マディソン郡の橋のあらすじと感想!ネタバレ解説!ミュージカルや続編は?

マディソン郡の橋は1995年公開のアメリカ映画です。

監督は、晩年になり名作連発中のクリント・イーストウッド

主演はメリル・ストリープ、そしてイーストウッド監督自身

大人のキャスト陣による大人の為の大人のラブストーリーです。

不倫を題材にしながらも、人生の選択や責任、素晴らしさ、愛おしさ・・・全てを包括して肯定した内容は、必ず大人になってから観てほしい・・・そんな1本です。

絶対大人になってから観ないと解らないと思うんですよね・・・この感じは。

でも何かを諦めたことがある人は10代でも20代でも響くかもですね!!

とりあえず!!不倫映画なんてとんでもないって話ですよ!!

誰ですかそんなこと言ってるのは(笑)

「不倫の美化」なんて言葉では到底表すことができない人生の奥深さを、メリル・ストリープとクリント・イーストウッドが圧巻の演技力で紡いでいきます。

そして本作は、イーストウッド監督作品の中でも屈指の泣ける映画です!!

僕はこの映画が大好きで本当に何度も何度も観てしまいます。

そして毎回泣いてしまいます(笑)

この記事はより深くこの作品を理解できるような内容になっています。

もちろんミュージカルや原作や続編についても解説しています。

そして個人的感想も書いていますので最後まで楽しんでください!

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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では早速あらすじをネタバレで解説していきます。

レッツ!!ムーヴィン!!!

マディソン郡の橋のあらすじ!ネタバレ解説!

作品情報とキャスト

映画「マディソン郡の橋」は1995年公開のアメリカ映画です。

興行収入は全世界で1.82億ドルとなっています。

 

スタッフ
監督 : クリント・イーストウッド
脚本 : リチャード・ラグラヴェネーズ
原作 : ロバート・ジェームズ・ウォラー
製作 : クリント・イーストウッド、キャスリーン・ケネディ
音楽 : レニー・ニーハウス
キャスト(役名 : 俳優)
ロバート・キンケイド : クリント・イーストウッド
フランチェスカ・ジョンソン : メリル・ストリープ
キャロライン・ジョンソン : アニー・コーリー
マイケル・ジョンソン : ヴィクター・スレザック
リチャード・ジョンソン : ジム・ヘイニー
キャロライン(幼少期) : サラ・キャスリン・シュミット
マイケル(幼少期) : クリストファー・クルーン
ベティ : フィリス・リオンズ
マッジ : デブラ・モンク
ピーターソン弁護士 : リチャード・レイジ
ルーシー・レッドフィールド : ミシェル・ベネス

 

監督は巨匠クリント・イーストウッド監督!

そして主演もクリント・イーストウッド

つまり監督、俺!主演、俺!しかも表面上はばりばりの不倫もののラブストーリー!

表面上と書いたのは、この映画の真の意味は、不倫やラブストーリーなんかでは到底かたづけられない奥深いものだからです。

それは別項で詳しく解説します。

まぁ、しかし、映画人という人種は、我々の想像をはるかに超える振り切り度がありますね。

僕なら自分監督主演でこのストーリーは恥ずかし過ぎて到底演じられません・・・まぁ、僕は俳優でも監督でもないんでそんな心配は無用なのですけど(笑)

この映画の制作当時、イーストウッドは65歳ですよ!

初老です・・いや、もう半分お爺ちゃんです(笑)

なのになんなんでしょうこの色気とカッコ良さ!

そしてフランチェスカを演じるメリル・ストリープの圧倒的な演技力!!!

彼女はその後2011年に「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」でアカデミー賞主演女優賞を獲得しますが、本作の演技も本当に素晴らしいです!!

本作でもアカデミー賞主演女優賞にノミネートされますが、惜しくも受賞は逃しています。

とはいえ、本当に素晴らしい演技を披露しています。

メリル・ストリープが本作を1段階上の作品に引き上げているのは間違いないです。

この映画はもう2人の独壇場です!!!

