑)

なんにせよ、スタッフ、キャスト共に話題性は抜群で、3以降のターミネーターシリーズの作品としては本気度が桁違いだということを感じる布陣ですね!!

 

次はあらすじです。

あらすじ

ある日、未来から来たターミネーター“REV-9”(ガブリエル・ルナ)が、メキシコシティの自動車工場で働いている21歳の女性ダニー(ナタリア・レイエス)と弟のミゲルに襲い掛かる。ダニーとミゲルは強化型兵士のグレース(マッケンジー・デイヴィス)に救われ、 何とか工場から脱出した。そして彼らをしつこく追跡するREV-9の前に、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れる。

シネマトゥディより引用 : https://www.cinematoday.jp/movie/T0024082

 

次は本作をポイントで解説していきます。

ここがポイント!!ネタバレ解説

ここからは本作をポイントごとに解説していきます。

ターミネーター2の正統なる続編

本作は1991年公開のシリーズ2作目「ターミネーター2」の正統なる続編として公開されました。

この、あえて「正統なる」と言っているのには理由があります。

 

ターミネーターシリーズは「ターミネーター2」の後、2003年に「ターミネーター3」、2009年に「ターミネーター4」と続編が製作され、ストーリーも続いていました。

 

しかし、本作はその流れを完全無視して、「ターミネーター2」の続きを新たに製作、「こっちが本当の続きですよ~」と言っている映画です。

 

シリーズをずっと追ってきた人からしたら、オイオイ・・・な話ですが、そういうことです。

 

因みに、「ターミネーター4」の後、2015年に「ターミネーター:新起動/ジェニシス」が公開されていますが、こちらはリブート作品となっており、「始めからやり直すよ~」ってな作品。

その「ターミネーター:新起動/ジェニシス」も続編を匂わせて終わっていますが、本作は「ターミネーター:新起動/ジェニシス」の世界観とはまるで関係ありません

ちょっとややこしいんですが、要は「ターミネーター」、「ターミネーター2」、「ターミネーターニューフェイト(本作)」というのがターミネーターシリーズの歴史となったわけです。

個人的には、続編作ったり、リブート版作ったりしておいて、「やっぱり今までの全部なしで!!」は、本当にやめて欲しい・・・。

2作目を否定し、完全になかったことになった3作目~5作目

本作は「ターミネーター2」の正統なる続編・・・。

それを決定的にするシーンが映画の冒頭にぶち込まれています。

 

「ターミネーター2」の出来事から3年・・・生き残ったジョンが、新たに未来から送られてきたT-800にあっさりと殺されてしまいます。

 

最新CGを駆使した映像に歓喜する間もなく訪れる衝撃の展開です。

 

これが何を意味するか?

 

ジョンが殺されてしまうことによって、「ターミネーター3」、「ターミネーター4」で描かれたストーリーが全て無かったことになってしまったのです・・・。

 

ジョンがいないとカイルは過去に行けないので、ジョンも生まれない・・・ですので、正確には、ジョンが死んだ時点で未来が分岐するということです。

 

いわばパラレルワールドですね。

 

因みに5作目は元から世界観が違いますのではなから眼中にないでしょう・・・。

 

そして、もう一つ。

2作目でスカイネット誕生の元凶であるサイバーダイン社を壊滅させ、部品やマイクロチップを破壊したサラ達でしたが、それなのに新たなターミネーターが送られてきた・・・。

つまり、未来は変わらなかったということを意味しています。

 

これは2作目の出来事が意味のないものだったことも意味しています。

 

「開始5分でジョンを殺す」という展開は、製作側の「シリーズを新たな方向性に進める」という明確な意思表示です。

確かに冒頭から衝撃はありますが、シリーズのファンとしては複雑な気持ちになる展開ですね。

ジョンを殺すという誰も想像すらしていなかった展開・・・いきなり度肝抜かれますけど。

 

ティム・ミラー監督は「ドラマティックでインパクトのある始まりにしたい、ということで全員が一致したんです」「観客の顔をひっぱたいて、“目を覚ませ、今回は新しいことをやるんだぞ”と言いたかった。」と発言しています。

 

製作側の思惑が見事に反映され、観客を一気に映画に引き込む素晴らしい始まりであるのは間違いないのですが、これが正解だったのかどうかは賛否が分かれるところでしょう。

ストーリーをざっくりと

ここでは本作のストーリーをざっくりと追っていきます。

 

