映画サニー永遠の仲間たちは2011年公開の韓国映画です。
2018年には「SUNNY 強い気持ち・強い愛」として日本版リメイクも製作された大ヒット韓国映画です。
本作の世間での評価は絶賛の嵐!!!
僕は、日本版リメイク「SUNNY 強い気持ち・強い愛」が結構気に入ったこともあり、日本版を観た後に本作を鑑賞しました。
日本版より韓国版の方が良いといった意見も多い本作ですが、僕は全くそう思いませんでした。
てか、内容全く同じじゃん(笑)
ノスタルジーを感じられない分、単純に魅力半減でしたよ・・・。
この記事ではそんな本作のあらすじをネタバレで解説している他、日本版との違いなど書いています。
また、恒例の個人的な感想も書いていますので楽しんでいただけたらと思います。
記事の最後にはBlu-ray/DVD情報や、本作を動画配信サービスで視聴する方法もご紹介しています。
併せてチェックしてみて下さい。
では、早速あらすじとネタバレ解説いってみます。
もくじ
サニー永遠の仲間たちのあらすじとネタバレ解説!
作品情報とキャスト
映画サニー永遠の仲間たちは2011年公開の韓国映画です。
興行収入は全世界で5110万ドルとなっています。
脚本 : カン・ヒョンチョル
撮影 : イ・ヒョンドク
音楽 : キム・ジュンソク
高校時代のナミ : シム・ウンギョン
ハ・チュナ : チン・ヒギョン
高校時代のチュナ : カン・ソラ
キム・チャンミ : コ・スヒ
高校時代のチャンミ : キム・ミニョン
ファン・ジニ : ホン・ジニ
高校時代のジニ : パク・チンジュ
ソ・クムオク : イ・ヨンギョン
高校時代のクムオク : ナム・ボラ
リュ・ポッキ : キム・ソンギョン
高校時代のポッキ : キム・ボミ
チョン・スジ : ユン・ジョン
高校時代のスジ : ミン・ヒョリン
現在のジュノ : イ・ギョンヨン
過去のジュノ : キム・シフ
他
あらすじ
ナミ(ユ・ホジョン)は夫と高校生の娘に恵まれ、主婦として平凡だが幸福な毎日を送っていた。そんなある日、彼女は母の入院先の病院で高校時代の親友チュナ(チン・ヒギョン)と思わぬ再会を果たす。25年ぶりに再会した友人はガンに侵され、余命2か月と宣告されていた。チュナの最後の願いはかつての仲間たちと会うことだった。
シネマトゥデイより引用 : https://www.cinematoday.jp/movie/T0013116
次は作品をポイントで解説していきます。
ここがポイント!!
ここからは本作をポイントで解説していきます。
設定は80年代後半の韓国
本作は2つのストーリーが同時に進行していきます。
舞台はどちらも韓国。
1つは大人になった現在のイム・ナミ達のストーリー。
もう一つは80年代後半を描いた高校時代のイム・ナミ達のストーリーです。
高校時代の80年代後半の描写が本作の最大の魅力でもあります。
時代背景と絡めた描写
韓国は1987年の民主化宣言により民主主義国家となりました。
本作でイム・ナミ達が高校時代を過ごした時期はまさにその頃の話だと思われます。
当時、民主主義になったとはいえまだまだ多くの規制などがあった韓国ですが、オリンピックなども控え徐々に外国の音楽や映画が入ってくるようになった時代です。
そういった歴史的背景を学生運動なども盛り込みつつ描いています。
かつての仲間が大人になって再会
高校時代に仲良しグループだった7人が大人になってから再会をするストーリーです。
グループのリーダーだったハ・チュナは、末期がんに侵され余命あとわずか。
「もう一度皆に会いたい」という彼女の願いを叶えるべく、イム・ナミを中心に当時のメンバーを探し、再会を果たしていきます。
多くの人が共感できる内容
韓国ドラマや韓国映画と言ったらドロドロした恋愛や家族間での相続争いなど、重たい作品が多い印象です。
しかし、本作はテーマは重いながらも軽やかな印象。
また、従来の韓国映画などに比べリアリティがあり、多くの人の共感を呼ぶ作りになっています。
韓国は日本以上に学歴社会です。
そういった背景から貧富の差も激しく、様々な人生を送る人がいます。
主要キャラ7人を様々な境遇に置くことによってより共感を呼びやすくしていますね。
懐かしのヒット曲が使われている
本作では80年代後半に韓国で流行した音楽がふんだんに使われています。
- Boney M.「SUNNY」
- Cyndi Lauper「GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN」
- Richard Sanderson「愛のファンタジー」
- Tuck & Patti 「Time After Time」
- Touch By Touch 「Joy」
印象的なのはこのあたりでしょうか。
この辺は世界的なヒット曲ですので知っている人も多いと思います!