 

早速、あらすじをネタバレで解説していきます。

あらすじとネタバレ解説

冒頭は1989年冬。

フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)が亡くなった後のシーンから始まります。

フランチェスカの死後、長男のマイケルと妹のキャロリンは葬儀の話し合いや遺品の整理のために集まっています。

母フランチェスカの遺言状を読むと、自身の遺体は火葬にして遺灰はローズマンブリッジからまいてくれと記されていました。

長男のマイケルはこれに拒絶反応を示し、断固として反対します。

さらに2人が遺品の整理を始めると、ある男からの手紙や、「女の顔」で写っている母の写真などが出てきます。

そして、母フランチェスカはその昔、不倫をしていたことが判明するのです。

相手はカメラマンのロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)という男。

手紙はこのロバート・キンケイドからの手紙でした。

しかし、このロバート・キンケイドはすでに亡くなっていることが判明。

ロバートの弁護士からの手紙も残されており、遺品はすべて母フランチェスカに送ること、ロバートも火葬を希望し遺灰はローズマンブリッジからまかれていたことが判ります。

更なる怒りを滲ませる兄マイケル・・・。

母フランチェスカは、ロバートからの手紙や思い出の品と共に、2人の子供に宛てた手紙も残していました。

母からの手紙には「黙っておくこともできたが、自分がどういう人生を生きたか最愛の人たちに知ってもらいたい」とのメッセージが。

そしてロバートとのいきさつを3冊のノートにまとめたと記されていました。

兄マイケルと妹キャロリンは、母フランチェスカがロバートとのいきさつを綴ったノートを読み始めるのでした・・・。

1965年秋。

フランチェスカは夫のリチャードと2人の子供マイケル、キャロリンと共に暮らしています。

多少の不満はありながらも、幸せに暮らすフランチェスカ。

一家はアイオワ州の田舎で農場を営んでいます。

ある日、子牛の品評会に行くために、フランチェスカを除く3人は4日間家を空けることになりました。

1人留守番をするフランチェスカ。

玄関の掃除をしていると、ある男がやってきます。

なんでも男はカメラマンで、屋根のある橋、ローズマンブリッジを撮影しに来たそう。

その途中で迷ったそう。

この男こそロバート・キンケイドです。

橋まで案内をすることになったフランチェスカ。

2人は一緒に車でローズマンブリッジまで向かいます。

2人は徐々に意気投合、お互いに惹かれ始めていきます。

そして、撮影が終わると、フランチェスカはロバートを自宅に招きます。

夕食を共にする2人。

会話も弾み2人はどんどん惹かれあっていきます。

しかし2人はひょんなことから喧嘩をしてしまいます。

ロバートは帰ることになります。

ロバートが帰った後もフランチェスカはロバートのことばかり考えてしまいます。

そして真夜中であるにもかかわらず、ロバートへの手紙を書き、ローズマンブリッジに張り付けに行きます。

そこには、もう一度夕食を食べに来てほしいとの旨が記されていました。

翌日、その手紙を見たロバートはフランチェスカに電話、街で食事をすることを提案します。

約束の時間は夕方です。

それまでに新しい洋服を買ったりと女になっていくフランチェスカ・・・。

その頃ロバートは、街のカフェでとある出来事に遭遇します。

ルーシーという女性がカフェに入ってくると皆冷たく当たるのです。

なんでもルーシー、不倫がバレて町中の人に知られているようです。

この町で隠し事はできない、そして不倫は皆が嫌悪する行為であるということを物語る描写です。

この出来事があり、ロバートはフランチェスカに対し、会わない方が良いのではと気遣いをみせます。

ところが、フランチェスカは会いたいと言います。

予定通り会うことになった2人。

夕食を共にし、ダンスをし、共に一夜を過ごします。

翌日は2人で街を出て気ままに過ごす2人。

公園へ行き、バーに行き、そしてこの日も共に一夜を過ごすのです。

次の日、ロバートはフランチェスカへの思いが特別なものであると告げます。

フランチェスカの思いも同じでしょう。

ロバートはフランチェスカに一緒に来ないかと提案します。

つまり、家族を捨てて一緒に行こうというのです。

フランチェスカは悩んだ末、家族のことを思い、この誘いを断ります。

ロバートは、「まだ数日この町にいるから今すぐ決めなくてもよい」と言い帰っていきます。

「これは生涯にたった1度の確かな愛だ」

と、言い残して・・・。

あくる日、夫リチャードと2人の子供たちが帰ってきました。

