チェンジリングのネタバレとあらすじ!実話との違いや意味も解説!

映画「チェンジリング」は2008年公開のアメリカ映画です。

この映画は1920年代に実際にあったゴードン・ノースコット事件を、その被害者家族であるクリスティン・コリンズを中心に描いた映画です。

監督は実話の映画化には定評があるクリント・イーストウッド監督

そして主演にはアンジェリーナジョリー

脇をジョン・マルコビッチが固めています。

なんと言っても本作はアンジェリーナジョリーが素晴らしい!

主人公のクリスティン・コリンズという「強い女性」を見事に表現しています。

ストーリーの方も、実話とは思えない驚きの展開で、アンジーに「これがフィクションだったらうまく出来過ぎている」と言わしめるほど。

絶望の中に小さな希望を残して終わるラストシーンは深く深く感動します。

実話だからこそずっしり重く響きます。

この記事ではあらすじはもちろん、実際の事件についてや実話との相違点、撮影秘話なども含めて細かく解説しています。

そして動画配信サービスで観る方法などもご紹介していますので、見逃さないでくださいね!

これを読めば作品をもっと深く知ることができます。

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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では早速ネタバレとあらすじからです。

レッツ!!ムーヴィン!!!

チェンジリングのネタバレとあらすじ

この項では本編のあらすじをネタバレでご紹介!

まずはキャストを確認しておきましょう!

作品情報とキャスト

映画「チェンジリング」は2008年公開のアメリカ映画です。

興行収入は1.13億ドルとなっています。

 

スタッフ
監督 : クリント・イーストウッド
脚本 : J・マイケル・ストラジンスキー
製作 : クリント・イーストウッド、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ロバート・ロレンツ
製作総指揮 : ティム・ムーア、ジム・ウィテカー
音楽 : クリント・イーストウッド、クリスティン・ヤバラ
キャスト(役名 : 俳優)
クリスティン・コリンズ : アンジェリーナ・ジョリー
グスタヴ・ブリーグレブ牧師 : ジョン・マルコヴィッチ
J.J.ジョーンズ警部 : ジェフリー・ドノヴァン
ジェームズ・E・デーヴィス市警本部長 : コルム・フィオール
ゴードン・ノースコット : ジェイソン・バトラー・ハーナー
レスター・ヤバラ刑事 : マイケル・ケリー
キャロル・デクスター : エイミー・ライアン
サミー・ハーン : ジェフ・ピアソン
ジョナサン・スティール : デニス・オヘア

 

本作の監督は実話映画に定評があるクリント・イーストウッド監督です。

近年では「アメリカンスナイパー」「ハドソン川の奇跡」「15時17分、パリ行き」「運び屋」と立て続けに実話の映画化に取り組んでいるイーストウッド監督。

本作もイーストウッド節全開の力作になっています。

 

そして主演はアンジーことアンジェリーナジョリー

自ら出演を熱望しただけあり、気合入ってますね!

信念のある強い女性を見事に演じています。

また、1920年代のファッションを再現したという衣装にも注目です!

 

さて、早速あらすじです。

あらすじとネタバレ解説

ではあらすじです!

まず始めに知っておくべきは、本作は実話だということですね。

冒頭でも「真実の物語」と字幕が出ます。

やはり実話だとセリフやシーンの重みが違ってきますので、これは忘れないようにしたいところです。

物語は1928年のロサンゼルスです。

クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)はシングルマザーです。

クリスティンは電話会社で働きながら、9歳になる息子のウォルターを懸命に育てています。

クリスティンのウォルターに対する愛情と責任はとても大きく、生きがいと言っていいと思います。

ある日、クリスティンはウォルターと映画を観に行く約束をしていました。

ところが、急な仕事が入ってしまい、映画は次の日に変更。

ウォルターは楽しみにしていた映画に行けなくなり、少し拗ねながらも納得。

クリスティンは仕事に向かうことになります。

そして仕事が終わり、クリスティンが帰宅すると、ウォルターの姿が見当たりません。

家中、そして近所中探してもどこにもウォルターの姿はありません。

クリスティンは警察に相談するも、「よくあること」として一向に捜索してもらえませんでした。

翌朝から捜索が始まるものの、ウォルターは行方不明になったまま見つかりません。

クリスティンも自らウォルターを探します。

しかし、ウォルターが見つからないまま5ヵ月が過ぎてしまいます・・・。

5ヵ月が経ったある日、ロサンゼルス市警のジョーンズ警部からウィオルターが見つかったとの報告があります。

ジョーンズ警部に連れられ、駅までウォルターを迎えに行くと、そこにいたのは全くの別人でした。

別人だと主張するクリスティンですが全く受け入れてもらえません。

手柄をアピールしたい市警やジョーンズ警部に言われるまま、クリスティンは全くの別人を息子として引き取ることになってしまうのでした・・・。

クリスティンは少年と帰宅しますが、やはり息子でないのは明らかです。

そりゃそうです(笑)

