映画「ファイナルデッドブリッジ」は2011年のアメリカ映画です。
シリーズ5作目となる本作でメガホンを取るのはあの「タイタニック」や「アバター」でジェームズ・キャメロン監督と仕事をした経験もあるスティーヴン・クォーレ監督。
そのことが影響したのかどうかは分かりませんが、個人的には本作はシリーズ最高傑作だと思っています。
なんといっても秀逸なラストのオチ!!
シリーズのファンなら歓喜すること間違いなしの展開は僕も大好きです。
もちろんシリーズお馴染みの展開は健在、レーシック手術で目を焼かれるシーンなどトラウマレベルの描写もさらにパワーアップ!
また、恋愛要素も交えた人間ドラマも過去最高に機能していて、良い感じ!!
と、こんな感じで書くとあたかも名作のような感じですが・・・勿論、内容、キャスト共にこれまで通りB級です(笑)
この記事ではそんな本作のあらすじやネタバレ解説は勿論、続編についてや評価、個人的な感想を書いています。
また、動画配信サービス/VOD情報やBlu-ray/DVD情報など盛りだくさんです。
最後まで是非楽しんでいただけたらと思います。
この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。
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では、さっそくネタバレ解説いってみましょう!!
レッツ!!ムーヴィン!!!
もくじ
ファイナルデッドブリッジのネタバレ解説!
ここからは本作をネタバレで解説していきます。
まずは作品情報とキャストから。
作品情報とキャスト
映画「ファイナルデッドブリッジ」は2011年のアメリカ映画です。
ファイナルデッドシリーズの5作目です。
興行収入は全世界で1.579億ドルとなっています。
脚本 : エリック・ハイセラー
製作 : クレイグ・ペリー、ウォーレン・ザイド
製作総指揮 : エリック・ホルムバーグ、シーラ・ハナハン・テイラー他
音楽 : ブライアン・タイラー
モリー・ハーパー : エマ・ベル
ピーター・フリードキン : マイルズ・フィッシャー
ネイサン・シアーズ : アーレン・エスカーペタ
ジム・ブロック捜査官 : コートニー・B・ヴァンス
デニス・ラップマン部長 : デヴィッド・ケックナー
オリヴィア・キャッスル : ジャクリーン・マッキネス・ウッド
アイザック・パーマー : P・J・バーン
キャンディス・フーパー : エレン・ロー
ウィリアム・ブラッドワース : トニー・トッド
前作まではジェームズ・ウォン監督とデヴィッド・エリス監督が交互に監督を務めていましたが、本作の監督は「イントゥ・ザ・ストーム(2014年)」や「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2017年)」といった作品で近年話題となったスティーヴン・クォーレ監督。
スティーヴン・クォーレ監督はあのジェームズ・キャメロン監督の元で働いていた人物で、「タイタニック」や「アバター」といった作品にも関わっています。
また、脚本は「メッセージ(2016年)」を手掛けた エリック・ハイセラーが担当しています。
監督が新しくなったからなのか、脚本家の影響なのか、これまでのシリーズ作とは若干の印象の違いを感じます。
どこがどう違うかと言われたら明確には言えないんですけど・・・なんとなくこれまでとは違う印象なのは観た方ならわかると思います。
特にストーリーの持っていき方とかは個人的にはかなり良かったと思います。
マンネリ気味だったシリーズに新しい風を吹かせたのは間違いないと思います。そして、それをもたらしたのはスティーヴン・クォーレ監督とエリック・ハイセラーなのではないでしょうか?
