ベルリンシンドロームのあらすじとネタバレ解説!評価と感想

映画ベルリンシンドロームは2017年のオーストラリア映画です。

被害者が犯人と気持ちを通わせていくような心理状況・・・ストックホルムシンドローム。

これをもじったと思われるタイトルで、本作もそのようなことがテーマとなって製作されているように思われます。

 

しかし!!!

 

僕もそうだったんですが・・・多くの人は監禁脱出ゲームのようなシチュエーションスリラーとして本作を鑑賞すると思います。

監禁脱出ゲームとして観ると、本当に描きたかったテーマが全然伝わってこないという残念な出来栄え。

しかも監禁脱出ゲームとしてはやや退屈な作り・・・かといってストックホルムシンドロームを描いているかと言えばそこまで描いていないという・・・なんとも中途半端な作品です。

そしてなにより、犯人がクソ気持ち悪いやべー奴だってことでゲロ吐きそうです。

一応最後まで鑑賞したので、記事にしてみました。

この記事ではあらすじやネタバレはもちろん、本作で本当に伝えたかったであろうテーマについてや、僕なりの感想、Blu-ray/DVD情報や本作を動画配信サービスで視聴する方法も書いています。

是非最後まで読んでください!

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

以下の表は本作をフル視聴できるサイトの一覧です。各サービスとも2週間~31日間の無料お試し期間があり、期間内の解約であれば料金は発生しません。ぜひ利用してみて下さい。

※サービス名をクリックすると各サイトへ移動できます。

U-NEXT 31日間無料トライアル実施中
Hulu × 2週間無料トライアル実施中
Amazonプライム・ビデオ 30日間無料体験実施中
dTVチャンネル 初回31日間無料
TSUTAYA TV 入会から30日間無料
ビデオパス × 30日間無料トライアル実施中
FODプレミアム 初回1ヶ月無料
Netflix × 30日間無料体験実施中

※本ページの情報は2020年2月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

 

 

では、まずはあらすじとネタバレからです。

レッツ!!ムーヴィン!!!

ベルリンシンドロームのあらすじとネタバレ解説!

作品情報とキャスト

映画ベルリンシンドロームは2017年のオーストラリア映画です。

興行収入は78.82万ドルとなっています。

 

スタッフ
監督 : ケイト・ショートランド
脚本 : ショーン・グラント
原作 : メラニー・ジューステン『Berlin Syndrome』
キャスト(役名 : 俳優)
クレア : テリーサ・パーマー
アンディ・ヴァーナー : マックス・リーメルト
エーリッヒ : マティアス・ハビッヒ
フランカ・ヒュンメルズ : エマ・バディング
ヤナ : エルミア・バーラミ

 

本作を監督するのはケイト・ショートランド

オーストラリアの監督で脚本家でもあります。

ケイト・ショートランドの作品は今のところ本作以外観たことがありませんが・・・アベンジャーズシリーズの「ブラック・ウィドウ」(2020年5月1日公開)の監督に大抜擢されたことで、今後大きく飛躍する可能性がありますね!

本作はオーストラリア映画ということもあり、主演もオーストラリア出身のテリーサ・パーマーが主演を務めています。

彼女は2006年「呪怨 パンデミック」でハリウッドデビュー。

その後も「ベッドタイム・ストーリー」「Xミッション」「きみがくれた物語」などヒット作に出演しています。

本作では危機感迫る演技を体当たりでこなす活躍ぶりです!!

他の俳優陣についてはちょっと知らない人ばかりでした・・・すみません・・・。

まぁ、映画は勉強するものではないというのが僕の基本スタンスなので・・・今後売れたら自然に覚えるでしょって感じで(笑)

 

早速、あらすじです!!