ストーリーをざっくりと

「ターミネーター2」から3年後、ジョン・コナーは新たに送られてきたT-800によって殺されてしまいます。

そして2020年。

ダニーの命を狙って新型ターミネーターREV-9が未来からやってきます。

それを阻止すべく、強化人間グレイスも未来からやってきます。

グレイスやREV-9が来た未来では、スカイネットではなく「レギオン」なるAIが覚醒し、人類の脅威となっていたのでした。

ジョンは存在せず、ダニーが未来の抵抗軍の指導者。だから狙われます。

ジョンが殺されたことによって未来は変わったのです。

つまり、人物こそ違えどストーリー展開としては「ターミネーター2」と同じような感じですね。

サラは、自分やジョンと同じような境遇になっているダニーを守ることを誓い共に行動することに。

ジョンを殺したT-800は、その後、人間について学び改心・・・T-800もまたダニーを守るために行動を共にします。

最終的にグレイスの動力を使ってEMPを発動・・・REV-9を破壊します。

しかし、動力をEMPに使ったグレイス、EMPの巻き添えになったT-800も命を落としてしまうのでした。

生き残ったダニーは、サラと共に、来るべき未来に備え訓練していく決意をするのでした・・・おしまい。

 

以上がざっくりとしたストーリーです。

めちゃくちゃシンプルですね(笑)

ここにサラとT-800のドラマ、ダニーとグレイスのドラマ、普通の少女だったダニーが強くなっていく様を肉付けとしています。

ジョンが死んで変わった未来

冒頭でジョンが死んだことによって未来は変わりました。

グレイスやREV-9が来た未来では、スカイネットやジョン・コナーは存在していません。

代わりに「レギオン」という名のAIが覚醒し自我を持っています。

レギオンは人類を脅威と判断し、人類に核戦争を仕掛けてきます。

人類滅亡の危機です。

抵抗軍は、核デバイスを爆発させるEMP(電磁パルス攻撃)を開発して、世界中のサーバーを掌握しているレギオン/機械軍を壊滅しようと画策している状態です。

こりゃやべーぞってんで、機械軍は過去にRev-9を送り、抵抗軍の指導者ダニーを殺してしまおうって話が本作です。

サラ・コナー

本作の最大の目玉と言ってもいいリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーのシリーズ復帰。

REV-9から逃げるダニーとグレイスを助ける形で物語の序盤から登場します。

予告にもあったロケットランチャーをぶっぱなし、シリーズの定番名ゼリフ「I’ll be back」を言うのはこの登場シーン!

もう登場シーンは感動ものです!

その後、ダニーを守るためにダニーやグレイスと行動を共にするのですが、自身も命を狙われたことがある過去から、ダニーの気持ちが良く分かっている・・・そんな優しさが本作では印象的ですね。

 

サラとダニーは、ある種の世代交代のような感じで描かれていますね。

 

また、ジョンを守れず、歴史の中心人物ではなくなりましたが、人類の為を想う気持ちに変わりはないことも嬉しいですね。

 

歳はとっても、そこにいるのは紛れもなく「あのサラ・コナー」でした。

 

あ、そうそう!

サラはジョンを殺したT-800を恨んでいますが、人類の為に協力し合います・・・最終的には全て許したかのような終わりもグッドでしたね!

「ターミネーター」、「ターミネーター2」のファンを満足させるには十分な内容だったのではないでしょうか?

T-800

シリーズの代名詞シュワちゃん演じるT-800

本作のT-800は「ターミネーター2」の後に、新たに送られてきたもの。

つまり「ターミネーター2」のT-800とは違う個体です。

 

冒頭で描かれるように、ジョンを殺し任務を完了させています。

その後、暇になっちゃったってんで、人間について学び、改心・・・。

今はいい奴になったという設定。

 

未来から送られてくるターミネーターをいち早く感知し、匿名でサラに場所を知らせていました・・・「ジョンのために」という言葉を添えてです。

人間の気持ちを理解し、ジョンを殺した責任も感じ、人類の為に戦うのです。

しかも命令されてとかではなく自発的にです。

個体は違えど、「ターミネーター2」のT-800の延長線上にあるかのような設定にファンは感情移入が止まらないはずです(笑)

やっぱりリンダ・ハミルトン演じるサラが横にいると、一気にターミネーター感が出ますね!

グレース

本作から登場する強化人間グレイス

未来からやってきた半分人間半分機械の女性です。

ターミネーターの製造過程で発生したサイバネティクス技術を抵抗軍が人体に応用したことで誕生しています。

任務はダニーをREV-9から守ること。

力もスピードもターミネーター並ですが、人体に負荷がかかるため激しく動ける時間は限られているという、ウルトラマン的な設定です。

 

本作はサラを演じるリンダ・ハミルトンやシュワちゃんばかりが注目されていましたが、主役はこのグレイスとダニーなんです!

 

グレイスは、冒頭から激しいカーアクションで強烈な印象を植え付けてきます!

めちゃくちゃカッコよかったですね!

