「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は名言満載!あらすじとネタバレ解説

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は2007年公開の映画です。

ウォン・カーウァイ監督お得意の映像美で送るシャレオツムービーです!!

ブルーベリーパイがいつも売れ残るからといってチーズケーキやアップルパイより味が劣っているわけではない・・・ただ選ばれないだけなんだー!!

と、一聴すると完全に開き直りのようにも聞こえるこのセリフ(笑)

人間はなんでもかんでも理由を求めたがる生き物ですが、理由なんてないこともある。

本作はそんなことがテーマにもなっています。

大枠はロマンティックなラブストーリーですが、メインは主人公エリザベスの自分探しの旅です。

うーん・・・なんだか当時話題になった「ゆとり世代」なんて言葉を思い出すようなコンセプトの映画ですね(笑)

まぁ言ってしまえば、中身は薄いけどただただひたすら雰囲気に浸るには最高の映画なんです!!

この記事ではそんな本作のあらすじとネタバレ解説はもちろん、名言や音楽についても解説しています。

また、恒例の個人的感想も書いていますので是非楽しんでください。

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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では早速ネタバレ解説いってみましょう!!

レッツ!!ムーヴィン!!!

あらすじとネタバレ解説

ここからは本作を解説していこうと思います。

まずは作品情報とキャストから。

作品情報とキャスト

映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は2007年公開の映画です。

製作国はフランス、中国、香港の合作となっています。

興行収入は2197万ドルとなっています。

 

スタッフ
監督 : ウォン・カーウァイ
脚本 : ローレンス・ブロック、ウォン・カーウァイ
原案 : ウォン・カーウァイ
製作 : ジャッキー・パン、ウォン・カーウァイ
音楽 : ライ・クーダー
キャスト(役名 : 俳優)
エリザベス : ノラ・ジョーンズ
ジェレミー : ジュード・ロウ
レスリー : ナタリー・ポートマン
スー・リン・コープランド : レイチェル・ワイズ
アーニ・コープランド : デヴィッド・ストラザーン

 

本作の監督は香港の映画監督ウォン・カーウァイです。

ウォン・カーウァイ監督にとって初の英語作品になっています。

ウォン・カーウァイ監督といえば「恋する惑星」などに代表されるスタイリッシュで洗練された映像が特徴的な監督です

本作でもその特徴は全開フルパワー!!もうこれでもかって程シャレオツな雰囲気!

女の子が寝てる間に口の周りに付いた生クリーム食べちゃうとか・・・完全にイケメン以外アウト・・・っていうかイケメンでも若干アウト気味なシュチュエーションをさらっと見せちゃうのはさすがです(笑)

そして、そんなシャレオツな描写をさらに盛り上げるのがライ・クーダーによるBGMです!

ライ・クーダーは有名なギタリストで、1997年の「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」がアルバム、ドキュメンタリー映画共に大ヒットしたので知っている人も多いと思います。

登場人物は少ないながらも、キャスト陣は超豪華なのも本作の魅力ですね!

ノラ・ジョーンズジュード・ロウナタリー・ポートマンレイチェル・ワイズデヴィッド・ストラザーンですからね!!

因みにノラ・ジョーンズにとって本作は映画初主演。

一部ではその演技に批判的な声も聞かれますが、デビューアルバムがグラミー賞8冠で1800万枚もの売り上げを記録した スーパーシンガーですからね・・・もうそれだけで全然OK!演技がイマイチとか関係ねーっす!!スター俳優に囲まれ堂々としたものだと思います。

また、他の俳優陣もそれぞれ見せ場があり、お洒落な演出も相まってとても良い感じですね!

 

次はあらすじです。

あらすじ

ニューヨーク。失恋したエリザベスは、とあるカフェに出入りするようになる。毎晩ブルーベリー・パイを残して待っていてくれるカフェのオーナー、ジェレミー。優しい彼との会話に、心が慰められるエリザベスだったが、失恋相手が新しい恋人といるところを見てしまい、旅へ出ることを決める。別れた妻への愛を断ち切れず、アルコール中毒になった男と、その元妻。人を信じない若くて美しいギャンブラー。数々の人々と出会いながら、エリザベスはジェレミーの待つニューヨークへ戻りたいと思い始める……

公式サイトより引用 : https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/1487

 

次は本作をポイントごとに解説していきます。

ここがポイント!!ネタバレ解説

ここからは本作をポイントごとに解説していきます。

ジュードロウの髪がある!!

