「アナベル死霊館の人形」は2014年のアメリカ映画です。
死霊館シリーズの第2作目として公開された本作は、時系列では「死霊館」の前日譚にあたります。
死霊館シリーズといえばアナベル人形を思い浮かべる人が多いと思います。
本作はそんなアナベル人形にまつわるストーリーです。
アナベル人形めちゃくちゃ怖いです!!
ですが、そのアナベル人形の存在感が霞んでしまうくらい本作のストーリーはヒューマンドラマ的です。
感動すらします。
ホラーでありながら映画のテーマは「母の愛」です。
ホラー映画が苦手な人にも是非観てもらいたい・・・そんな内容になっています。
この記事ではあらすじをポイント解説している他、続編や評価についても書いています。
もちろん恒例の個人的感想も書いていますので楽しんでください。
また、記事の最後にはBlu-ray/DVD情報やVOD情報などもありますので併せてチェックしてみて下さいね!
では早速ネタバレで解説していきます!
もくじ
アナベル死霊館の人形をネタバレでポイント解説!
作品情報とキャスト
「アナベル死霊館の人形」は2014年のアメリカ映画です。
死霊館シリーズの第2作目として公開された本作は、時系列では「死霊館」の前日譚にあたります。
興行収入は全世界で2.57億ドルとなっています。
スタッフ
監督 : ジョン・R・レオネッティ
脚本 : ギャリー・ダウベルマン、サンライズ・ダンゴ
製作 : ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン
音楽 : ジョセフ・ビシャラ
キャスト
ミア・フォーム : アナベル・ウォーリス
ジョン・フォーム : ウォード・ホートン
ペレズ神父 : トニー・アメンドーラ
エブリン : アルフレ・ウッダード
シャロン・ヒギンズ : ケリー・オマリー
ピート・ヒギンズ : ブライアン・ホウ
クラーキン刑事 : エリック・ラディン
バーグアー博士 : イヴァル・ブロガー
ロバート : ガブリエル・ベイトマン
ナンシー : シャイロ・ネルソン
アナベル・ヒギンズ : ツリー・オトゥール
幼き頃のアナベル・ヒギンズ : ケイラ・ダニエルズ
前作「死霊館」と比べると若干見劣りのする感もある本作の製作陣とキャスト。
「死霊館」で監督だったジェームズ・ワン監督は製作の方に回っています。
製作がどういう立場なのか不明ですが・・・(笑)
ただそのことで作品にそこまで大きな影響はないと感じました。
では、次はあらすじです。
あらすじ
ジョン・フォームは、わが子の誕生を控えた妻のミアに、ビンテージ人形をプレゼントする。
だが、幸せに満ちた日々は、思わぬ事件で打ち砕かれる。
隣家の夫婦を惨殺したカルト信者の男女が、ミアに襲い掛かったのだ。
男は警官に射殺され、女はミアの人形を抱いて自殺する。
その日を境に次々と奇妙な出来事が起こり、原因不明の火事に発展する。
幸いにも無事に救出されたミアは女の子を出産し、家族は血塗られた家を出る。
ところが──引っ越しの荷物から捨てたはずの人形が現れる。
実は男女が絶命の瞬間に邪悪な何かを呼び出していたのだ。
果たして、人形に宿った怨念の正体とは、そしてその目的は──?
公式HPより抜粋 : http://wwws.warnerbros.co.jp/annabelle/
次はストーリーのポイントを解説していきます。
ここがポイント!!
ここからは本作のポイントとなる点をピックアップして解説していきます。
ついにアナベル人形が主役に
1作目の「死霊館」ではさわり程度にしか登場しなかったアナベル人形。
本作ではアナベル人形が物語の中心となっています。
アナベル人形は、本作の主人公であるミアが夫のジョンに誕生日プレゼントとしてもらった人形です。
ビンテージものなのかレアなのか分かりませんが、入手困難で高価だったことが夫婦の会話から分かりますね。
アナベル人形誕生の瞬間
ミアはカルト集団の2人に襲われます。
この2人の正体は、ミアたちの隣に住むヒギンス夫妻の娘アナベルとその恋人です。
アナベルはのどを切って自殺・・・その時流れた血を伝ってなのか儀式でなのかは分かりませんがアナベルに宿っていた悪魔が人形に入ります。
これでアナベル人形の誕生です。
どうして隣人の娘アナベルに悪魔が宿っているかは続編の「アナベル死霊館人形の誕生」で描かれています。
実際にあった凶悪事件との絡み
序盤でテレビからマンソンファミリーというカルト集団についてのニュースが流れています。
このマンソンファミリーの事件はアメリカで本当にあった事件です。
事件があったのは1969年・・・当時妊娠中だった女優のシャロン・テートがマンソンファミリーの信者に殺されています。
またシャロン・テートの他にも信者による無差別殺人が繰り返されました。
この事件の首謀者は、マンソンファミリーの指導者チャールズ・マンソンです。
この事件は世界中で広く知れ渡った超有名な事件です。
これと関連付けることによって、ミアを襲った犯人にリアリティを持たせることに成功していますね。
アナベル人形に宿った悪魔の目的
人形に宿った悪魔の目的は何なんでしょうか?
