「SUNNY強い気持ち強い愛」のあらすじとネタバレ解説!韓国版との違いは?
映画「SUNNY強い気持ち強い愛」は2018年公開の日本映画です。

大ヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」のリメイク版です。

内容は韓国版と全く同じですが、設定が日本のコギャル文化に置き換えられた本作は、20代後半~30代以上の当時を知る人にはとっても懐かしい内容になっています

劇中に流れる楽曲も当時のヒット曲がズラリ!!

まさにノスタルジー!!

逆に言えばこの日本ならではの脚色をどう思うかが評価の分かれ目でしょう。

映画としては普通な内容ですから(笑)

この記事ではあらすじをネタバレで解説している他、韓国版との違いや、本作で使用された楽曲についても解説しています。

また、恒例の個人的感想も書いています。

記事の最後にはBlu-ray/DVD情報や本作を動画配信サービスで視聴する方法もご紹介していますので最後まで楽しんでいただけたらと思います。

 

では、早速あらすじとネタバレ解説いってみます。

「SUNNY強い気持ち強い愛」のあらすじとネタバレ解説!

作品情報とキャスト

映画「SUNNY強い気持ち強い愛」は2018年公開の日本映画です。

興行収入は9.5億円となっています。

 

スタッフ
監督:大根仁
脚本:大根仁
製作:市川南
企画・プロデュース:川村元気
音楽:小室哲哉
原作:韓国映画「Sunny(邦題:『サニー 永遠の仲間たち』)」
キャスト(役名 : 俳優)
阿部奈美 : 篠原涼子
阿部奈美(女子高生時代) : 広瀬すず
裕子 : 小池栄子
裕子(女子高生時代) : 野田美桜
心 : ともさかりえ
心(女子高生時代) : 田辺桃子
梅 : 渡辺直美
梅(女子高生時代) : 富田望生
伊藤芹香 : 板谷由夏
伊藤芹香(女子高生時代) : 山本舞香
奈々 : 池田エライザ
藤井渉 : 橋爪淳
藤井渉(若いころ) : 三浦春馬
中川 : リリー・フランキー

 

本作は大ヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」のリメイク作品です。

韓国版では80年代後半だった時代設定も90年代後半に変更・・・もちろん設定もそっくり日本文化に置き換えられています。

当時の日本はコギャルブーム真っ只中・・・昭和生まれの人は懐かしく感じる人も多いはずです。

主演は篠原涼子さん。

篠原涼子さんは、本作が公開された2018年には「人魚の眠る家」にも主演しています。

どちらの作品も素晴らしい演技でしたね!

 

あ、そうそう!!篠原涼子さんと言えば、94年に「恋しさと せつなさと 心強さと」が200万枚を超える大ヒット!!

この曲は本作の音楽を担当した小室哲哉さん作詞作曲でした。

そんな彼女が本作の主演とは何とも言えない感慨深さを感じます!

共演には小池栄子さん、ともさかりえさん、渡辺直美さん、板谷由夏さんと、あの時代を肌で感じた世代が大活躍です。

また、広瀬すずさんや池田エライザさんといった当時を知らないであろう世代がコギャルのを演じるのも面白かったですね(笑)

では、そんな本作を解説していきたいと思います!!

 

まずはあらすじです。

あらすじ

かつて青春を謳歌した女子高校生の仲良しグループ 「サニー」のメンバー6人は、約22年の時を経て それぞれ問題を抱える大人になっていた。何不自由ない生活を送っていた専業主婦の奈美は、ある日、久しぶりにかつての親友・芹香と再会するが、彼女は末期ガンに冒されていた…。
「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」。
芹香の願いを叶えるため、奈美が動き出す。裕子、心、梅、そして奈々…、 かつての仲間は無事、芹香の前に再集結できるのか?
夢と刺激で溢れていた高校時代と、かつての輝きを失った現在の 二つの時代が交差して紡がれる物語は、ラスト、強い気持ちと強い愛によって、 予想もしていなかった感動を巻き起こす!!

Filmarksより引用 : https://filmarks.com/movies/76556/spoiler

 

次はポイントごとに解説していきます。

ここがポイント!!

ここでは映画のポイントをいくつかピックアップして解説していきます。

設定は90年代後半!コギャル全盛期!!

本作は2つのストーリーが並行して描かれて行きます。

1つは大人になった奈美たちSUNNYのメンバーを描く現在。

そしてもう一つは奈美たちSUNNYのメンバーが高校時代を過ごした90年代後半。

この90年代後半の描写が本作の最大の魅力となっています。

当時を知らない人は嘘のような描写ですが・・・当時の女子高生のイメージは結構映画の感じ(笑)