本作で何が一番印象的かって、それはジュード・ロウに髪があることではないでしょうか(笑)

今やM字ハゲの世界代表であり、禿げてもイケメンなその風貌から世のハゲ男性の希望の星と言われているジュード・ロウですが(笑)、本作のジュード・ロウは髪がふさふさに見えます!

もともと顔は超絶イケメンなので、まさに普通のイケメンといった感じ!

本作でジュード・ロウ演じるジェレミーは、店の監視カメラに映ったエリザベスを見たり、寝てるエリザベスの口周りの生クリームを手で取ったり、食べてそのままキスしたり、イケメンだからってやりたい放題の役どころ(笑)

イケメンでもアウト気味なのに、禿げってなると警察沙汰になりかねないですからね・・・髪があって良かった良かった!

この映画の後くらいから急激にハゲが進行しますので、本作は最後にぶちかましときましょうかってところでしょう・・・。

・・・。

・・・。

いや、半分ジョーダンですよ(笑)

でもそんなアウト気味の行動がオシャレに見えてしまうのはジュード・ロウの魅力があってこそですね!

ハゲとは関係ないですが、個人的に本作でのジュード・ロウのニット帽の被り方がめちゃくちゃ好きです!でもニット帽被るとM字が目立っちゃってるんですけどね(笑)

とにかくオシャレ

本作の印象はとにかくオシャレ!

映像や演出、BGMや曲にいたるまで徹底的にオシャレな雰囲気でまとめています。

ニューヨークのカフェ、メンフィスの酒場、アリゾナのカジノ、そしてラスベガスへの道中・・・いたって普通のシチュエーションをオシャレでスタイリッシュに見せるウォン・カーウァイ監督の技が冴えわたっていますね!

途中途中に挿入される列車のシーンとか意味不明ですが、なんとなくオシャレな感じがします(笑)

ブルーベリーパイにアイスが溶け出すシーンとか・・・何かのメタファーなのか分かりませんが、なんとなくオシャレ感が半端ない(笑)

また、基本的に夜や暗い場所でのシーンが多く、ネオンなど人工的な光を使った演出もGOOD!!

スローモーションを使ったり、手紙を使ったポエム的な語りかけも効果的ですね!

個人的に一番印象的だったのは、ラスベガスの中古車店でのレスリーのシーン。

夕日がかった空と左右に伸びる緑と赤のテープをバックに、ちょい下からのアングルでレスリー演じるナタリー・ポートマンを映しているのですが、ここが本当に素晴らしいと思います。

人工的な光を多用した演出が多かったせいもあり、自然光とテープのコントラストが余計に印象的でした。

別れが近づいたエリザベスとレスリーが互いの価値観の違いを理解し、本当の友達になったように感じる切なくも心温まるシーンで大好きです。

他にも鍵のエピソードのシーンだったり、レスリーとの別れのシーンだったり、もちろんラストのキスシーンも・・・とにかくオシャレが満載です!

ラブストーリーかと思いきやエリザベスの成長物語

冒頭だけ観ると失恋したエリザベスが、カフェのオーナーであるジェレミーと恋に落ちる話かと思いますが、実は映画のほとんどの部分がエリザベスの成長物語となっています。

もちろん大枠ではエリザベスとジェレミーのラブストーリーなのですが、メインは完全にエリザベスの成長物語ですね!

愛に泣き、愛を知り、愛に生きる

恋人の浮気が発覚し、失恋したエリザベス・・・ジェレミーに慰めてもらいますが、やはり恋人が忘れられない・・・しかし、元カレと新しい彼女が一緒にいるのを見てしまい、旅に出ることにするのです。

いわゆる自分探しの旅ってやつでしょうか?

この自分探しの旅って、ちょっと流行りましたよね!!この頃ですかね?

