映画「シャイニング」は1980年公開の作品です。
ホラー映画の金字塔として、洋画の名作として知られる名作中の名作ですね!
ジャック・ニコルソンがドアの裂け目から顔を覗かせるシーンは、映画を知らない人でも一度は目にしたことがあるくらい有名ですよね!!
この記事ではそんな本作をネタバレ解説しています。
特にラストシーンについての解説は是非読んで欲しい!!
皆さんはその意味が分かりましたか?
ジャックの正体は何だったのか?
解説しています。
他にも撮影秘話やトリビアも交えて様々な角度から本作の魅力に迫っています。
また、世間での評価や個人的な感想、DVD/Blu-ray情報、動画配信サービス/VOD情報など盛り沢山です。
この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。
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では早速ネタバレ解説いってみましょう!
レッツ!!ムーヴィン!!!
もくじ
シャイニングのネタバレ解説!ラストシーンで明かされるジャックの正体とは?
ここでは本作をネタバレで解説していきます。
注目はラストシーン!!
ジャックが中央に写る1枚の写真・・・この写真の意味が分かりましたか?
この写真はジャックの正体を解き明かす重要なヒントになっているんです。
その辺りも含めて解説していきます。
と、その前にまずは作品情報とキャストの確認です。
作品情報とキャスト
映画「シャイニング」は1980年公開の作品です。
興行収入は4440万ドルですが、その後の映画史に与えた影響は計り知れず・・・今もなお映画史に残る名作として語り継がれています。
脚本 : スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン
製作 : スタンリー・キューブリック
製作総指揮 : ヤン・ハーラン
音楽 : バルトーク・ベーラ、リゲティ・ジェルジュ他
ウェンディ・トランス : シェリー・デュヴァル
ダニー・トランス : ダニー・ロイド
ディック・ハロラン : スキャットマン・クローザース
スチュアート・アルマン : バリー・ネルソン
デルバート・グレイディ : フィリップ・ストーン
他
本作の監督は、スタンリー・キューブリック監督です。
スタンリー・キューブリック監督といえば、本作の他に「2001年宇宙の旅」、「時計じかけのオレンジ」などが真っ先に浮かぶでしょう!!
その革新的で芸術性の高い作風は今もなお絶大な人気を誇っています!
キャストの方で注目はなんといってもジャックを演じたジャック・ニコルソンでしょう!!
本作の演技は圧巻です!!
ジャック・ニコルソンといえば「イージー・ライダー」、「カッコーの巣の上で」、「バットマン」、「恋愛小説家」、「最高の人生の見つけ方」などなど長きにわたって名作に多数出演。
アカデミー賞の常連としても知られる偉大な俳優ですが、本作での演技は間違いなくジャック・ニコルソンを象徴するような名演となっています。
本当に素晴らしい!!
とにかくカッコいい!!
イカれ野郎でも最高(笑)
もう独壇場と言って差し支えないでしょう!
次はあらすじです。
あらすじ
次は本作をネタバレでポイント解説していきます。
ここがポイント!!ネタバレ解説
ここからは本作をポイントごとに解説していきます。
ラストシーンで明かされるジャックの正体とは?
本作のラストシーンは、中央に若かりし頃のジャックが写る「舞踏会の記念写真」で終わっています。
写真の日付は1921年7月4日。
これはどういうことか?
答えは・・・
ジャックは写真の中央の人物の生まれ変わりだったのです。
この事実を紐解くヒントは、あるシーンにあります。
ジャックがグレイディとバーのトイレで会った時です。
ジャックに対してグレイディは「あなたはいつもこのホテルの管理人でしたよ」と言っていましたよね?