あらすじとネタバレ解説

本作の主人公はクレア(テリーサ・パーマー)です。

クレアはオーストラリア出身で、ドイツを旅するバックパッカーです。

ベルリンにやって来たクレアはアンディと名乗る男性と出会います。

2人は意気投合し、そのままベッドを共にするのでした。

翌朝、クレアが目を覚ますと部屋には鍵がかかっていました。

アンディは「鍵を開けるのを忘れていただけだ」と言い、これを信じたクレアはもう一晩彼と一緒に過ごすことにするのでした。

その翌日、アンディを見送った後、クレアは部屋の中を見て回ります。

すると、クレアを盗撮したポラロイド写真を見つけます・・・肩には「僕のもの」と書いてありました。

慌てて自身の肩を確認すると、そこには写真の通り「僕のもの」の文字が。

気味の悪さを感じたクレアは、アンディが置いていった鍵で部屋を出ようとしますが鍵が合わず開きません。

慌てたクレアは、携帯電話で外に連絡を試みようとしますが、SIMカードが抜きとられていて使えませんでした。

窓から出ようと、窓を椅子で叩き割ろうとしますが、強化ガラスでできた二重窓はびくともしませんでした・・・。

クレアはアンディの部屋に完全に閉じ込められてしまうのです・・・。

その夜、アンディは帰宅し、何事もなかったように夕食を作り始めます。

クレアはパニックになり大声を出しアンディに掴みかかりますが、逆にアンディに押さえつけられてしまいます。

住人の少ない古いマンションなので、クレアの声は外には届きません。

アンディはクレアをベットに大の字に縛り付け、撮影など始めます・・・完全にクソ変態野郎ですね(笑)

こうしてクレアは監禁されてしまうのでした。

家の外でのアンディは、教師として働き、平然と生活していました。

また、アンディには父がいました。

アンディの父は別の場所で一人暮らしをしています。

アンディは父に「オーストラリア出身の彼女ができた」と報告・・・すると父は「また旅行者なのか?」と呆れています。

アンディが帰宅すると、クレアはシャワーを許されます。

シャワーを浴びるクレアでしたが、排水口につまった大量の長い髪の毛を発見します。

アンディは以前にも監禁をしていたんだと気付いたクレアは、更なる身の危険を感じるのでした。

翌日は部屋の中での自由が与えられたクレア。

アンディが仕事でいない間に脱出に役立ちそうなものを探し始めます。

ソファのしたからドライバーを発見したクレア。

このドライバーを使って脱出を試みます。

アンディが帰宅すると、隙をついてアンディの手にドライバーを突き刺します。

絶叫するアンディから鍵を奪い、部屋を出て必死で逃げます・・・。

しかし、マンションには門にも扉があり、鍵がかかっていて開きませんでした。

あと一歩のところでクレアはアンディに捕まってしまいます。

アンディはクレアが逃げられないようにクレアの指をへし折ります。

こうしてクレアは再び監禁されてしまうのでした・・・。

クレアを部屋に監禁しながら普段は教師として平然と働くアンディ。

ある日、学校でのことです。

アンディは、フランカという女生徒をじっと見つめてしまいます。

フランカはアンディが自分に好意を寄せていると思い、その日の夜にアンディのマンションを訪ねます。

鳴り響くインターホン・・・。

クレアにとっては千載一隅のチャンス到来です!!

アンディは「声を出したらフランカを殺す」とクレアを脅してから扉を開けます。

仕方なく従うクレア。

フランカはクレアの姿を目撃しますが、アンディに恋人だと説明されそのまま帰ってしまいました。

それから数日後、アンディの父が亡くなります。

深く悲しむアンディは、父の家に数日間滞在することに。

クレアはそのことを知りません。

クレアは何も知らないまま1人アンディの部屋に取り残されてしまうのでした。

停電と寒さ、部屋からは出れない、しかもアンディも戻ってこない・・・クレアを絶望にも似た不安と恐怖が襲います。

数日後、ようやく帰宅したアンディはクレアに「父が死んだ」と言い、うなだれるのでした。

クレアはそんなアンディを見て、「見捨てられたかと思った」といい優しく慰めます。

そのままアンディに抱かれたクレア・・・。

こうしてクレアは脱出したいと思いながらも、アンディと恋人のように過ごすようになります。

クレアはアンディに対していつの間にか心のつながりを感じていたのでした。
と、同時にアンディに気持ちを許している振りをすれば、いずれ外に出られるチャンスがあると考えていた部分もあったでしょう。