瞬時にこのグレイスが好きになりました。

グレイスは未来でダニーに助けてもらったことに恩義を感じています。

それもありダニーを守りに来たのです。

ラストで自らの命を犠牲にしてダニーを守るシーンは本作のクライマックスですね!

ダニー

本作の中心人物であり、グレイスと共に主役扱いのダニー

 

ダニーは未来の指導者になるんです。

 

始めはサラのように指導者を生む母と思われていましたが・・・実はダニーこそが指導者だった・・・これが本作の最大のネタバレ。

 

序盤こそ普通の少女ですが、次第に強くなっていき、リーダーとしての資質を発揮しだす描写は「ターミネーター1」のサラの描写に近いものを感じますね。

ラストでは来るべき未来に向け、サラと訓練を積む決意をしています。

Rev-9

本作の敵は「Rev-9」なる最新のターミネーターです。

目的は未来で指導者になるダニーを殺すこと。

REV-9は「ターミネーター2」で登場したT-1000を遥かに凌ぐ性能を持っています。

もちろん液体金属の無敵感は健在。

変身、分身も当たり前にしてきます。

 

しかーし!!

 

正直、影が薄い・・・ロバート・パトリックが演じたT-1000ほどのインパクトは残せませんでしたね。

やっぱターミネーターの敵と言えばT-1000だよな~ってことを再確認します。

社会的背景

「ターミネーター2」では、アメリカとソ連の冷戦が物語の背景に見え隠れしていました。

そういった現在の社会的背景を映画に盛り込むのはアメリカ映画、特にハリウッド大作では多いように思います。

本作も、グレイスのキャラクター設定メキシコとアメリカの国境越えといった点に今のアメリカが強く反映されていますね。

ジェンダー問題を彷彿させる描写やアメリカ国内の政治色が強く出過ぎている点は賛否両論あると思いますが、こういった多くの人が観るであろう大作ではよくあることです。

映画を通して考えるきっかけを与えてくれることもあります。

個人的にはこういったメッセージが盛り込まれることは大歓迎です。

結末

本作のラストは無事、Rev-9を破壊し、ダニーを守って終わります。

 

世界は平和になったと勘違いしがちですが・・・実は未来は何も変わっていないのです。

 

ここがターミネーターシリーズのうまいところ。

つまり、未来が変わらないように奮闘したんです!

なので、これからレギオンは覚醒しますし、核戦争も起こるでしょう。

それでも、「運命は自らの力で切り開いていく」と信じるのです。

シリーズ1作目から一貫しているこのメッセージ。

 

ラストでダニーは、もうグレイスを失いたくないと現在は子供のグレイスを見つめ運命と戦う決意をしています。

本作も「運命は自らの力で切り開いていく」というメッセージを強く感じるラストになっていました。

 

以上がポイント解説でした。
次はシリーズの時系列や続編についてです。



シリーズの時系列や続編について

ターミネーターシリーズは2019年現在、最新作「ターミネーター・ニュー・フェイト」まで6作品が公開されています。

複雑な事情を経て続編が製作されてきたシリーズですので、色々混乱しますね(笑)

シリーズの公開順や時系列は別に記事を用意しましたので、そちらから確認してください!

 

次は世間での評価や個人的な感想です。

評価と感想

ここからは本作の世間での評価や個人的な感想を!

まずは世間での評価からです。

世間での評価

本作の世間での評価は5点満点中3.7点(Yahoo!映画)となっています。

実際の声はこんな感じ。

賛否両論あります。

手放しで最高傑作と言っている人はほとんどいませんね・・・やはり2の壁は今回も崩せずといったところでしょうか。

 

次は個人的な感想です。

個人的感想

ここからは個人的な感想です。

 

僕はターミネーターシリーズが大好きです。

1作目、2作目は勿論、3作目、4作目も好きです!!

なので、本作が2の正統なる続編という公開前の触れ込みを聞いて、何とも複雑な気持ちになりました。

だって、3とか4とかが無かったことになる可能性があるじゃないですか?

 

で、その予感は見事に的中(笑)

 

冒頭からジョン・コナーを殺すという暴挙に出ています・・・。

 

オイオイ・・・マジかよ・・・。

 

「ターミネーター4」の続編を心待ちにしている僕のような人は、その衝撃の展開以上に「もう4の続きを観れる可能性は完全になくなったか」という落胆の方が大きかったでしょう。

 

まぁ、でも掴みとしてはバッチリでしたね!!

