ラ・ヨローナ泣く女は都市伝説を元にした映画!?死霊館シリーズとの関連は?

映画「ラ・ヨローナ~泣く女~」は2019年公開のアメリカ映画です。

本作は死霊館シリーズのスピンオフとなっていて、「アナベル 死霊館の人形」に出てきたペレズ神父が本作にも登場!!

アナベル人形も回想シーンとして登場するなどシリーズのファンは必見の内容です。

もちろんシリーズのファンでなくても十分楽しめる作りなのはさすが大ヒットシリーズ!!

しかも本作は日本人好みの内容!!!

日本人なら絶対楽しめますよ~!!

で、実はこのラ・ヨローナの話は海外では有名な伝説なんです!!!

 

「いい子にしてないとラ・ヨローナがくるぞ~」

 

的な感じで子供に言い聞かせる時に使ったりするそう!!

 

この記事ではそんなラ・ヨローナの伝説について解説しています。

勿論、映画のネタバレ解説や死霊館シリーズとの関連、世間での評価や僕の個人的感想も書いています。

また、Blu-ray/DVD情報、動画配信サービス/VOD情報などもあり、盛りだくさんの内容です。

是非最後まで楽しんでください。

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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では、早速本作の元になった実際の都市伝説についてです。

レッツ!!ムーヴィン!!!

ラ・ヨローナ泣く女は都市伝説を元にした映画!?実際の都市伝説とは?

本作で描かれている物語は、メキシコを中心とした中南米では誰もが知っている有名な伝説なんです。

ラ・ヨローナとは「泣く女」という意味で、泣き声や叫び声を聞いた人を不幸にします。

中南米では名前は違えど同じような伝説が各地であるようですね!

日本で言ったらトイレの花子さん的な位置でしょうか。

 

「いい子にしてないとラヨローナが来るぞ~」

 

と言って子供を脅かしたりするそうです・・・。

 

言い伝わっている実際の物語は、本作の冒頭で描かれているそのまんまです。

短いながらも的確に描かれていて、ここで僕が文章にするよりよっぽど分かりやすい(笑)

ですが、一応、言い伝わるラヨローナ伝説もご紹介しておきます(笑)

 

実際に伝わるラヨローナ伝説
メキシコの貧しい田舎に家族と一緒に住むマリア。
マリアはとても美しい女性です。
ある日、貴族の御曹司が村を通りかかるとマリアに一目ぼれ・・・御曹司とマリアは結婚するのでした。
しかし、これに猛反対したのが御曹司の父。
2人はこの御曹司の父から離れた場所に家を建て暮らすようになります。しばらくすると2人の間に双子の子供が生まれます。 

このまま幸せが続くように思われたのもつかの間、子供が生まれてしばらくすると御曹司は実家に泊まることが多くなります・・・たまに帰っても子供たちにしか目をやりません。

マリアはもう自分が愛されていないのだということに気付きます。

やがて夫は実家から戻ってくることがなくなりました。

それから数年後のある日、マリアが子供たちと一緒に川の近くを歩いていると見覚えのある馬車を見かけます。
その中には帰ってこない夫と、夫に寄り添う若くて美しい女性がいました。
マリアの怒りが爆発・・・愛しいはずの息子たちを川で溺死させてしまうのです。
冷静になったマリアは自分がしてしまったことを激しく後悔・・・自らも川に飛び込んだのでした。
しかし、彼女の魂は死ぬことを許されませんでした・・・永遠にその川で泣きながら子供を探し続けているのです。

 

ね、映画のまんまでしょう?(笑)

この他にも、ラ・ヨローナが自分の息子に似た子供を誘拐しているといったように伝わる地域もあるようですね。

僕もいい子にしていようと思います・・・。

 

次はあらすじとネタバレ解説です。



あらすじとネタバレ解説

ここからは作品情報やあらすじをネタバレで解説していきます。

まずは作品情報とキャストから。

作品情報とキャスト

映画「ラ・ヨローナ~泣く女~」は2019年公開のアメリカ映画です。

本作は死霊館シリーズのスピンオフとなっています。

興行収入は1.221億ドルです。

 

スタッフ
監督 : マイケル・チャベス
脚本 : ミッキ・ドートリー、トビアス・イアコニス
製作 : ジェームズ・ワン、ゲイリー・ドーベルマン他
製作総指揮 : リチャード・ブレナー他
音楽 : ジョセフ・ビシャラ
キャスト(役名 : 俳優)
アンナ・テイト=ガルシア : リンダ・カーデリーニ
クリス・ガルシア : ローマン・クリストウ
サマンサ・ガルシア : ジェイニー=リン・キンチェン
ラファエル・オルヴェラ : レイモンド・クルス
パトリシア・アルバレス : パトリシア・ヴェラスケス
ラ・ヨローナ : マリソル・ラミレス
クーパー刑事 : ショーン・パトリック・トーマス
ペレス神父 : トニー・アメンドーラ
エイプリル : マデリーン・マックグロウ

 

本作の監督はマイケル・チャベス監督です。

・・・。

・・・・・。

・・・・・・。

やべー聞いたこともない監督じゃねーか・・・。

 

と、思ったら、それもそのはず!!