キャスト陣に関しては相変わらず地味・・・(笑)
しかし、ウィリアム・ブラッドワース役のトニー・トッドがシリーズに復帰。これでシリーズ5作中4作品に出たことになり、もはやファイナルデッドシリーズの代名詞ともいえる存在になりました。
毎回チョイ役程度なんですけどね(笑)
まぁ、このシリーズはこれくらいの地味目なキャスト陣が丁度良いっていうのはありますね(笑)
次はあらすじです。
あらすじ
彼らは、そこで死ぬ運命だった。会社でチャーターしたバスで遭遇した、巨大吊り橋の崩落事故。ところが、そのなかの一人サムが事故の直前に、橋が崩壊して上司や同僚たちが次々と死んでいくヴィジョンを見る。自らの悲惨な死に様さえも見た直後、ハッと我に返るサム。安心したのも束の間、なんとヴィジョンと同じ現実が始まろうとしていた! 壮大な景観を誇る吊り橋は、瞬く間に《デッドブリッジ》と化した! 次々と《死》の餌食になっていく何十人もの人々。サムの予見を信じた8人だけが生き残った。だが、彼らは犠牲者の葬儀に現れた謎の男から宣告される。「死神は決してだまされない」と──。
ついに、運命のリベンジがスタートした。サムが見たヴィジョンどおりの順番で彼らに襲いかかるのは、平和で安全なはずの生活に潜む、全く予測できない驚愕の《死のトラップ》。恐怖に震える彼らの前に再び謎の男が現れ、迫りくる死から逃れる方法が、ひとつだけあると言う。
「死を他人に贈る」!?──自分の代わりに誰かに死を与えれば、助かるというのだ。果たして彼らは、この過酷なルールを行使し、死の運命から逃れることができるのか──?公式HPより引用 : https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=3227/index.html
次は本作をポイントごとに解説していきます。
ここがポイント!!ネタバレ解説
ここからは本作をポイントごとに解説していきます。
基本的な流れ
本作の基本的な流れも前4作同様です。
主人公サムが橋の崩落事故を予知し事故を免れるところから始まります。
そして、事故を免れた人々が順番に死んでいく・・・本来の橋の崩落事故で死ぬ順番でです。
もうこの流れはシリーズの定番ですね。
1作目は飛行機、2作目は高速道路、3作目はジェットコースター、4作目はサーキット、そして本作は橋シチュエーションに違いはありますが、基本的な流れは同じです。
死ぬ順番
前4作同様、予知によって「死」を免れた登場人物たちは順番に死んでいきます。
橋の崩落事故で本来死ぬはずだった順番通りに死んでいく・・・今作もシリーズ定番の展開です。
死ぬ順番は以下の通りです。
キャンディス・フーパー(器械体操平行棒からの落下)→アイザック・パーマー(中国マッサージで銅像に頭部を潰される)→オリヴィア・キャッスル(レーシック手術中の事故、その後窓から転落)→デニス・ラップマン部長(スパナが頭部を直撃)→ピーター・フリードキン(サムに殺される)→サム・ロートン(飛行機事故・1作目で描かれた事故)→ネイサン・シアーズ(飛行機のタイヤが直撃・本来の順番は4番目)
この他にも予知とは関係なく死ぬ人物が2人います。
ジム・ブロック捜査官と工場作業員ロイ・カールソンです。
ジム・ブロック捜査官はピーターに射殺され、工場作業員ロイ・カールソンは工場のフックに顔を貫かれます。
工場作業員ロイ・カールソンは本来4番目に死ぬはずだったネイサン・シアーズの代わりに死んでいます。よって、ネイサン・シアーズの「死」は先送りになっています。
また、ジム・ブロック捜査官を殺したピーターを殺したサムは、ジム・ブロック捜査官の余命を手に入れ「死」を1度は回避しています。
本作で追加された「死」のルール
まずは前作までのルールのおさらいです。
- 死を免れると元々の死の順番で死が襲ってくる(基本設定)
- 順番に襲ってくる「死」を逃れると順番は次の人に回る
- 「新しい命」は「死」の運命に打ち勝つ
- 写真に次の「死」のヒントが隠されている
- 死ぬ順番が決まっている人間は自殺できない
本作で追加されたルールは1つです。
- 誰かを殺せばその人の余命をもらうことができる
このルールによってネイサン・シアーズとサムは1度は「死」を回避しています。
また、ピーターはこのルールで「死」を免れようとジム・ブロック捜査官を殺しています。
ピーターはこれによってジム・ブロック捜査官の余命を手に入れますが、その後サムに殺されます・・・つまりサムが「死」を回避できたのはジム・ブロック捜査官の余命を手に入れたからなのです。
結末・・・シリーズ最高のエンディング
前作までと同様に次々と登場人物が死んでいきますが、サム(本来の順番は7番目)、ネイサン・シアーズ(本来の順番は4番目)は「死」を回避し、ラストまで生き残っています。
しかし、最後の最後で2人とも死んでしまいます。
サムは乗っていた飛行機が墜落して死亡。ネイサン・シアーズはその墜落した飛行機のタイヤの直撃を受けて死亡しています。
1作目、2作目では生存者がいましたが、それ以降の作品では全員死亡が定番となりましたね。
そして、大事なのはこのラストの飛行機事故!!