つまりそういうことです。
ジャックは写真の中の人物の生まれ変わりであり、更に、チャールズ・グレイディが過去に起こした一家惨殺事件や、双子姉妹を殺した事件も写真の人物の転生によるものだったのです。
これについて監督のスタンリー・キューブリックはこう語っています。
「最後の舞踏会の写真は、ジャックの生まれ変わりを示唆しています」
もう完全にそういうことですね。
こちら側とあちら側
本作では、現実(こちら側の世界)と狂気に満ちた幻影(あちら側の世界)が入り混じるように描かれています。
これを紐解くヒントは「鏡」にあります。
鏡の中に映る世界は現実で、鏡の外は狂気に満ちた「あちら側の世界」ということになっています。
このことが解りやすく表現されているのが237号室です。
237号室でジャックは美しい裸の女性と遭遇します。
しかし、鏡に映ったのは醜く腐った老婆・・・。
ジャックを「あちら側の世界」に引き込もうとしたのですね。
他にも、ジャックがグレイディとバーのトイレで会話をするシーン・・・ジャックはグレイディがこの世のものかどうか知るために、彼が鏡に写っているかどうか確認しようとしていますね。
最終的にジャックは「あちら側の世界」に取り込まれてしまっています。
双子
時折ダニーの前に姿を現す双子の姉妹。
彼女たちは前任のホテル管理者グレイディの娘です。
グレイディによって殺された幽霊です。
彼女達もまた、狂気に満ちた「あちら側の世界」にジャックの家族を引き込もうとする役割を担っているのです。
ダニー
ジャックの息子であるダニー。
「シャイニング」と呼ばれる能力で「あちら側の世界」のトミーと会話をしています。
「シャイニング」という能力によって「あちら側の世界」と交信できるのです。
というより、「こちら側のダニー」と「あちら側のトミー」という二重人格的扱いと思った方が解りやすいかもしれません。
そんなこんなで、割と序盤からダニーは双子の姉妹と遭遇するなど「あちら側の世界」を身近に感じていますね。
また、同じ「シャイニング」の能力を持つ黒人料理長とテレパシーみたいなので繋がることもできます。
他にもダニーを通して「あちら側の世界」を感じるシーンは多数・・・。
ジャックの膝に乗って、「ママと僕をいじめないで」というシーンも、「あちら側の世界」に行きそうなジャックを引き止めているかのようにも感じます。
237号室で首を絞められたりもしていました・・・。
挙句、口紅でドアに「REDRUM」と書く始末・・・逆さから読むと「MURDER(殺人)」です・・・。
これはダニーではなくトミーの仕業でしょう。
ダニーは「こちら側の世界」と「あちら側の世界」の橋渡し的な役割を担っていますね。
因みに、ドアに書かれた「REDRUM」という文字が逆さから読むと「MURDER」になるということは、ウェンディが気付きます。
この瞬間からウェンディにも「あちら側の世界」の狂気が迫ってくるようになるのです。
有名過ぎるジャケットシーン
シャイニングと言えば誰もが思い浮かべるシーンがありますよね?
ジャック・ニコルソンが壊れたドアから顔を覗かせるあのシーンです!
本作のポスターにも使用され、DVDやBlu-rayのジャケットにも使われているあの場面です。
完全に「あちら側の世界」の狂気に飲み込まれたジャックが、ウェンディを襲う時のワンシーンなのですが、これほどまでに有名なシーンであるにもかかわらず、その時間は僅か2秒なんですね・・・。
でもこのシーンがくると、思わず「わぉ!!!」となります(笑)
初めて観た時は感動さえするレベルですね!
間違いなく映画史に永遠に残っていくであろう名シーンです。
以上がポイント解説でした。
次は監督と原作者の対立についてです。
監督と原作者との対立
本作はスティーヴン・キングのベストセラー小説「シャイニング」の映画化です。
しかーし!!
スタンリー・キューブリック監督は、原作を大きく改変し、独自のストーリーで映画「シャイニング」を製作しています。
基本的に全く別物と思ってもいいかもしれません。
スタンリー・キューブリック監督は、原作を読んでもいないんじゃないかと言われたほどですから(笑)
まぁ、実際は読んだと思いますが・・・。
本作について原作者のスティーヴン・キングは、批判的なコメントをしています。
しかも、よほど納得がいかなかったのか、自らの脚本で「シャイニング」をドラマ化しています。
ドラマ化の権利を持っていたのはスタンリー・キューブリック監督ですが、「映画に関する批判をスティーヴン・キングが辞めること」を条件にスティーヴン・キング脚本でのドラマ化を許可しています。
でもね・・・その条件は完全に忘れ去られ、スティーヴン・キングは事あるごとに本作を批判しています(笑)
具体的にどういった点が違うのかは原作を読んで欲しいのですが、一番の違いは「ジャックの正体」でしょうか。
原作では、ホテルの“邪悪な何か”がジャックを狂気に陥れる要因としてはっきりと描かれています。
しかし、映画ではその理由がよく分かりません。
ラストの写真の人物が転生している・・・そうこの記事では解説しましたが、それも100%完全な正解ではないかもしれないんです。
ジャックの完全なる妄想でも成立してしまう・・・。
どこまでが真実でどこまでが妄想なのかわからない・・・。
難解と言われる所以でもありますが、その曖昧さが原作とは大きく違う点です。
他にも原作ではラストで重要な役割を担うハロランですが、本作では何もしないままジャックに殺されていたり、ジャックのラストも原作ではホテルごと爆破されますが本作では凍死と、様々なところで違いがあります。
原作も読めば確執の原因も理解できるかもしれませんよ!