同時代を体験した人には懐かしい作りになっています。

音楽を担当したのは小室哲哉

本作の音楽を担当したのは小室哲哉さん

90年代の音楽シーンと言えば小室哲哉さんなしには語れないほど。

安室ちゃんにTRFにglobeに華原朋美に鈴木あみにと、もういたるところで小室さんの音楽が流れていました。

まさに当時のJ-POPシーンの中心にいた小室哲哉さん・・・本作の音楽担当にはこの人以上の存在はいないでしょう。

かつての仲間が大人になって再会

映画の内容は、高校時代の仲良し6人組が大人になってからもう一度集まろうよってだけの話。

大人になってから疎遠になっていた6人・・・そんな中、グループのリーダー芹香はがんで余命宣告を受けます。

最後にもう一度みんなに会いたい・・・。

こうして当時の仲間が再び集まっていくのです。

夢を叶えた人、叶わなかった人・・・それぞれです。

長い年月で多くのことが変わりましたが、友情だけは変わらなかったのです。

別れ・・・感動のラストシーン

余命宣告を受けていた芹香は亡くなってしまいます。

芹香は高校時代に夢見ていたように事業で成功・・・大金持ちでした。

芹香は家族がいなかったので、SUNNYのメンバーそれぞれに自身の遺産を託します。

ここが本作の最大のクライマックスであり、SUNNYの友情の深さと絆を感じる感動的なラストとなっています。

懐かしいアイテムが沢山登場

本作の最大の魅力である90年代後半の描写には当時流行ったアイテムなどが多く登場します。

ルーズソックスにラルフローレンのカーディガンのスタイルは当時の鉄板ですが、個人的に印象的だったのはヒステリックグラマーやロコネイル、アルバローザといったショップ袋!!

当時はこういったブランドがギャルを中心に流行っていただけでなく、このショップ袋で登校するのが当たり前の時代でした(笑)

他にもムラサキスポーツや、男性ならビームスやユナイテッドアローズなどのショップ袋も流行っていましたね。

他にも奈美の弟が当時空前のブームとなっていたアニメ「エヴァンゲリオン」に夢中だったり、ギャル雑誌「egg」から生まれたeggポーズ、ノストラダムスの大予言など懐かしい描写が盛りだくさん。

こういった描写をさりげなく挿入しているのが当時を知る世代には懐かしいです。

 

次は韓国版との違いです。

韓国版との違いは?

本作の原作は韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」です。

タイトル紛らわしいな(笑)

もう同じで良かろうに(笑)

で、肝心の内容ですが、ストーリーは基本的に全く同じです。

なんならカット割りや画面から受ける印象、シュチュエーションも全く同じシーンが沢山あり、もはやコピーレベルです(笑)

ただ、国が違いますので、高校生時代の設定は全く違います

韓国版は80年代後半の韓国が舞台ですね。

当時の韓国の情勢や学生運動なども交えて、こちらも韓国の方からしたら懐かしさを感じるような描写。

ただ、繰り返しますが・・・ストーリーに関しては全く同じです(笑)

原作では80年代後半の韓国の学生を中心に描いていたものが、日本版では90年代後半のコギャル文化を中心に描いただけですね。

あと違いと言ったら、使われる曲くらいです。

ここは国が違うので当然と言えば当然。

しかしこうなってくるともうどっちか観ればいいんじゃねーかなって感じです(笑)

ただ1点、韓国版には「また絶対集まろうな!」的な感じで高校時代のSUNNYメンバーが誓い合う描写があります。

大人になってからまた集まったことへの伏線のようにもなっていて結構重要シーンなのですが、何故か日本版にはこのシーンがありません。

これほどまでに完コピしているにもかかわらず、このシーンがないのが何故なんだろうと疑問ですね・・・。

まぁ、でも基本的には同じ映画です(笑)

 

次は映画に使われた名曲を紹介します。

映画を彩る名曲たち

本作には90年代を代表するJ-POPの名曲の数々がまるでジュークボックスのように次から次へと流れてきます。

いくつか解説します。

小沢健二「強い気持ち・強い愛」

まずは、本作のサブタイトルにもなっている小沢健二さんの「強い気持ち・強い愛 」です。

本作に使われた楽曲の中では恐らくちょっとマニアックな部類です。

小沢健二さんは「渋谷系」などと言われ当時ヒットはしていましたが・・・誰もが知るレベルではありませんでした。

どちらかというとお洒落な人たちが聴いていた印象。

因みにこの「強い気持ち・強い愛 」は、CM曲「カローラⅡにのって」を除けば小沢健二さんにとっての最大のヒット曲です。

小沢健二さんの楽曲は今聞いても全然古くなく、個人的にとても好きです。

また、その後のアーティストに与えた影響は大きく、Mr.Childrenの桜井さんなど多くの人が影響を公言しています。

安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」

当時は空前の安室奈美恵さんフィーバーが巻き起こっていました。

厚底にミニスカなど安室ちゃんのファッションを真似た、通称「アムラー」が街を大量に闊歩していました(笑)