事件から2週間後、サムはパリでシェフの修業をするために恋人のモリーと飛行機に乗り込みます。
この飛行機が実は1作目の「ファイナルデスティネーション」の冒頭で墜落した180便だったのです!!
離陸前の機内で騒ぎだす高校生(映像は1作目のものが使用されました)・・・そして墜落。
本作での出来事は1作目よりも前の出来事だったことが判明します。
いやぁ~実に秀逸なラストですね!!
シリーズ物はこうじゃなきゃって感じのラストで個人的にはシリーズ最高のラストだと思います。
前作までとの関連
ラストのオチ以外は基本的に前作までとの関連は薄いです。
ですので、本作からシリーズを観始めても戸惑うことはないでしょう。
しかし、ラストの飛行機がシリーズ1作目「ファイナルデスティネーション」の180便だったという、過去作品との唯一の関連がとんでもない破壊力です(笑)
いやぁ、本当に素晴らしい関連付けだと個人的には思います。
ドラマ性をもたらした新ルール
予知夢やピタゴラ装置的な死に方など、本作でも基本的な展開や設定は前作までと同じです。
しかし、今回はこれまでに比べるとドラマ性がアップした印象。
新ルールである「誰かを殺せばその人の余命をもらうことができる」という設定から、人間ドラマを生んでいますね。事故に関係ない人も殺されちゃったりしますし・・・。
サムとモリー、ピーターとキャンディスといった恋人同士の恋愛を織り交ぜたドラマにしているのも何気にシリーズ初。
というか、ただ順番に死ぬだけだった前作までと違ってそういった人間ドラマが描かれていること自体シリーズ初だと思います。
ただ単に「死」が襲ってくる映画ではなく、人間ドラマを少し前に押し出した作りが良かったです。
これまでも新作の度に新ルールが追加されてきましたが、今作は新ルールが最も効果的に作用したのではないでしょうか?
恐怖を煽るレーシック手術
毎回トラウマになるような死に方が印象的なこのシリーズ。
本作もいやぁ~な死に方が多かったですね!
そのなかでもひと際目立つのがレーシック手術中に目をレーザーで焼かれるシーン・・・レーシック手術をする人は手術前日には絶対に観てはいけません(笑)
このレーシック手術の被害者オリヴィア・キャッスルの死因は転落死ですが、その直前のこの描写は絶対トラウマになるレベルですね・・・シリーズの中でも特に印象的なシーンだったのではないでしょうか?
しかし思うんですけど・・・死に方にフェイントが増えましたよね?
これもレーシック手術で死ぬと見せかけての転落死ですし、火事に見せかけての銅像に潰されるとか・・・1作目からフェイントはありましたが、5作目ともなると完全に読み読みになってしまうこともありました(笑)
以上が解説です。
次は続編についてです。
続編について
本作はファイナルデッドシリーズの5作目です。前4作を観ていなくても十分理解できる内容になっていますが、本作のラストには壮大な秘密が隠されていますので、少なくとも1作目の「ファイナルデスティネーション」だけは観てからの方が良いですね!また、このシリーズは多少とはいえストーリー的に繋がっている部分もありますので、是非順番に観ることをオススメします。
僕は「ファイナルデッドシリーズ」と呼んでいますが、「ファイナルデスティネーションシリーズ」や「ファイナルシリーズ」と言う人もいますね!まぁ、好きなように呼んでください(笑)
シリーズの順番は以下の通りです。
- ファイナルデスティネーション
- デッドコースター
- ファイナル・デッドコースター
- ファイナル・デッドサーキット 3D
- ファイナル・デッドブリッジ
時系列や紛らわしい類似作品などを解説した記事もご用意しましたので、良かったら合わせて読んでみて下さい。
次は世間での評価や個人的感想です。
評価と感想
ここからは本作の世間での評価や個人的な感想を書いていきたいと思います。
まずは世間での評価から。
世間での評価
本作の世間での評価は5点満点中3.5点(Yahoo!映画)となっています。
3作目、4作目とかなり評価を落としましたが、本作はラストのオチの秀逸さもあり、1作目や2作目と同等に評価されている印象です。
実際の声はこんな感じ。
ファイナルデッドブリッジ見た。
死に様が色々ひどい。
ラストは「あ、そこへ繋がるんだ」と納得(*'-')— 蒼彩 (@lailah283) 2019年8月16日
で!一番重要なのは面白い順!