冒頭からこの展開は確かに引き込まれます。

「ターミネーター2」の正統なる続編感も感じましたしね。

でもさぁ・・・ここが最大の山場で、この後どうすんの?感がハンパなかったですし、実際最後までこのシーン以上の山場はありませんでした。

 

新しいことがしたい気持ちは分かりますし、シリーズの世代交代を図ろうとした思惑も感じました。

でも、ジョンを殺すのはどうだったのかなぁ~と個人的には思います。

 

で、僕はこの映画はノスタルジーだと思いました。

「ターミネーター2」のファンが涙する・・・特に公開当時から思い入れのあるおじさんおばさんが涙する作りですね。

 

ぶっちゃけ、サラもT-800も脇役なんです。

主役は明らかにグレイスとダニー、それからRev-9です。

 

なのに、リンダ・ハミルトンとシュワちゃんを全面に出した宣伝と「ターミネーター2の正統なる続編」アピール。

そこに訴求したのは公開前から明白なんです。

リンダの復帰に涙し、T-800とサラの2ショットに当時を思い出し、散りばめられた数々の名シーンへのオマージュから当時に思いを馳せる・・・それでいいと思います。

ストーリーの大筋も1作目や2作目とほとんど同じですからね(笑)

僕はそんな風に本作を観ていました。

そもそも「2の正統なる続編」、キャメロン監督、リンダ・ハミルトンの復帰でテンション上がるのシリーズのファンくらいなもんですからね(笑)

しかも、それによってターミネーターファンのハードルを上げ過ぎた感がハンパない(笑)

 

ノスタルジーを感じさせるのは良いんですが、ターミネーター2の続編として観るとまぁ微妙ですよ、これは。

 

ただ、サラがこれまでの経験からダニーの理解者のようになっていくのは良かった点です!

同じ境遇だからこそ理解できる・・・そして、サラの物語を知っているとより奥行きのあるものとなるサラとダニーの関係に感動しました。

まぁ、これもある種のノスタルジーなんですが。

やっぱり28年の空白は大きかったかもしれませんね・・・。

 

で、そんなノスタルジー感をぶち壊す為に奮闘する強化人間のグレイス!!

個人的にはこのグレイスがめちゃくちゃカッコよくて気に入りました!

もうサラとかT-800とかどーでもいいくらい。

冒頭のカーアクションで一気に好きになりました。

グレイスとダニーの物語をもっともっと深く描いて、別の映画作って欲しかったです(笑)

クライマックスの別れのシーンや、ラストでグレイスを守ると誓うダニーには感動しました。

 

シュワちゃん演じるT-800にも触れておきましょう!

本作でのT-800は今までとは全く違う描かれ方をしています。

まさかの、「暇だから人間について学んだら改心した」という乱暴すぎる展開(笑)

 

御年72歳のシュワちゃんが私服で登場・・・もうこれはT-800ではなく単なるアメリカのおやじです(笑)

 

そういう設定とはいえなんとなく寂しい風貌でした・・・。

 

革ジャンを着なければバイクにも乗りません。

ショットガンくらい回すかなぁ~とか、「地獄で会おうぜベイビー」くらい言うかなぁって思っていたら、そもそも「ターミネーター2」のT-800とは別の個体だったんだった(笑)

 

2作目のシュワちゃんに思い入れがあるとちょっと肩透かし食らいますね!

 

でも、サングラスをかけようとしてやっぱりかけないシーンは印象的で、「これまでと違うT-800」を感じる名シーンだと思います。

 

本作の悪役Rev-9は、能力こそT-1000を遥かに凌ぐものですが、キャラの魅力ではT-1000の足元にも及んでない印象でしたね。

全く魅力的じゃない・・・ヘリに乗るときに「ところで・・・」なんて言ってT-1000を彷彿させるセリフなんかもありましたが、キャラに魅力が無いので「は?舐めてんの?」って感じでしたね。

骨格と表面の液体金属に分かれる設定とかどうでもいいからもう少し存在感出して欲しかったなぁというのが個人的な感想です。

 

まとめると・・・

映画としてはまぁ及第点かもしれませんが、「ターミネーター2の正統なる続編」となると微妙ですねってとこ。

 

タイトルを「グレイス」にしてスピンオフとして公開したら良かったんじゃないでしょうか(笑)

 

3作目、4作目を無かったことにしてまで作る意味があったのか?

正直、疑問です。

 

そもそも僕個人としては「ターミネーター4」は1作目、2作目に並ぶ名作だと思っていますし、こうなってくると、3作目も結構良かったんじゃないかと思い直してしまいますね・・・。

興行収入もまたまた大コケみたいなので、本作の続編が作られることもないでしょう・・・シリーズはもう終わりでもいいと思います。

4の続きを作るなら話は別ですけどね(笑)

最終的にはターミネーターシリーズのファンなら観ておいた方がいいかもねって感じの立ち位置に落ち着きそうですね。

「ジェネシス」のように存在すら忘れられるという運命にならないといいですけど・・・。

運命は自ら切り開くものというメッセージの作品が、シリーズの未来を切り開けなかった・・・皮肉の1つも言いたくなる作品です。

 

個人的満足度

 

次はBlu-ray/DVD情報です。



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