何事もなかったかのように振る舞うフランチェスカ。

募るロバートへの気持ちを隠しながら、いつものような日常に戻っていきました。

家族が帰ってきて2日程経ったある日、フランチェスカは夫のリチャードと買い物に出かけます。

夫リチャードの買い物が終わるまで、フランチェスカはリチャードの車の助手席で待っています。

と、その時、遠くからこちらを見ているロバートに気付きます。

目を合わせる2人。

2人は寂しそうな笑顔を交わすと、ロバートは振り返り去っていきます。

夫リチャードが戻ってきて、車が走り出すと、前方にロバートの車が入ってきます。

信号待ちをする2台の車。

前を行くロバートの車は信号を左折、一方フランチェスカの乗る車は直進です。

フランチェスカは、ここでロバートの元へ行かなければ本当の別れになると知っています。

信号が青になってもなかなか発進しないロバート・・・。

車のドアノブに手をかけ葛藤するフランチェスカ・・・。

結局、フランチェスカは泣く泣くロバートへの気持ちを抑え、家族と生きていくことを選択します。

こうしてロバートとフランチェスカの2人は別れることになりました。

その後、何年も時は過ぎ、夫リチャードは亡くなります。

夫リチャードが亡くなると、フランチェスカはロバートに連絡を試みます。

ところがもう連絡先が分からず、連絡が取れません。

ある日、ロバートの弁護士から手紙と小包が届きます。

そこにはロバートの遺品や思い出の品、そしてなによりロバートのフランチェスカへの想いが詰まっていました。

「私は生涯を家族にささげた・・・だからせめて灰だけでもロバートにささげたい」

こうやってフランチェスカの3冊のノートは終わるのでした。

すべてを読み終えたマイケルとキャロリンはすべてに納得。

母フランチェスカの灰をローズマンブリッジから撒くのでした・・・。

 

以上があらすじになります。

次はミュージカル版についてです。



マディソン郡の橋のミュージカル版について

本作は2013年にミュージカル化され、トニー賞も受賞するほど好評を得ています。

日本でも2018年3月に日本人キャストで上演されました。

ロバート役を山口祐一郎、フランチェスカ役を涼風真世が努めています。

 

次は原作本や続編についてです。

原作本と続編の終楽章について

原作本

本作の原作はロバート・ジェームズ・ウォラーによる小説「マディソン郡の橋」です。

1992年に発表され、全世界で5000万部以上も売れた大ベストセラー作品となっています。

また、各方面からの評価も高く、大絶賛されています。

続編の終楽章について

原作には続編である「マディソン郡の橋 終楽章」なる物語が存在します。

もちろん、著者は同じくロバート・ジェームズ・ウォラーです。

この続編では「運命の4日間」の後のロバートとフランチェスカについて明らかになっています。

内容に関して少し触れます。

ロバートに関しては主に、亡くなる直前のエピソードが中心です。

フランチェスカと別れた後もロバートはフランチェスカのことだけを思い続けます。

そして人生も終盤に差し掛かったころ、もう一度フランチェスカとの思い出の地を目指して旅に出るのです。

再びローズマンブリッジを訪れるロバート。

一方のフランチェスカもまたロバートのことを思い続けています。

夫リチャードが亡くなった後、ロバートに連絡を試みるも叶わず。

いつかロバートが会いに来てくれるのではと期待しながらマディソン郡に住み続けています。

時折、思い出の地に足を運ぶフランチェスカ・・・。

フランチェスカのその後については1作目や映画でも明らかになっていますね。

2人は再び会うことは出来ませんでしたが、本当にニアピンだったんです・・・もう少しで会えたのに・・・というような内容で切なくなります。

そしてフランチェスカとのエピソードと並行して、もう1つのエピソードも描かれています。

ロバートには昔に出会った女性との間に息子がいたことが判明するのです。

ロバートは息子がいることを晩年まで知りませんでした。

大人になったロバートの息子が、父を探し当てるまでのエピソードもこの終楽章では描かれています。

息子と初めて出会い、心を通わせてく・・・そんな新たなエピソードもとても素敵なものでした。

1作目がフランチェスカを中心に描いているとしたら、この続編はロバートにスポットをあてて描かれている感じです。

人生の最後に、自らの人生を振り返り、整理していくロバート・・・最後まで一貫した考えを貫く不器用な生き方にとても感動しました。

基本的に映画は1作目を忠実に描いていますので、映画を気に入った方はこの続編から読み始めても十分に理解できます。

こちらもおススメです!