やたらと自分を探す若者が多かった印象です・・・まぁ大体の人が単なるリフレッシュ旅行になっちゃうんですけどね(笑)

僕の友達も自分探しの旅に出て真っ黒に日焼けして帰ってきたことがありました・・・その友達がその時何を見つけたのか未だに謎です(笑)

話が逸れました・・・で、旅に出たエリザベスは行く先々で様々な愛の形を知ることになります。

また、全てのことに理由があるわけではなく、「ただそうなのだ」ということもある・・・ということも知ることになるのです。

まさにブルーベリーパイですね!!

そしてやがて元いたニューヨークに戻ったエリザベス・・・愛を知り、成長したことでジェレミーと新しい愛を歩みだす決心をするのです。

存在感抜群の俳優陣

本作は大きく分けて3つの舞台で物語が展開されていきます。

ジュード・ロウ演じるジェレミーがいるニューヨーク、レイチェル・ワイズとデヴィッド・ストラザーンが演じるコープランド夫妻と出会うメンフィス、ナタリー・ポートマン演じるレスリーに出会うアリゾナ~ラスベガスです。

主人公は常にノラ・ジョーンズ演じるエリザベスですが、それぞれの街で出会う人物を演じる俳優陣の存在感は抜群です。

俳優ではないノラ・ジョーンズを共演者たちが引っ張るような形の展開なので、ノラ・ジョーンズの初々しさが逆にマッチしているのかもしれませんね!

結末・・・待つ方はたまったもんじゃない

本作の結末はエリザベスが様々な経験を経て元カレへの思いを断ち切り、ジェレミーと新しい愛を歩み始めたところで幕を閉じます。

冒頭のエリザベスとジェレミーとの出会いからラストで結ばれるまで・・・エリザベスが旅に出ていた間は300日です。

エリザベスが旅から帰り、元カレの部屋を訪れるとそこは既に貸し部屋になっており元カレの姿はありませんでした・・・。

300日という時間が経ったことと、旅先で様々な愛の形を知って経験を積んだことで、元カレとの別れを受け入れることができたのです。

貸し部屋となった元カレの部屋を見上げるエリザベスが見せる全てを受け入れ1歩踏み出したような笑顔が本当に素敵です。

その後、ジェレミーのカフェへ行き、2人は結ばれます。

エリザベスが街を出る日、実はジェレミーのカフェに寄ろうとしてやめていたことが明かされます。

「いつまでも同じ私でいたくなくて・・・生まれ変わりたかった」

というのセリフが印象的ですね。

この映画はエリザベスの再生の物語なのです。

しかしジェレミーからしたら好きになった人が急に消えて300日です・・・辛いですね(笑)

 

以上が本作の解説でした。

次は本作の名言についてです。



「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は名言満載!

本作には胸を打つ名言が登場します。

印象的な2つの名言をご紹介します。

理由なんてない・・・ただ選ばれないだけ

カフェのオーナー・ジェレミーの名言です。

ブルーベリーパイが売れ残るのは味が悪いからじゃない、ただ選ばれないからなのだと言っています。

そこには理由なんてないことも。

人間は何かに失敗すると原因を探そうとします。しかし、理由なんてなく「ただそうなだけ」ということもあるのです。

ブルーベリーパイが売れ残ったからと言ってチョコレートパイより味が劣っているというわけではないんです。

失恋したエリザベスは元カレが新しい彼女の方を選んだ原因を知りたがっています・・・ジェレミーはブルーベリーパイに例えて完全に口説いてますねこれは(笑)

冗談はさておき、映画のテーマにもなっている重要なセリフであり、何気に見落としがちな盲点をついた名言ですね!

いつまでも同じ私でいたくなくて・・・生まれ変わりたかった

映画のラストでのエリザベスの名言です。

失恋し、毎晩ジェレミーに慰めてもらう日々・・・エリザベスが街を出る日、実はジェレミーのカフェに寄ろうとしてやめていたことが明かされたところでこの名言です!