クレアが自分のものになったと安心したアンディは、クレアを連れて森にクリスマスツリーの木を切りに出かけます。

この時森で出会った少年に「警察を呼んで」と助けを求めるもののうまくいきませんでした。

それどころか再びアンディを怒らせてしまうのです。

再び監禁生活となったクレア。

後日、マンションに見回りの警備員がやってきます。

窓から合図を送るクレアに気付いた警備員は部屋の前までやってきます。

しかし、これに気付いたアンディはこの警備員を殺害。

死体の処理をクレアに手伝わせるのでした・・・。

こうして状況は変わらず監禁生活は続くのです・・・。

相変わらずの監禁生活のクレア。

ある日、新聞にはクレアを探す記事が出ます。

これを見たアンディは、そろそろ潮時だと感じクレア殺害を計画します。

アンディの考えを感じ取ったクレアは賭けに出ます。

アンディの持ち帰った生徒のノートからフランカのノートを見つけ出し、そこに自分が監禁されている写真を挟んだのです。

翌日、ノートを返却してもらったフランカは、ノートに挟まれた写真を見て全てを察知、トイレに行くふりをして学校を抜け出します。

学校を抜け出したフランカは全速力でクレアが監禁されているアンディのマンションへ。

一方、これに気付いたアンディもすぐさま追いかけます。

一足先に着いたフランカはクレアを救出。

なぜか鍵は部屋の外に置いてるんですよね・・・(笑)

で、遅れて部屋に入ってきたアンディを今度は逆に閉じ込めることに成功します。

外に出たクレアはタクシーに乗り、窓から入り込む風を受けながら解放の安堵感と共に自由になった喜びをかみ締めるのでした・・・。

 

以上があらすじです。

 

次は原作についてです。



原作について

本作の原作はメラニー・ジューステンという方の、同名小説『Berlin Syndrome』です。

現在のところ翻訳出版はされていないようです。

僕も勿論未読です。

なので原作との比較などもできませんでした。

また、原作者のメラニー・ジューステンさんの情報もほとんどなかったので、まだまだ知られていない存在のようですね。

オーストラリアでの知名度や小説の売れ行きなど気になりますが・・・情報が入ってきたら追記しますね!!

 

次は個人的な評価と感想です。



評価と感想

個人的な評価と感想の前に世間での評判を見ていきましょう。

世間の評判は、10点中5点くらいといったところでしょうか。

やや厳しい意見が目立ちますね。

「だらだら長い」といった意見や、「自業自得」といった意見まで(笑)

実際の声はこんな感じ。

 

さて、ここからは僕の個人的な感想を書いていきます。

僕はこの手のシチュエーションスリラー的な作品は割と好きな方ですが、本作は正直微妙でした・・・。

 

一番の原因は、犯人が気持ち悪いこと。

 

これに尽きますね・・・一言で言えばやべー奴です。

監禁などこの手のことに嫌悪感を抱く人は観ない方が良い作品だと思います。

しかも犯人の動機がイマイチ伝わってこないんで、もう単なる異常者でしかありません。

独占欲なんですかね?