 

ケル・チャベス監督は死霊館シリーズの生みの親ジェームズ・ワン監督が目を付けた期待の新鋭監督だそう!!

 

とある映画祭で上映されたマイケル・チャベス監督の短編映画をジェームズ・ワン監督が気に入ったのがきっかけだそう!!

なんでもこのマイケル・チャベス監督はジェームズ・ワン監督の大ファンだそうです!

 

本作ではジェームズ・ワン監督もバリバリ製作にかかわっています。

マイケル・チャベス監督は憧れの監督と一緒に仕事をして夢のようだったと語っています!!

そりゃそうでしょう!!!

まさに大抜擢!!

これぞアメリカンドリーム!!!

いきなり死霊館シリーズを任されるなんて期待の高さがうかがえます。

そしてなんとなんと!!!

本作での仕事が認められたのか、マイケル・チャベス監督は死霊館本シリーズの第3作目の監督に既に決まっています!!

これから楽しみな監督ですね!!

 

キャストの方は主人公のアンナ役にリンダ・カーデリーニ

個人的には2018年の「グリーンブック」のドロレス役(主人公の奥さん)が記憶に新しいです。

他にもアベンジャーズシリーズではホークアイの奥さんとして出演しています!

そんなこともあり、なんとなく「妻」のイメージが強いです。

本作でも2人の子供を守る母の役ですしね!!

 

そして、圧倒的な存在感を放つラ・ヨローナを演じるのはマリソル・ラミレスです。

マリソル・ラミレスにとって本作は初の映画出演です。

なんでもマリソル・ラミレスは当初、パトリシア役のオーディションに来ていたそうです。

パトリシア役にはなれなかったようですが、そのオーディションで強烈な印象を残したそうです。そのことがきっかけで後にラ・ヨローナ役に大抜擢されることになるのです!

 

それから忘れてはならないのがトニー・アメンドーラが演じるペレス神父!!

本作は死霊館ユニバースのスピンオフですが、このペレス神父の存在こそが本作と死霊館シリーズを結びつける鍵となっています。

ペレス神父は「アナベル 死霊館の人形」に出てくる神父さんですね!!

大ヒットとなった死霊館シリーズですが、本作はスピンオフだからなのか、なかなか攻めた製作陣とキャスティングになっているのが印象的です。

シリーズの舵取り役であるジェームズ・ワン監督の「新しい才能にチャンスを」といった精神が具現化されていますね!!

しかも冒険しながらもクオリティは落とさないのがさすがです!!

 

以上、作品情報とキャストでした。

次はあらすじです。

あらすじ

1970年代のロサンゼルス。不可解な死を遂げた子供の母親が、不吉な警告を発する。しかし、それを無視したソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カデリーニ)と彼女の子供たちは、ほどなくしてある女の”泣き声”を聞いてしまう―。その日を境に数々の恐ろしい現象に襲われることとなった家族は、教会に助けを求めるが、そこで語られたのは、呪われたすすり泣く女”ヨローナ”の存在だった―。ヨローナはプールやバスタブ、トイレであろうが、水のある所に現れる。果たして家族は逃げ場のない恐怖から逃れることはできるのか―。

公式HPより引用 : http://wwws.warnerbros.co.jp/lloronamoviejp/

 

次は本作をポイントごとに解説していきます。

ここがポイント!!ネタバレ解説

ここからは本作をポイントごとに解説していきます。

ラ・ヨローナ誕生

本作のメインとなる悪魔はラ・ヨローナです。

悪魔というより霊といった方がいいかもしれませんね!

冒頭で描かれるのはそんなラ・ヨローナ誕生の秘密です。

 

ヨローナは愛する夫に浮気をされたことによって、嫉妬し、そして怒り狂ってしまいます。

そこでヨローナは夫に対して復讐を考えるのです。

その復讐がまた酷い・・・夫の大切なものを奪うというもの。

そう子供です。

ヨローナは夫が溺愛する2人の子供を川で溺死させ、自らもその川に身を投げるのでした・・・。

しかし!