しかし韓国の楽曲は知らないものばかりでした。
今でこそK-POPは日本でも大人気ですが、当時の韓国の曲は全然馴染みがありませんね・・・。
感動のラストシーン
本作のラストは、ハ・チュナが死んでしまい、SUNNYの仲間たちに遺産を残します。
様々な苦境に立たされていたSUNNYのメンバーが再び希望を持って生きていける・・・あの頃のようにもう一度輝けるようになる・・・どんな時もメンバー思いだったリーダーのハ・チュナの気持ちが形になる・・・そんな素敵な終わり方です。
多くの人が感動したラストシーンです。
本国の韓国では、このラストシーンだけ急にリアリティがないと批判的な見方もあったようですが・・・個人的には結構いい終わりだと思います。
まぁ、かなり棚ぼた的でラッキーな連中ですけどね(笑)
次はリメイクされた日本版との違いです。
日本版との違いは?
本作は2018年に「SUNNY 強い気持ち・強い愛」として日本でリメイクされています。
本作との違いについてなど詳しく知りたい方は日本版の記事を読んでみて下さい。
次は世界各国のリメイク版についてです。
世界各国でリメイク版が製作
本作は日本版の他にも世界各国でリメイク版が製作されています。
- 2014年、香港で全32話のテレビドラマ『女人俱樂部』としてリメイク
- 2018年、ベトナムで『輝ける日々に』としてリメイク
- 2019年、インドネシアで『Bebas』としてリメイク
- アメリカでも『Bye Bye Bye』(公開日未定)としてリメイクが決定しています。
各国とも高校時代の設定は自国の時代背景を反映させたものになっているようです。
次は世間での評価と個人的感想です。
評価と感想
ここでは世間での評価と個人的感想を書いていきます。
まずは世間での評価から。
世間での評価
本作の世間での評価は5点満点中4.1点(Yahoo!)とかなりの高評価です。
主に普段から韓国の映画やドラマ、アイドルなどが好きな層からの支持を集めているのかなぁ~と思っていたら意外にも多くの人が絶賛していました!!。
実際の声はこんな感じ。
泣き疲れて公園で座ってる子供の頃の自分の隣に座って、大丈夫だと言ってあげられる今の自分になりたい。
いつもそれだけ願っていれば人生は踏み外さないんじゃないかなあ。
だから、映画『サニー 永遠の仲間たち』(써니)を観て、ひきつるほど泣いたんだよね。
— 田中泰延 (@hironobutnk) 2018年7月26日
『サニー 永遠の仲間たち』の公開時、なぜお金で人の人生の問題を解決するのかという疑問を持ってる人の意見を見た。当時は、こうした困難は、自分の努力でなんとかするものっていう考えがあったんだろうけど、サニーってよく考えたら女性の自分ではどうにもできない貧困と格差の話なんだよね。
— 西森路代 (@mijiyooon) 2018年8月5日
全斗煥政権下の80年代はスポーツ、エンタメ、性産業の活性化で国民を政治から遠ざける3S政策が行われてたんだけど『サニー 永遠の仲間たち』で女子高生が音楽やダンスに夢中なのってその影響もろ受けてるってことなんよな。あのシーンの学生デモ隊が『1987』のソウル大生たちだと思うと泣いてしまう
— 阿部あやな 아야나 (@a_beayana) 2018年9月16日
次は個人的な感想です。
個人的感想
ここからは個人的な感想を書いていきたいと思います。
僕は本作を日本版「SUNNY 強い気持ち・強い愛」を観た後に鑑賞しました。