今でこそ国民を代表するアーティストの安室奈美恵さんですが、当時は若者のカリスマだったのです。

まさにこの映画を象徴するような楽曲ですね。

そんな安室奈美恵さんの「SWEET 19 BLUES」は本作の音楽を担当した小室哲哉さん作詞作曲です。

久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL「LA・LA・LA LOVE SONG」

映画の序盤、女子高生たちのダンスシーンで登場するこの楽曲。

今でこそR&Bやソウルテイストの曲がヒットするのは珍しくありませんが、当時は今ほど多くはありませんでした。

そんな中この楽曲は、木村拓哉さん主演のドラマ「ロングバケーション」の主題歌としてドラマと共に大ヒットしました。

TRF「EZ DO DANCE」

現在再ブレイク中のDJ KOOが在籍しているダンスボーカルグループTRFの大ヒット曲ですね。

これでもかっていうくらい街で耳にしました(笑)

劇中でも「みんなこれ選ぶから私たちは外そう」となっていましたよね(笑)

ほんとそんな感じです(笑)

PUFFY「これが私の生きる道」

今となっては想像しづらいかもしれませんが、パフィーも空前のブームで、その楽曲は死ぬほど街で耳にしましたね(笑)

CHARA「やさしい気持ち」

一応ヒット曲ではありますが、オザケン同様そこまで流行っていた印象はありません。

しかし、一部のお洒落な人たちは確実に聴いていた鉄板ソングですね。

本作でも憧れの先輩として描かれる藤井渉が聴いていた曲です。

因みにこの曲もオザケン同様今聴いても全く古く感じないですね・・・。

 

以上、個人的に気になった楽曲をピックアップしましたが、名曲揃いですね!

当時は今と比べて楽曲のサイクルが長かったので、時代と大きく結びついている印象がありますね。

映画のシーンに楽曲が合っていたかどうか分かりませんし、どうしてこの楽曲たちが選ばれたのかも不明ですが・・・総じて懐かしさは感じる選曲ですよね!!

 

次は評価と個人的な感想です。

評価と感想

ここからは世間での評価と個人的な感想です。

世間での評価

本作の世間での評価は5点満点中3.9点(Yahoo!映画)といったところ。

高評価が目立ちます。

悪い評価の人たちは韓国版のファンの人たちが多い印象ですね。

実際の声はこんな感じ。

 

次は僕の個人的な感想です。

個人的感想

さて、ここからは個人的な感想を書いていきます。

僕は映画で描かれた90年代後半を学生として過ごした・・・まさにドンピシャな世代です。

なので、やはり印象としては懐かしいなぁ~って感じ。

流れてくる名曲たちもリアルタイムで聴いていた曲ばかりだったので、こちらも懐かしくなります。

まさにノスタルジー!!

そういった印象が作品全体を包んでいますので、結構楽しんで観ることができました。

キャストも豪華で良かったですしね!!

ただ、ストーリーの方は、大人になってからもう一度学生時代の友達に会いたいってだけの話なので、深かったり考えさせられたりは特にしなかったかな。

映画としてはとっても普通です(笑)

大人になったら誰でも色々ありますしね・・・あの頃は良かったなって思う人もいるでしょう・・・特別珍しいことでもない普通の話です。

でも、ラストの相続の部分は何故か感動しました・・・絆と言えば綺麗ですけど・・・リーダーが皆を救う感じが良かったです。

他のメンバーにとっては棚ぼたでしかないんですけどね(笑)

で、結局、この映画はノスタルジーを味わうための映画なんだと思います。

なので、この時代を知らない今の若い世代が観ても、魅力は半減です。

ターゲットは完全に20代後半~30代以上の人でしょう。

因みに僕は原作の韓国版より前に本作を鑑賞しました。

原作ファンの中にはガッカリしたといった感想も多く見られますが・・・うーん・・・全く大差ないと思います。

韓国の時代背景と絡めたか日本のコギャル文化と絡めたかの違いだけです。

なので個人的には馴染みのある日本版の方が断然良かったです。

てか、ストーリーが全く同じな上に、カメラワークやシュチュエーションも同じ部分が多いので、本当に同じ映画を2回観る感じになります。

注意点として、本作の懐かしい感じに魅力を感じた人は韓国版はあまり楽しめませんので全くお勧めしません。

その懐かしい感じがごっそり無くなりますから(笑)

韓国の民主化や韓国の懐かしソングなんて全く分かりませんしね・・・。

韓国版の方が良かったと言っている人は原作ファンの人たちだけです・・・きっと思い入れが強いのでしょう(笑)

韓国の民主化や学生運動が背景にあるといった声も聞かれますが・・・その点もそんなにストーリーとは絡んでいませんしね。

個人的にはむしろ日本版の脚色は見事とすら思います。

元号が令和に変わり、平成を振り返った時に、この90年代後半のコギャル文化は平成を代表するムーブメントの1つであることは間違いないですしね。

近年の流行としての90年代リバイバルもあり、タイミング的にもピッタリだったのではないでしょうか?

もう少し撮り方とか構図とか変えろよっては思いますけどね(笑)

結論としては、普通の映画に「ノスタルジー」というスパイスを加えた・・・そんな映画です。

この「ノスタルジー」をどう感じるかが評価の分かれ目だと思います。

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

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次は本作を動画配信サービス/VODで視聴する方法です。

「SUNNY強い気持ち強い愛」を動画配信サービス/VODで視聴する方法

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