 

次はこの物語は実話なのか?ということについてです。

これは実話?

結論から言いますと、本作は実話ではありません。

原作は実話という設定で描かれています。

ですが、これは実話ではありません。

原作者のロバート・ジェームズ・ウォラーは主人公のロバートと共通性を感じるとは発言していますが、この物語は全くのフィクションです。

ただ、実在する場所が多く登場しますので、とってもリアリティがありますね。

次は作中の2人にとって重要な場所、ローズマンブリッジやロケ地についてです。

マディソン郡の橋の場所とロケ地

さて、まずは本作で重要な場所として登場するローズマンブリッジ

この橋は実在するのでしょうか?

はい、実在します。

アイオワ州マディソン郡のウィンターセットという都市にあります。

この地域の周辺にはこのローズマンブリッジを含め6つの屋根付きの橋があるそうです。

このローズマンブリッジは小説や映画のヒットで世界的に有名になりました。

実は当初は橋のセットで撮影する予定だったそうですが、イーストウッド監督自らが歴史協会に話をつけ、実物での撮影に成功しています。

このローズマンブリッジを始め、映画のほとんどを舞台となっているマディソン郡で撮影しています。

フランチェスカの家にいたっては、20年間使われていなかった古い民家を買い取り、改装して撮影したようです。

この民家を探すために、美術担当班はヘリコプターで探し回ったそうです・・・なんとも豪快ですね(笑)

撮影後もフランチェスカの家は展示され一般公開されていたようですが、2003年に放火に遭い、現在は公開されていないそうです。

残念ですね・・・。

 

次は製作開始までのエピソードです。

キャスティングや製作までの背景

本作は製作開始にいたるまで二転三転あったようです。

当初監督するはずだった人物が、脚本を変えたいと言っていたそうです。

しかしイーストウッド始め製作側は、原作に忠実な脚本の方が良いと判断、当初の監督が降板し、イーストウッド自らがメガホンを取ることになったそうです。

多くの人々に気に入られる作品にするより、原作ファンを大切にしたいというイーストウッドの信念は見事に形になり、結果的にも映画は大ヒットします。

また、フランチェスカ役についても、製作側は若い女優を希望していました。

しかし、イーストウッドは断固としてメリル・ストリープを推したそうです。

メリル・ストリープは本作で本当に素晴らしい演技を見せています。

メリル・ストリープの演技力は間違いなくこの映画に必要だったでしょう。

その辺を見抜き配役ができるイーストウッドはやはり只者ではないです!!

 

次は本作に込められた真のメッセージについてです。

不倫ものなんかじゃない!本作の真のメッセージ

本作の評価などに目を通していると、「不倫を美化してる」などの意見が散見されます。

確かに、本作のストーリーは不倫に基づくものです。

そして不倫は良くないことだというのは周知のことです。

しかし、本当にこの映画は単なる不倫を美化しただけの映画でしょうか?

僕はどうしてもそうは思えません。

この映画の本質を如実に表したシーンがあります。

それは、終盤フランチェスカが車のドアノブに手をかけて葛藤するシーンです。

本作の最大のクライマックスでもあります。

この映画は「人生における選択と責任」をテーマに不倫をモチーフに描かれている作品だと個人的には思っています。

そして、このことが理解できるのは様々な経験を積んだ人なんだと思います・・・。

感情だけで行動できる若い世代からしたら、フランチェスカの行動は「?」かもしれません。

でもきっと様々な責任を負っている人達は、感情だけで行動できない場面を沢山経験してきたと思います。

だから、年を重ねるごとにこの映画の印象はどんどん変わり、より深く刺さっていくことになるのだと思います。

もしこの記事を読んでいるあなたが10代20代なのだとしたら、30代40代になった時にもう一度観てみて下さい。

きっと今とは違った印象を受けると思います。

 