ヨローナは悪霊となりこの世をさまよい続けることに・・・水のあるところに現れては、自分の泣き声を聞いた子ども達をさらって殺していくようになったのです。

 

これは完全に悪魔というより霊ですね・・・。

宗教的な関係から、海外では悪魔に対して異常な恐怖を感じるようですが、日本人に悪魔はイマイチピンときません。

しかし、今作のラ・ヨローナは霊です。

日本人にもとっても馴染みある恐怖ですね。

パトリシアは無実だった

パトリシアは2人の男の子の母親です。

2人の息子をなにやら怪しげな部屋に閉じ込め何かから守っている様子。そしてパトリシアは恐怖におびえています。

2人の息子の体には傷が・・・。

これを見たソーシャルワーカーのアンナはパトリシアが息子たちに虐待を働いているのではないかと疑います。

アンナはパトリシアと2人の息子を引き離し保護します。

しかしその後、保護した2人の息子たちは川で溺れて死んでしまったのです・・・。

パトリシアは虐待なんかしていませんでした。ラ・ヨローナから息子たちを守っていたのです。

狙われたアンナと子供たち

ラ・ヨローナから2人の息子を守りながら生活していたパトリシアでしたが、アンナに虐待を疑われたことをきっかけに2人の息子はラ・ヨローナに殺されてしまいます。

パトリシアはアンナに言います・・・「あんたの子供もいずれ聞くはずよ。あの女の泣き声を」

ラ・ヨローナの泣き声を聞くと狙われてしまうのですね!!

そして、パトリシアの息子が死んだ夜、アンナの子供たちがラ・ヨローナの泣き声を聞きます。

まぁ、予想通りというかなんというか・・・今度はアンナの2人の子ども達がラ・ヨローナの標的とされてしまうのでした。

ペレズ神父

ラ・ヨローナに狙われたアンナとアンナの子供たち・・・アンナは教会に行き神父さんに助けを求めます。

ここで登場するのがペレズ神父ですね!

「アナベル 死霊館の人形」に登場したあの神父です!!

本作の物語自体は直接死霊館シリーズとの繋がりはありません。

しかし、このペレズ神父の存在が本作と死霊館シリーズを結びつけています。

本作は紛れもなく死霊館シリーズと世界観を共有した作品なのです。

ラファエル神父

ラ・ヨローナに狙われたことをペレズ神父に相談したアンナ・・・教会で対応するには手順がありその手続きに数か月かかってしまいます。

そこで、ペレズ神父はラ・ヨローナに詳しいラファエル神父をアンナに紹介します。

正確には「元神父」のラファエル・・・ラファエルは神は信じているものの教会は信じていないというちょっとやさぐれたおやじ。

アンナはこのラファエル神父の協力を得てラ・ヨローナと戦うことになるのです。

切ない結末

本作のラストはアンナたちがラ・ヨローナを倒して幕を閉じます。

ラ・ヨローナとのラストの戦いが切なかった!!

アンナの息子はラ・ヨローナから奪ったペンダントをお守り代わりに持っていました。

このペンダントは元々ラ・ヨローナの子供がラ・ヨローナにプレゼントしたもの。

ラストでラ・ヨローナに襲われた息子はこのペンダントをラ・ヨローナに向かってかざします。

するとラ・ヨローナは一瞬、昔の自分に戻るのです・・・。

それもつかの間、鏡に映った自分を見てすぐさま悪霊に戻ってしまいます。

霊になったとはいえ子供への愛情は変わっていないのです・・・子供を殺しはしましたが、子供への愛情が深いがゆえに悪霊になってしまったのかもしれませんね。

本作で一番のハイライトです・・・あー切ない。

その後結局、ラ・ヨローナはアンナに殺されて本作は幕を閉じます。

 

以上がネタバレ解説でした。

次は死霊館シリーズとの関連についてです。



死霊館シリーズとの関連は?

本作は死霊館シリーズのスピンオフとして製作されています。

死霊館本シリーズやアナベルシリーズのようにストーリーが直接交錯することはありませんでした。

 

しかし、アナベルシリーズの1作目「アナベル 死霊館の人形」に登場したペレズ神父が登場します。

「アナベル 死霊館の人形」での出来事を経験してからというもの、不思議な現象が世の中にあることを信じるようになったのです。

だからこそ、ペレズ神父はアンナの話を信じてくれたのです。

 

因みに、死霊館シリーズの生みの親であるジェームズ・ワン監督も撮影現場にきて細かく指示を出したようですね!