クリスティンは再捜査を依頼するも、捜査ミスの発覚を恐れるジョーンズ警部はこれを聞き入れません。

むしろ逆にクリスティンを責め立てる鬼畜ぶり。

少年が息子ではないという証拠を集めていくクリスティンを、ついには精神異常者として精神病院へ送ってしまいます。

精神病院へ隔離されたクリスティンはそこで同じような境遇の人々に出会います。

精神病院で隔離されている人たちは皆、市警に逆らって隔離された人たちだったのです。

話は変わって、同じ頃、市警のレスターは不法入国者の少年サンフォードを拘束して強制送還しようします。

ところがこのサンフォードからとんでもない事実を聞かされます。

彼は従兄ノースコットに強要されて少年たちを殺していたことを告白するのです。

従兄ノースコットは20人近い少年たちを拉致して強姦、殺害したと告白します。

そして犠牲者の中にウォルターと思われる少年も含まれていることが判明します。

この事実を知った牧師のブリーグレイブは精神病院からクリスティンを助け出します。

そこにウォルターが含まれていたら、クリスティンの手元に戻った子は別人ということですからね!

なんでもウォルターを語っていた少年、ロサンゼルスに行けば映画スターに会えると思って嘘をついていたようです・・・。

めでたくクリスティンは解放されます。

そして、犯人のノースコットは逮捕されます。

これによって、ロサンゼルス市警のデーヴィス本部長とジョーンズ警部は捜査ミスの責任を追及されることとなったのです。

クリスティンは牧師ブリーグレイブの紹介で腕利きの弁護士ハーンを雇い、精神病院に隔離されていた被害者たちを解放することに成功。

更に市警に対して訴訟を起こします。

市警は世間の批判をかわすためにノースコットの裁判を聴聞会と同じ日程で行います。

ジョーンズ警部は無期限の停職処分を受け、デーヴィス本部長は更迭となります。

ノースコットには死刑判決が言い渡されます。

ノースコットは最期までウォルター殺害について明言しませんでした。

発見された人骨も個人の特定ができなかったことから、クリスティンは息子ウォルターの生存を信じて捜索を続けます・・・。

2年後、結局ウォルターについて何も語ることなくノースコットは死刑執行となります。

そして事件から7年後、ノースコットに拉致され行方不明になっていたある子供が発見されます。

その子の話によると、ある晩にその子とウォルター含めた数人でノースコットの養鶏場から逃げ出したそう。

その子はウォルターに助けられたお陰で逃げられたと語っています。

ウォルターを含む逃げた少年たちのその後の行方は分からず、逃げ切れたのか捕まって殺されたのかも不明です。

しかし、その子が7年経って無事に帰ってきたことに希望を見つけたクリスティン。

どこかでウォルターも生きているに違いないと信じます。

クリスティンはウォルターの生存を信じ、生涯ウォルターを探し続けるのでした・・・。

 

あらすじはざっとこんな感じです。

次は実際の事件や、実話との相違点についてです。



チェンジリングは実話!実話との相違点も解説

この映画で描かれている物語は、1920年代に起きたゴードン・ノースコット事件とその被害者家族の実話です。

発生から長い年月が経ち、事件の関係者が全員亡くなっていることもあり、登場人物は全員実名のまま映画化されています。

リアリティを重んじるイーストウッド監督らしく、脚色はほぼなく、基本的に事実に忠実に描かれています。

 

事実と違う点としましては、犯人のノースコットが子供を誘拐するとき、映画では甥っ子のサンフォードと一緒に行っていますが、実際は母親と行っていたようです。

 

母親のサラも5人の殺害に関与したことを認め、1928年12月31日に終身刑が宣告されています。

因みにサンフォードは事件について重要な証言を行ったとして起訴はされず、少年院送致となっています。

サンフォードは事件関係者では最も長生きし、1991年まで生きたそうです。

 

続いてはチェンジリングの意味についてです。

チェンジリングの意味

タイトルになっているチェンジリング。

意味は「取り替え子」という意味です。

これは、ヨーロッパの言い伝えで、人間の子供が連れ去られた時、その子のかわりに置き去りにされるフェアリー、エルフ、トロールなどの子のことを指すそうです。

フェアリー、エルフ、トロールとはいわゆる妖精の類ですね。

また、時には連れ去られた子どものことも指すそうです。

世界各地でこの取り替え子にまつわる言い伝えが残っているようです。

 

次はいくつか製作秘話をご紹介します。

撮影秘話

この項ではいくつか制作秘話をご紹介します。

映画の着想

この映画が製作されるきっかけは、脚本家のJ・マイケル・ストラジンスキーが「コリンズ事件」の記録を入手したことに端を発しています。

J・マイケル・ストラジンスキーは「ありえない!何かの間違いでは?」と当初は思ったそうです。

その後、独自に事件について調べ上げ一気に脚本を仕上げたそうです。

その後、この脚本をイーストウッド監督が気に入り晴れて製作となったようです。

アンジェリーナジョリーが映画に出たがった?