悪魔の望みは人間の魂です。
魂を奪うには本人の承諾が必要。
最初は赤ん坊のリアの魂を狙っていましたが、次はミアの魂を狙い・・・最終的にエヴリンの魂を奪っています。
誰でもいいんですかね・・・(笑)
ストーリーはシンプル
本作のストーリーはいたってシンプルです。
人形に宿った悪魔から娘を守る夫婦の話です。
他に重要な要素は、隣人の娘がアナベルということ。
友達になるエヴリンの過去が本作のストーリーを引き立てていることくらいでしょうか。
特に難しいこともないと思います。
ヒューマンドラマ的感動も!本作のテーマになっているものとは?
本作はホラーでありながらもヒューマンドラマ的な要素が多く、ラストは感動的ですらあります。
クライマックスでエヴリンがミアの代わりとなって自殺し、リアを取り戻してくれます。
エブリンにはかつて娘のルビーがいました。
その昔、エヴリンは娘のルビーを連れて夜中に無理をして運転・・・事故に遭遇、ルビーを失っていたのです。
娘への愛情がゆえに苦悩するエヴリン・・・。
そして、まるで贖罪するかのようにミアの代わりとなるエヴリンに涙が止まりません。
また、ミアの娘に対する愛情も常に物語の中心となっています。
ペレズ神父はラストでこう言っています。
「神が全霊を傾けた傑作・・・それは母の愛です」
母の愛・・・これこそがこの作品のテーマになっていると思います。
神父さんは今後の作品にも登場します!
本作で登場するペレズ神父は、シリーズの作品「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」にも再び登場する神父さんです。
覚えておきましょう!!
ウォーレン夫妻との絡み
本作には「死霊館」シリーズの主役ともいえるウォーレン夫妻は登場しません。
しかし、もちろん絡みはあります。
途中、アナベル人形に憑りついた悪魔について、ペレス神父はウォーレン夫妻に相談してみようと提案しています。
その後、アナベル人形はペレス神父の手から逃れているので実際に相談したかは不明ですが、こういった絡みは作品同士が密接に関係していることが連想されファンには嬉しいですね。
アナベル人形の行方は?ラストシーンが冒頭部分へ繋がります
映画のラスト・・・アナベル人形が姿を消し、警察の記録にも無いことが明かされます。
そしてラストシーン・・・アンティークショップに看護師である娘の誕生日祝いを買いに来た女性のシーンで終わっています。
そうです・・・この女性は、本作や前作「死霊館」でも冒頭に使われたあの看護師の女の子の母親です。
こうしてアナベル人形はあの看護師の女の子の手に渡るのですね。
そして看護師の女の子はウォーレン夫妻に相談・・・これでアナベル人形がウォーレン夫妻の元にある理由が判明したのです。
スピンオフではないですよ!!
本作をスピンオフととらえている方もいるかと思いますが・・・本作は最初の「死霊館」の前日譚で直接話が繋がっています。
なのでスピンオフではないというのが僕の見解です。
まぁ、スピンオフでもいいんですけどね(笑)
お話は繋がっていますよってことです!!
さて、次は実際のアナベル人形についてです。
実際のアナベル人形
今やシリーズの代名詞的存在ともなっているアナベル人形。
もうめちゃくちゃ怖いビジュアルですよね・・・。
でも実際のアナベル人形はそうでもないのをご存知でしょうか?
実際のアナベル人形は「ラガディ・アン&アンディ」のアンの方の人形です。
今でも普通に手に入ります。
てか、ふつうに癒し系(笑)
実際のアナベル人形の写真もありますが・・・僕ビビりなんでここに貼るのはやめておきます(笑)
次は本作の時系列についてです。
本作の時系列は?続編について
本作の時系列は最初の「死霊館」の前ということになります。
続編は公開順では『死霊館 エンフィールド事件』ですが、『アナベル 死霊人形の誕生』にいっても良いと思います。
その辺りの時系列や順番については詳しくまとめた記事をご用意しましたのでそちらで確認してください!