次は制作秘話です。
撮影秘話
神経質で難しい性格、更に完璧主義者ということで知られるスタンリー・キューブリック監督。
あまり友達にはしたくないタイプですね(笑)
ですが、その革新的な作品は多くのファンを魅了し続けています。
勿論、それを作り上げるまでには様々な逸話を残してくれています(笑)
本作の制作秘話で代表的なものを2つご紹介します。
画期的な移動撮影
本作で印象的なのは「スーッと」滑らかに動くカメラワークです。
この撮影に使われたのは「ステディカム」と呼ばれるカメラで、カメラにアームをつけることで振動を抑え、手ブレしないというカメラ!!
こんな感じのカメラ↓
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三輪車に乗ったダニーのシーンや、ホテル内を見て回る一行のシーン、迷路でのジャックのシーンなどなど、ステディカムは本作で大活躍!
本作のスタイリッシュでありダイナミックな映像は、ステディカムなしではありえなかったでしょう!
たった2秒に190テイク
本作で一番有名なあのシーン・・・そう、ジャックがドアの裂け目から顔をのぞかせるシーン。
映画史に永遠に残るであろうこの名シーンはたったの2秒!
しかーし!!
このたった2秒のシーンを撮影するのに、なんと2週間にもかけ、そのテイク数は190テイクにも及んだといいます・・・。
完璧主義者のスタンリー・キューブリック監督らしいといえばらしいですが・・・もう本人も何がいけないのか解らなくなったんでしょうね(笑)
でも、その甲斐あってか、そのたった2秒のシーンは今もなお映画史に残る名シーンとして人々の記憶に残っています!
次はトリビアです。
トリビア
本作にまつわるトリビアでとくに有名なものをご紹介します。
本作のアウトテイクが「ブレードランナー」に使いまわされた
本作公開の約2年後に公開された映画「ブレードランナー」。
いまやSF映画の金字塔とも言われる名作ですね!
しかしこの「ブレードランナー」は、試写会での評判がすこぶる悪かったことで有名。
当初のエンディングから変更することになったという経緯があります。
その変更の際、「ブレードランナー」を監督したリドリー・スコット監督は本作の監督であるスタンリー・キューブリックに助けを求めています。
スタンリー・キューブリックは、「シャイニング」で使われなかった映像を「ブレードランナー」に流用することを提案!
こうして、「シャイニング」のアウトテイクを使って「ブレードランナー」は完成したのです。
存在しない237号室
本作で観客を恐怖に陥れた237号室・・・実は原作では217号室なんです!
何故に変更されたかというと・・・。
ロケ地になったホテルの要望だそう。
その後の営業のことを考えて実際には存在しない部屋番号にしたんですね!
確かに、本作を観た後でこの部屋には泊まりたくないですからね(笑)
ダニーと双子姉妹を演じた子役のその後
本作でダニーを演じたダニー・ロイド君と双子の姉妹を演じたバーンズ姉妹は、全員とも本作が唯一の映画出演なんです!!
その後、一切映画に出演することなく表舞台から姿を消しています。
しかし、ダニーを演じたダニー・ロイド君(もういいオヤジです)は、2019年公開の続編「ドクター・スリープ」にて野球場の観客としてカメオ出演しています。
「シャイニング」はジョン・レノンの名曲から
本作のタイトルである「シャイニング」は、実はジョン・レノンの名曲から着想を得て付けられています。
元になったのはジョン・レノンがプラスティック・オノ・バンド名義で1970年に発表した名曲「Instant Karma!」です。
この曲のサビの一節「Well We All Shine On」「Shine(輝ける)」というワードから「シャイニング」というタイトルの着想を得たそうです。
次は続編についてです。
続編について
本作が公開されたのは1980年。
それから約40年経った2019年に待望の続編が公開されました。
タイトルは「ドクター・スリープ」。
物語の中でも40年が経過し、主人公は本作で子供だったダニーです!
本作で登場するホテルも登場し、迷路や237号室まで出てきます!!
もうこれだけで本作のファンは激アツですよね!!
こちらが予告編です。
次は世間での評価と個人的な感想です。
評価と感想
ここからは本作の世間での評価と個人的な感想です。
まずは、世間での評価から。
世間での評価
本作の世間での評価は5点満点中3.9点(Yahoo!映画)となっています。
実際の声はこんな感じ。
映画「シャイニング」鑑賞。名作ホラー言われてるだけあってクオリティー高かった。怖さはもちろんのこと映像と演技だけでもご飯食べれる。コーエン兄弟は一通り見たから次はキューブリックを攻めようかね。
— 江本春夫 (@anohoisan) 2011年6月5日
見終わった後に?が10個ぐらいでるけど、妙に満足するのがキューブリックの映画。シャイニング。ジャックニコルソンすげぇ!