脚本を読んだアンジェリーナジョリーは出演を希望していたそう。

それを聞きつけたイーストウッド監督は「彼女なら望むところだ」と言って、スムーズに決定したようです。

アンジーとイーストウッド監督は初顔合わせ。

イーストウッド監督と本作を撮り終えたアンジーは「もうイーストウッド作品以外出たくない」と言うほど充実した撮影だったようです。

実際、クリスティンが乗り移ったようなアンジーの演技は本当にお見事です。

アンジェリーナジョリーの衣装について

この映画ではアンジェリーナジョリーの衣装を始め、1920年代のファッションが忠実に再現されています。

1920年代はシンプルで男性的なスタイルが特徴です。

ステッチやボタンなど細部にも拘って製作されたようです。

男性や子供も含め今よりオシャレなんじゃないかと思うくらい雰囲気がありますね!

アンジェリーナジョリーは1920年代のファッションは自分に合っていたと語っています。

彼女は「母性を感じさせる女性らしい衣装が良い」と衣装担当にオーダーしたそう。

また、クリスティン本人の服装からも勿論インスピレーションを得て製作されています。

当時の雰囲気を感じさせる見事な衣装です。

そして完璧に着こなすアンジーもさすがですね!

因みにアンジェリーナジョリーは本編でよくかぶっている茶色い丸い帽子がお気に入りだったそうです。

音楽について

本作の音楽はイーストウッド監督自ら手掛けています。

冒頭からイーストウッド節炸裂の素晴らしいテーマで幕を明けますね。

イーストウッドが紡ぐ音楽は味わい深い良いものが多いです。

個人的な印象ですが・・・イーストウッド監督が気合が入っている映画は、必ず自ら音楽も担当しているように思います(笑)

まぁ、時間の都合や作風もあると思うのでこれは本当に個人的な印象ですが・・・。

落ち着いた音楽が多いので聞き流してしまいがちですが、本当にうまく場面を盛り上げています。

 

次は評価と感想です。



評価と感想

本作は、第81回アカデミー賞主演女優賞(アンジェリーナジョリー)、撮影賞、美術賞にノミネートされています。

惜しくも受賞はなりませんでしたが本作でのアンジェリーナジョリーはまるでクリスティンが憑依したかのような素晴らしい演技を見せていますね!

世間的な評価もかなり高評価が目立ちます。

僕も素晴らしい作品だと思います。

実話を基にした作品は起伏が少なく、下手をしたら地味になってしまうことも多いです。

ところが、本作で描かれたゴードン・ノースコット事件は耳を疑うようなアッと驚く展開の連続です。

次から次へと展開されていく物語は全く飽きることがありません。

ラストの、切なくも美しい終わりまで僕らは映画の世界に引き込まれっぱなしです。

そしてこれがすべて事実だってことでより一層興味を引き立てます。

 

主演のアンジェリーナジョリーはこう言っています。

「これがフィクションだったら出来過ぎていて映画化しなかった」

 

そうなんです!そうなんです!

実話だからこそより何倍も感情を揺さぶられるのです!

そして、何より、アンジー演じるクリスティンは本当に強い女性です。

今でこそ女性の立場も上向き、社会進出もめざましい時代になりましたが、当時の女性は今とは比べ物にならないくらい弱い立場だったと思います。

そんな中、信念を持って、己の信じる道を進んだクリスティンという女性にはいたく感銘を受けました。

きっと女性の方がより本作に共感できる部分が多いのではないでしょうか?

それから、本作もイーストウッド監督の特徴が良く出た作品だと思いました。

リアリティに拘るイーストウッド監督と実話映画との相性は抜群です。

まるで本当に1920年代を見ているかのような映像と演出に脱帽です。

 

それからそれから!なんと言ってもラストシーンの深い深い感動は本作のクライマックスにして最大の山場です。

クリスティンにとっては絶望的な展開の内容ですが、最後の最後に小さな希望を見つけて本作は幕を閉じます。

周りの人間や、そして本作を観ている僕らもウォルターはもう死んでしまったんだとあきらめた状態で映画はラストシーンを迎えます。

ところが、クリスティンだけは少し晴れやかな表情で、これでやっと確かなものをつかんだと言います・・・そしてそれが希望であると。

あの時一緒に逃げた子が生きているなら、ウォルターも生きているに違いない・・・少しの疑念も感じられないクリスティンの表情が胸を打ちます。

本当にぶれない確かな信念、愛情、責任に深く深く感動します。

本作の終わり方はイーストウッド映画の代名詞といえるような終わり方です。

イーストウッド監督の映画には、絶望の中に小さな希望を残して終わる作品が多いですが、本作はまさに!ですね!

あのラストシーンに、どこか晴れ晴れしたすがすがしい気持ちになったのは僕だけではないと思います。

 

派手な演出やベタなセリフで泣かせにくるわけでもなく、事実だけを淡々と描いた本作が、これほどまでにずっしり重く響いてくるのは、実話であるという重み、とりわけクリスティンという女性の確かな信念によるものだと思います。

そしてそこに最大級の敬意を払い製作したイーストウッド監督、アンジェリーナジョリー始め出演者、関わったすべての人たちの思いが見事に結実した結果がこの名作を生んだのでしょう。

もしかしたら誰もが知る名作ではないかもしれません。

ですが、紛れもなく名作であることに間違いはありません。

 

個人的満足度

 

最後にチェンジリングを動画配信サービスで視聴する方法をご紹介します。

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