変わりたいと願ったエリザベスの気持ちが切実過ぎて感動的です。

実際に行動を起こし、変わったからこそ言えるセリフでもあります。

人はなかなか変わることができません・・・変わることって本当に難しいし大変です。

皆、変わることの難しさは知っていると思います・・・だからこそ重く響く名言ですね。

 

次は本作に使用された曲についてです。

曲やBGMがとにかくおしゃれ

本作のオシャレな雰囲気を一層盛り上げているのが劇中で使われる楽曲やBGMです。

サントラにはこれらの楽曲が収められています。

本作での経験をもとに書き上げたというノラ・ジョーンズ「ザ・ストーリー」はじめムーディーでオシャレっぽい曲が満載です!

 

次は評価と感想です。



評価と感想

ここからは世間での評価や個人的感想を書いていきます。

まずは世間での評価から。

世間での評価

本作の世間での評価は5点満点中3.4点(Yahoo!映画)といったところ。

まぁ、好みが別れる映画だとは思います。

実際の声はこんな感じ。

 

好きな人はとことん好きだけどハマらない人は全くハマらないという映画ですね(笑)

 

次は個人的感想です。

個人的感想

ここからは個人的な感想を書いていきます。

個人的な好みで言えば、まぁ可もなく不可もなくといったところでしょうか。

特別目新しさを感じるような映画ではないと思います。

ストーリーや描写に関して言うと、ちょっとナルシストっぽくて個人的にはあまり好きではない部分も多いのも事実です。

ロマンティックではあるんですけどね・・・そもそも自分探しの旅的なものが昔からちょっと理解できないのもありまして・・・単なるリフレッシュ旅行でしょって思っちゃう夢のない奴なんです僕(笑)

本作のエリザベスにしても、旅での経験で人間的に変わることができたのか、そもそも時間が経ったというだけで変わっていないのか・・・微妙なラインですよね?

元カレへの気持ちを吹っ切ることができたのは事実だと思いますが、人間的に変わったかどうかまでは分かりませんでした。

ただ、元カレへの気持ちを吹っ切たラストのエリザベスの笑顔は感動的でした。

本作のテーマはジェレミーが言う「理由なんてない・・・ただ選ばれないだけ」といったことのような気がしますので、もしかしたらエリザベスは変わってはいないのかもですね。

たとえ本人が変わったと思っていても・・・。

そして、ジェレミーにとっては最初からエリザベスは魅力的に映っていた。

人は全てに理由を求めがちですが、理由がないこともある・・・だから変わる必要もない・・・もしかしたら自分自身の魅力にもっと気付くべきだとメッセージを送っているのかもしれませんね。

それからジュード・ロウ!!

カッコいいけど・・・行動が気持ち悪いと思ったのは僕だけでしょうか?(笑)

まぁ、イケメンだから許されるのかもしれませんが・・・変態に片足くらいは突っ込んでませんこれ?(笑)

いくらなんでも寝込みを襲うのは反則ですぜ!!よっぽど自分に自信がある奴じゃないとできないだろうなぁ(笑)

まぁ、髪もまだふさふさでカッコいいジュード・ロウ全開ではあるんですけどね!!

個人的な好みとしてはもう少しスマートな描写がジュード・ロウには合う気がします。

あのイケメンが若干奥手であたふたしてる感があって・・・ちょっと違和感でした。

でも女子はキュンキュンかもですね!!

ストーリーや演出は好みではない部分もありましたが、多くの人が言うように本作のオシャレな雰囲気はとってもいい感じだと思います。

音楽も素晴らしいです。

夜な夜な一人で静かに観るにはうってつけの映画ですね!

画面の色彩なんかもオシャレですので、カフェなんかで無音で流したりしてもいいかもしれません。

中身は大したことない映画ですが、ただただひたすら雰囲気に浸るには最高の映画だと思います。

で、思ったんです・・・理由なんかない、選ばれないだけなんだ・・・自分探しの旅・・・中身はないがシャレオツ重視・・・うーん・・・なんとなく「ゆとり世代」なんて言葉が頭をよぎりました。

2007年と言えばちょうど「ゆとり世代」なんて言葉が流行ったころじゃないですか?

もう完全に時代を反映した映画だってことに気付きます・・・(笑)

 

個人的な満足度

 

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オススメはやはりブルーレイ!こういう映画はできるだけ綺麗な画像で観たいですね!

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次は本作を動画配信サービス/VODで視聴する方法です。

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