— Iy (@funkyanimals) 2011年8月5日
さっきまでひかりTVで映画『シャイニング』見てました。ジャックニコルソンの狂気の演技は絶賛ですね!映画見ると寝るのも忘れる(たまに寝ながら見てるオレ)さて…寝ますかねzzz…腹が鳴った…すき家でうな丼…食いたいな
— 6すけ (@rokusuke6) 2010年6月10日
映画『シャイニング』:この映画の失敗はニコルソンのキャスティングにつきる。原作者のキングが言ったとおりニコルソンでは狂う前から狂っているように見えてつまらない。リメイクするならマット・デイモンかベン・アフレック、ディカプリオ、クルーニー、カンバーバッチあたりにしてほしい。
— 土佐の酔鯨 (@tosasuigei) 2016年2月14日
映画「シャイニング」を観直しました。キューブリック監督いつも難解(^_^)
ジャック・ニコルソンの顔芸は素晴らしい。観る者の想像に委ねるストーリー。グロいシーンは全く無いが、ラストまで引き込まれる演出。
かなり賛否二分しそうなので、あまりお勧めは出来ませんが、私は好きな作品です。— ケイ (@kar98kbf109) 2017年10月6日
次は個人的な感想です。
個人的感想
ここからは個人的な感想を書いていきます!
まず、個人的に一番に思ったのは、主演のジャック・ニコルソンがカッコ良すぎる!
個人的にはこれに尽きます。
素晴らしい演技力に脱帽です。
ジャック・ニコルソンの圧巻の演技が本作をよりいっそう魅力的な作品にしていることは間違いないと思います。
序盤の演技からは内に秘めた狂気みたいなものを常に感じますし、そしてそれが徐々に解放されていく様・・・いや、狂気に飲み込まれていくといった方がいいかもしれませんが・・・そして、ラストで完全にイカレ野郎になってしまうまで、もう完璧です!
ヘタしたら単なるイカれたハゲおやじですよ(・・・失礼)。
なのになんだこの色気とカッコよさは!!
本当にすごい俳優です!
個人的に一番のお気に入りシーンは、ジャックがバーでバーボンを飲むシーン!!
メチャクチャ美味そうに飲むんですよね(笑)
この作品を観ると必ずジャックダニエルが飲みたくなります!
そういう人多いんじゃないかなぁ~。
本作が構成に残る名作として語り継がれているのは、ジャック・ニコルソンの名演あってのことだったと思うのは僕だけではないと思います。
本作を観た人は必ずジャック・ニコルソンの演技に引き込まれたことでしょう!!
ホント最高です!!
そしてもちろん、映画の内容自体も本当に素晴らしい!
スタイリッシュな映像表現は素晴らしいですし、「こちら側の世界」と「あちら側の世界」が交錯し、現実か妄想かも不明瞭な描写は、分り辛さも感じますが、そこがめちゃくちゃ魅力だったりもします。
奥が深く、観る人によって色々な解釈ができる。
そんな映画ですね!
全部ジャックの妄想でも成立しかねない内容ですからね・・・。
でも個人的には、ラストシーンの写真の男が何度も転生している説を猛烈に支持しています。
で、思ったんです・・・。
なんか似たような感覚の映画を最近観たなぁ~と。
2019年に公開され大ヒットした「ジョーカー」ですよ!!
スタイリッシュな映像表現と、主人公の圧巻の演技力でグイグイ押していく作風・・・現実と妄想が交錯し、どこまでが現実でどこからが妄想か分からない・・・。
ね?
なんとなく影響を感じますね!
更にどちらも物理的な怖さよりも精神的な恐怖で迫ってくる作品というのも共通点です。
「ジョーカー」が「シャイニング」の影響下で製作されてかは定かではありませんが、作風としてはどことなく同じような印象を持ちました。
ただ、「ジョーカー」に関しては観ている人の感情移入も誘うような作りだったので、個人的には全く響かなかったんですが・・・本作は単純に「映画としておもしろい」と思いました。
まぁ、今やホラー映画の金字塔的な扱いの本作なので、「ジョーカー」のみならず様々な作品に影響を与えているんでしょうね!!
いやぁ~、これは名作です。
何度でも観たくなる・・・ホラーというジャンルを超えた傑作だと思います。
個人的満足度
次はBlu-ray/DVD情報です。
シャイニングをBlu-ray/DVDで観よう!
次は動画配信サービス/VODで視聴する方法をご紹介します。
シャイニングを動画配信サービス/VODで視聴する方法
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