まぁ、本作の監督はジェームズ・ワン監督自身が才能を見込んだ マイケル・チャベスなので、親心もあったでしょう。

また、シリーズの1作としてクオリティを保つのにも一役買ったことと思います。

ジェームズ・ワン監督は、ラ・ヨローナの外見にも多くの注文を出したそう・・・特にラ・ヨローナ濡れ感には拘ったようですね・・・ジェームズ・ワン監督の「ずぶ濡れにしろ」との注文を受けて、劇中のラ・ヨローナは水から這い上がってきたようにずぶ濡れなんです。

ストーリー的にはペレズ神父以外のつながりはありませんが、紛れもなく本作は死霊館シリーズの作品なのです。

 

次は死霊館ユニバースの順番と時系列についてです。

死霊館ユニバースの順番と時系列

本作は死霊館ユニバースに属する作品です。

死霊館ユニバースの順番や時系列は詳しい記事を用意しましたので、そちらで確認してみて下さい!!

 

次は世間での評価や僕の個人的な感想です。



評価と感想

ここからは世間での評価や僕の個人的な感想を書いていきます。

まずは世間での評価から。

世間での評価

本作の世間での評価は5点満点中3.2点(Yahoo!映画)となっています。

実際の声はこんな感じ。

 

次は僕の個人的な感想です。

個人的感想

さて、ここからは僕の個人的な感想を書いていきます。

本作は死霊館シリーズに属する作品ということで、シリーズの一ファンとして楽しみにしていました。

で、肝心の内容ですが、個人的にはとっても良い作品だと思いました!!

で、思ったんです。

 

これ、日本人にこそ受ける作品なんじゃないかと!!

 

ぶっちゃけ、死霊館シリーズはめちゃくちゃ面白いんですが、悪魔とか全然身近じゃないんですよね・・・馴染みがない。

でも、本作のラ・ヨローナはいわゆる霊です。

日本のホラー作品によくある設定でとっても馴染みやすかった。

驚かせ方もなんか馴染みがある感じが多く、だからこそそれが怖かったです。

本当にあった怖い話みたいな感じで、日本人はこういうホラー好きだと思うんだけどなぁ・・・。

 

しかし!!

 

本作公開時はあまり話題にならなかったような気がして残念です。

死霊館シリーズな上に、日本人好みの内容なのでもっとヒットしても良かったと思います。

 

レンタルショップでもあまり大々的にフューチャーされていませんでしたし・・・。

確かに、話題性がある衝撃のホラー作品ではないかもしれませんが、観て後悔するような内容ではないと思います。

 

ストーリー自体は単純ですが、ヨローナ、アンナ、パトリシアという3人の母を通して描かれる三者三様の「母の愛」は、切なくも感動的でありながら、どこかやりきれなさも残る味わい深いものでした。

 

死霊館シリーズとの繋がりもライトなもので、シリーズの箸休めとしてはいい感じ・・・スピンオフのお手本のような仕上がりなのではないでしょうか?

普通に良質なホラー作品だと思います。

元々は都市伝説的な有名な言い伝えであるラ・ヨローナのお話・・・「いい子にしていないとラ・ヨローナが来るぞ」的に子供に言い聞かせたりする地域があるそうです。

そういったこともあり、極端にマニアックになったりしていませんし、グロシーンやエロシーンもないので、家族で安心して楽しめるホラー作品にもなっている点も見逃せません!!

根っからのホラー好きには物足りないでしょうが、子供やちょっとホラーでも観たいなぁ的な人にはうってつけです!!

多くの人を取り込むために、ストーリーや演出がとてもバランス良く仕上がっていると思います。

新鋭マイケル・チャベス監督を起用しつつも、一定のクオリティが保たれているのはジェームズ・ワン監督の手腕によるところも大きいかもしれませんね。

ほんとジェームズ・ワン監督が関わるといい映画になります。

そして、本作の監督であるマイケル・チャベス監督は、2020年公開の死霊館本シリーズの第3作目を監督することが決まっています。

本作での仕事が認められた証ですね!!

これからが本当に楽しみな監督です。

個人的に印象的なシーンは、ラストでラ・ヨローナが一瞬本当の姿に戻るところ!!

んで、からのー、鏡が割れてラ・ヨローナ絶叫!!!

一瞬感動的な雰囲気にしつつ一気に突き落とす演出が良かったです!!

他にも傘ごしのラ・ヨローナ演出なんかも印象的でした!!

怖さの具合も個人的に丁度良く、楽しんで観ることができ満足です。

 

個人的満足度

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

ラ・ヨローナ泣く女をBlu-ray/DVDで観よう!

 

次は本作をを動画配信サービス/VODで視聴する方法をご紹介します。

ラ・ヨローナ泣く女を動画配信サービス/VODで視聴する方法

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※本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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