さて次は本作の評価と個人的な感想です。



評価と感想

本作は全世界で大ヒット、第68回アカデミー賞ではアカデミー主演女優賞にメリル・ストリープがノミネートされるなど大成功しています。

世間での評価も概ね良好のようです。

ただ、やはり、「不倫の美化」「おじさんおばさんのラブシーンはきつい」などの意見も目立ちますね。

では個人的な感想です。

僕個人的にはイーストウッド映画の中でも1、2を争う感動映画だと思っています。

そして本作は完全に大人向けです

年を重ねれば重ねるほど深く刺さる、そんな味わい深いものになっていると思います。

若い世代にこの感覚は理解しろという方が無理だとすら思います。

フランチェスカにとっては、ロバートへの気持ちも家族への気持ちも同じくらい大切なんです。

どっちも大切だけど選ばないといけない・・・。

フランチェスカは家族を選びましたが、ロバートを選んでも良かったんです。

頭では解っていても、その通りにばかり動けない・・・それが我々人間なんです。

そしてすべてを選ぶのは自分自身です。

様々な選択の果てに現在の自分がいます。

常に正しい選択ばかりではない、そういった人間の愚かさも全て肯定し、1人の女性の愛すべき人生を描いた・・・そんな作品だと思っています。

それから、やはり男性と女性では受け取り方が違うのかもしれませんね。

理想主義な男性、現実的な女性・・・その辺の対比も味わい深いものがありました。

そして何と言っても、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの演技が全編を通して最高です!

特に表情やしぐさでの演技が素晴らしく、その自然な演技は観るものを映画の世界にどんどん引き込んでいきます。

徐々に惹かれあう2人を完璧に演じるクリント・イーストウッドとメリル・ストリープ。

表情だけで、まるで心で会話するかのような別れのシーン。

全編を通して本当に最高です!

これは2人以外のシーンにも言えるのですが、なんか演技の「間」がとっても自然なんですよね・・・映画としては長すぎるくらいの「間」があったりするんですが、それが妙に緊迫感やドキドキを煽ったりしてて・・・本当にすごい映画です。

ラストシーンは徹底的に泣かせにきてるのも良いですね!

もう後半の雨のシーンからは嗚咽が止まらないほど泣いてしまいます。

本当に切ないです・・・。

本当にラストのラスト、フランチェスカの遺灰が橋にまかれるシーンでは、ようやくロバートと再会できた感じがして感動的です。

これまでの映画のストーリー、いや、フランチェスカの人生や思い、家族の思い、そしてロバートの想い・・・全てがフラッシュバックするようです。

灰がただ空を舞うシーンがこれほどまでにエモーショナルになるなんて!!!

そして、フランチェスカの夫リチャードについても触れておきたいです。

僕はリチャードはフランチェスカの不倫に気付いていたんだと思っています。

こちらはこちらで不器用で優しい夫なんだと思います。

だからフランチェスカも夫と家族を選んだんじゃないでしょうか?

まぁ、この部分に関しては明確な描写はありませんが・・・噂好きの街の人たちから聞いていてもおかしくないですしね・・・。

そう思って観ると、フランチェスカがドアノブに手をかけた後のシーンや、リチャードが亡くなるシーンがより奥行きがあるものとなりますね。

都合が良い解釈かもしれませんが、僕は毎回そんな風に思って観ています。

それから、相変わらずイーストウッド映画は音楽が素晴らしいです。

本作もジャズを中心に素晴らしい音楽が使われていましたね!

あ、因みに、バーで演奏するバンドのベーシストはイーストウッド監督の息子です!

イーストウッドの息子はプロのジャズベーシストです。

トランペット奏者にいたっては本当に現地のバーで演奏していた人をたまたま見つけて起用したそうです。

現地撮影にこだわったり、現地の人を起用したりと徹底的にリアルさを追求していますね。

単なる不倫映画というだけにとどまらず、今までの人生、これからの人生、そして人生の終わらせ方・・・色々なことが頭をよぎり深く考えさせられる素晴らしい映画だと思います。

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

マディソン郡の橋をBlu-ray/DVDで観よう!

やはり購入するならBlu-rayがオススメです。

イーストウッド作品がまとめて観れるBOXもおススメ!!


次は、本作を動画配信サービスで視聴する方法をご紹介します。

マディソン郡の橋を動画配信サービス/VODで視聴する方法

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