次は評価と感想です。
評価と感想
本作の世間での評価は5点満点中3点くらい(Yahoo!映画)です。
「死霊館」的なホラー然とした恐怖や演出を期待している方は肩透かしを食らったかもしれませんね。
伏線やらテーマやらに気付いていないと退屈な印象を与えるかもしれません。
【アナベル死霊館の人形】なんでこんな人形が欲しいんだよ!どう見ても呪われてるだろうが!というビジュアルの人形を手に入れた家族(主に奥さん)に襲いかかる災難の話。ネタバレです。人間は全員いい人です。黒幕でしょ!?と疑う時間が勿体無いです。旦那さんのできた人間力にひたすら震えました。
— オザック (@takigi) 2019年5月29日
映画『アナベル 死霊館の人形』 ★★2.8点。 副題にも有るように、『死霊館』のスピンオフ作品。 う~ん、特に面白いワケでも無く、特につまらないワケでも無く…という感… https://t.co/VZEvmvW3f7 #Filmarks #映画
— メタル猫 (@prideland2011) 2015年7月6日
アナベル 死霊館の人形、はかなりつまらないらしいのだけれど、あの人形のことを知る為には観ないわけにはいかないよなぁ。って、説明を求める為に観る映画もなんだかあれだけれどw
— 土や (@moriotomiyo) 2017年2月5日
さて、ここからは僕の個人的な感想です。
僕は普段ホラー映画はほとんど観ません・・・しかし、この死霊館シリーズは結構好きなんです。
その理由が本作には如実に表れていました。
それはやはりストーリー重視のホラー映画だってこと。
特に本作はヒューマンドラマコーナーにあってもいいんじゃないかというくらいのストーリー。
「母の愛」をテーマにして、ミアの娘への愛情やエヴリンの娘を思うが故の後悔や苦悩が本当に良く表現されていると思いました。
しかもそれをとってもシンプルに描いていますのでかなり観やすいです。
たしかにアナベル人形は怖いですし、ホラー的な演出も多いです。←当たり前(笑)
ですが、それらはスパイス程度に使われているだけで、映画の本質としてはこの「母の愛」を描いたヒューマンドラマだと思いました。
エヴリンの下りなんかかなり感動しました。
エヴリンは自分のせいで娘を失ってからずっと自分の命の役割や使い方について悩み答えを探していたんだと思います。
僕もなんとなくですが、人の人生にはそれぞれの役割や使命があるように感じていますので、エヴリンにはとても共感してしまいました。
もちろん僕は母親ではないので母親の気持ちは実際に母である人に比べるとそこまでは分からないかもしれません・・・ですが、本作はとても分かりやすく表現されているので、感情移入しやすいと思います。
それから、本作は死霊館シリーズの作品ですので他の作品との繋がりがあるのですが、その繋げ方がとってもいい感じです!!
これはシリーズのどの作品にも言えるのですが、後付け感があまりないので、素直に「あー!なるほど!!」ってなりますね!!
今後もますます楽しみです!
本作は普段ホラーを観ないよって人でも十分に楽しめる内容だと個人的には思います。
確かにホラーとしては物足りないでしょう・・・ヒューマンドラマとしてもシンプル過ぎるとは思います・・・。
きっと多くの人が観ることを前提に作られているのでしょう。
こうやって観る人の間口を広げてくれる作品はそのジャンルにとっては本当に貴重だと思います。
この死霊館シリーズがホラー映画の新たな代名詞として定着したのも、そういった「多くの人が観れるエンターテイメント」を前提に作られているのが要因かと思います。
ホラー映画は苦手だけど死霊館シリーズだけは好きって人も多いと思いますし、このシリーズをきっかけにホラー映画にハマったなんて人もいると思います。
そんなホラー映画への入り口になり得る死霊館シリーズ・・・その中でも本作はシリーズの特徴が良く出た作品だと個人的には思いました。
しかしアナベル人形怖い・・・アメリカ人的にはどういった感覚なんでしょう(笑)
ラストシーン・・・「あー!ちょうどこんなの探していたのよ~」ってマジ?
それともあれはツッコミどころなのか・・・それだけが未だに謎です(笑)
次はBlu-ray/DVD情報です。
アナベル死霊館の人形をBlu-ray/DVDで観よう!
死霊館シリーズはユニバース形式なのでコレクションしている方も多いと思います。
オススメはやはりブルーレイですね!
次は本作を動画配信サービス/VODで視聴する方法をご紹介します。
アナベル死霊館の人形を動画配信サービス/VODで視聴する方法
Hulu 〇
U-NEXT 〇
FODプレミアム ×
amazon プライムビデオ 〇
dTV 〇
配信が終了している場合もありますので、詳しくは公式サイトをご確認ください。