第5位 デッドコースター
第4位ファイナルデスティネーション
第3位ファイナルデッドコースター
第2位ファイナルデッドブリッジ
第1位ファイナルデッドサーキット
どれも僅差なんで全部面白いです
順位をつけたらこうなります
5作品1位みたいなもんですね
文句なしです— K4 (@K4Rupan) 2019年8月22日
ファイナルデッドブリッジが一番面白いな
— てとら (@mochitet) 2019年8月15日
次は個人的感想です。
個人的感想
ここからは個人的な感想を書いていこうと思います。
シリーズも5作目となり、3作目あたりから若干の飽きを感じていましたが、本作は起死回生、逆転ホームラン的な出来栄えだと個人的には思っています。
その一番の理由は過去最高のラストシーン!!
本作のラストシーンがシリーズ1作目に直接繋がるという構成はお見事だと思います。
やはりシリーズ物にはこういった関連付けた展開を個人的には期待しているので、本作のラストはめちゃくちゃテンション上がりました!!
また、新ルールが「誰かを殺せばその人の余命をもらうことができる」ということで、ピーターが悪役のように変わってしまいます。
人間同士の殺し合いを恋愛感情も絡めて描いている点は、これまでのシリーズ作品にはないドラマ性を生み出していたように思います。
とはいえ、B級感を払拭するほどの出来というわけではないのですがね(笑)
まぁ、ファンの期待は裏切らない作品にはなっていると思います。
しかし、シリーズを本作から観始めた場合、ラストシーンの衝撃度は半減どころかほとんど効果を発揮しませんので、初見の人にとってはこれまでのシリーズと大差ない印象を与えてしまうかもですね・・・。
それから、シリーズの代名詞的な存在になったウィリアム・ブラッドワースの存在感が今作ではより際立っていました。
登場シーンは少しですが、シリーズのファンには嬉しいですよね!
お馴染みになったピタゴラ装置的な死に方も健在、特にレーシック手術のシーンはトラウマレベルですね。
こういった「現実に起こったら怖いな」的な妄想を掻き立てるシチュエーションが今回も見事に炸裂しています。
グロシーンが撮影技術の向上と共にパワーアップしているのが苦手ではあるんですけどね・・・。
3D表現も前作程あざとくないのも良いですね!
まぁ、自宅のテレビ画面だと3Dとか関係ないんですけど、3Dじゃなくても十分、でも3Dだともっと楽しめる・・・そんな作りに好感を持ちました。
総合的に考えると個人的にはシリーズ最高傑作だと思っています。
人に薦めるような素晴らしい映画だとは思いませんが、シリーズの中ではもっとも楽しめた作品です。
本作がシリーズ最高傑作となった理由は、「アバター」はじめジェームズ・キャメロン監督の現場で培ったスティーヴン・クォーレの力量なのは間違いないでしょう。
残念だったのは勘違いクズ男アイザック・パーマー(中国マッサージで死ぬ奴)が早々に死んでしまうこと。
あのキャラ好きだったんで最後まで観ていたかった(笑)
あ、あと、ピーターを演じるマイルズ・フィッシャーのなんちゃってトム・クルーズ感にばかりに気を取られて集中できない(笑)
やっぱりトム・クルーズってすげーんだなってこの映画を観るたびに思います(笑)
どうやら、あの「SAW」シリーズのスタッフでリブート企画が進行中のようですので、そちらも楽しみですね!!
「SAW」シリーズはグロすぎて苦手ですが、ストーリーは本当に秀逸なんですよね!!
ファイナルデッドシリーズは、設定を活かしつつ、ストーリーにもっと人間ドラマを組み込んだら良いシリーズになると思っているので、「SAW」シリーズのスタッフがリブートを手掛けることは大賛成です。
公開を楽しみに待ちたいですね!!
個人的満足度
次はBlu-ray/DVD情報です。
ファイナルデッドブリッジをBlu-ray/DVDで観よう!
本作はBlu-ray、DVD共にお安く購入できるのが良いですね!!
次は本作を動画配信サービス/VODで視聴する方法です。
ファイナルデッドブリッジを動画配信サービス/VODで視聴する方法
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