日本版は懐かしい90年代が丁寧に描かれていて、世代ということもあってか、とっても楽しめました。
で、この韓国版です。
本作はネットなどではとても評価が高く、また、日本版の感想には「韓国版の方が良い」との意見も多かったので、とても楽しみにしていました。
そしていざ観てみると・・・ビックリするくらい同じ印象(笑)
ただ、国が違うので時代背景は全く異なりますが・・・印象としては完コピレベル(笑)
そして、これは当然なのですが・・・僕が日本版で一番の魅力と感じた90年代の描写や音楽の部分は、韓国の時代背景と韓国でのヒット曲になっています。
ですので、個人的には全然楽しめなかった・・・。
もちろん、大人になってから色々あるけどまたあの頃のように輝いて生きていこう的なメッセージは良かったですし、ラストシーンも良かったのですが・・・いかんせんストーリー部分は日本版と同じなので(笑)
日本版にあったノスタルジーという魅力が無くなった分、個人的な満足度はかなり低かったです。
よく言われている当時の韓国の時代背景との関連もストーリーにはあまり影響していませんし、暴動シーンの描写なんかかなりショボい感じでガッカリでした。
日本版の記事にも書きましたが、ストーリーは普通なんですよね・・・かといって深いメッセージがあるかと言ったら・・・個人的には「うーん・・・」って感じです。
やはりこの映画の魅力は、ノスタルジーを音楽と絡めたエンターテイメント性なんだと思います。
ノスタルジーで感情移入させ、そしてエンタメ性があってこそメッセージも生きてくる・・・そんな映画なのかなって思います。
当時の韓国文化にさほど思い入れがないので・・・というか知らないので、個人的にはどうもしっくりこなかったですね。
学生時代のキラキラ感が全く感じられず、大人になってからとの対比も微妙だと思いましたけど・・・なんか当時の韓国の雰囲気なのか、学生時代の描写もどこか閉鎖的な空気感を感じました。
日本版の「恋に遊びに全力!!」的な雰囲気ではなく、「閉塞感の中でなんとかもがく学生たち」といった印象です。
もしかしたら根本的なところは違うのかもしれませんね。
やはりそこは当事者でないとニュアンスが分かりません。
近年のK-POPとか韓流ドラマは割と好きなんですけどね・・・これは微妙かな(笑)。
もしかして日本版を先に観て、その日本版が結構ツボったからこういう印象になってしまったのかなっては若干思いますが。
こちらを先に観ていたら印象は違ったかもしれませんが・・・どうですかね・・・。
ただ、1つ確実に言えるのは、日本版を先に観て、その音楽や90年代の描写に魅力を感じた人は本作は観なくてもいいと思います。
そこまで大きな差は感じませんし、むしろ懐かしさがない分魅力半減です。
本作を好きな人は多いと思います。
そんな人は「こんな意見もあるんだなぁ~」くらいに聞き流してくださいね(笑)
映画の見方は千差万別、同じ作品を色々な解釈をする人がいる・・・だから映画って面白いですよね!
次はBlu-ray/DVD情報です。
サニー永遠の仲間たちをBlu-ray/DVDで観よう!
本作はBlu-ray、DVD共に特典映像収録の2枚組デラックスエディションとして発売されています。
次は本作を動画配信サービス/VODで視聴する方法です。
サニー 永遠の仲間たちを動画配信サービス/VODで視聴する方法
Hulu 〇
U-NEXT 〇
dTV 〇
FODプレミアム ×
amazon プライムビデオ 〇
配信が終了している場合もありますので、詳しくは公式サイトをご確認ください。