まぁ、いずれにせよ完全に異常者です(笑)

まぁ、一応最後まで観ましたので詳しく書いていきますね(笑)

 

まず、本作のタイトルはベルリンシンドロームです。

恐らくベルリンでの出来事をストックホルムシンドロームにかけてのタイトルかと思います。

ストックホルムシンドロームとは、誘拐事件や監禁事件などの被害者が生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築くことをいいます。

人質になった被害者が犯人を庇うようになったりと、心理的に繋がっていくようなこともあるそうです。

 

本作でも監禁されたクレアが犯人のアンディに対して優しさを見せ、恋人のような生活をする展開があります。

監禁されているのに久しぶりに帰ってきたアンディに抱かれちゃうクレア・・・そのまま受け取ったら「おいおい」な展開ですが、これは、取り残され不安な日々を送ったクレアが心のどこかでアンディの帰りを待っていたような・・・監禁されて逃げたい反面、アンディを見て安心したような心理を如実に表しているシーンです。

本作の核心とも言える重要なシーンだと思います。

 

そして、その後のクレアはまるで恋人になったかのように振る舞うのです。

もちろんアンディに対する憎しみや部屋を出たいという気持ちも忘れたわけではありません。

恐らく、このクレアの複雑な心情こそが一番描きたかったテーマだったんだと思います。

ですが、この映画から受ける印象は単に監禁されたクレアの脱出ゲームになってしまってると思いませんか?

なんとなくクレアの心情の変化が伝わりにくかったなって思います。

監禁されて絶望するくらいまでは良かったのですが、もう少しアンディに対する複雑な心情の変化を丁寧に描いても良かったのではと思いました。

 

結果、本来描きたかったストックホルムシンドロームなのか、監禁脱出ゲームなのかはっきりしない内容になっているのがとってももったいないなぁって思います。

どっちにも振り切ってないので中途半端な印象なんです。

 

しかも、多くの人は本作を監禁脱出ゲームとして捉えていると思います。

なので、多少の心理描写とかをやったところで無駄に長いと感じてしまうんですよね・・・。

僕も正直、大した事起きてないのにダラダラ長いなって思ってましたから。

核となるテーマが伝わりにくいのが本当に残念だと思います。

 

でも、普通っぽい人が実はとんでもない奴という設定はリアリティがあって怖かったですね。

他人をむやみに信用できない現代だってことを改めて認識させられました。

監禁されたクレアもこれまた普通の人っぽくてより恐怖を感じました。

めっちゃくちゃ頭がキレるとか、めちゃくちゃ強いとかいうタイプの人物ではなかったので、絶望感がハンパなかった・・・。

これ出れんの?って本気で思ってました(笑)

 

最後、部屋を出て逆に閉じ込めるのは爽快だったのですが・・・部屋の鍵が外にあるのがちょっと納得できませんでしたね・・・。

外にないとフランカがクレアを助けられないのは分かるんですが・・・アンディが鍵を部屋の外に置いて出かけているのはかなり違和感でした。

鍵って普通持っていきますよね?

うーん・・・なんかなぁって感じです(笑)

フランカにしてもまずは警察でしょ?

みたいなツッコミをいれたくなりますし・・・。

なんか色々惜しいなぁって印象の映画でした。

 

個人的満足度

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

ベルリンシンドロームをBlu-ray/DVDで観よう!

特典映像なども収録されていることが多いBlu-ray/DVD。

コレクションしている方も多いと思います。

本作はDVDのみの発売となっているようです。

 

次は本作を動画配信サービス/VODで視聴する方法をご紹介します。

ベルリンシンドロームを動画配信サービス/VODで視聴する方法

以下の表は本作をフル視聴できるサイトの一覧です。各サービスとも2週間~31日間の無料お試し期間があり、期間内の解約であれば料金は発生しません。ぜひ利用してみて下さい。

※サービス名をクリックすると各サイトへ移動できます。

U-NEXT 31日間無料トライアル実施中
Hulu × 2週間無料トライアル実施中
Amazonプライム・ビデオ 30日間無料体験実施中
dTVチャンネル 初回31日間無料
TSUTAYA TV 入会から30日間無料
ビデオパス × 30日間無料トライアル実施中
FODプレミアム 初回1ヶ月無料
Netflix × 30日間無料体験実施中

※本ページの情報は2020年2月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。




U-NEXT
U-NEXT
おすすめの記事