映画ミスティックリバーは2003年公開のアメリカ映画です。
本作を手掛けたのはクリント・イーストウッド監督です。
イーストウッド監督は本作のキャスト陣について、希望通りの配役ができたと満足げに語っています。
そんな豪華キャスト陣が実力をいかんなく発揮した本作は、風格すら漂う出色の出来栄えとなっています。
幼馴染の3人を演じるのは、本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞したショーン・ペン、同じく本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞したティム・ロビンス、実力派俳優のケビン・ベーコンです。
CGは一切なし!
豪華俳優陣の圧倒的な演技力だけで展開する重厚なストーリー!
ミステリー作品でありながら、ヒューマンドラマに重点を置いた作風は深い感動を呼び、度々議論されるラストシーンも、深く物語に入っていくことで、完璧とすら思えるようになるでしょう。
この記事では、あらすじ、犯人やネタバレ解説はもちろんのこと、ラストシーンの解説やキャストにまつわる裏話、動画配信サービスでお得に観る方法などもご紹介していきます。
ラストシーンに納得がいかない?
救いようがないラストシーン?
そんな感想がひっくり返るかもしれませんよ!
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まずはあらすじから確認していきましょう。
レッツ!!ムーヴィン!!!
もくじ
ミスティックリバーのネタバレとあらすじ
作品情報とキャスト
映画「ミスティック・リバー」は2003年公開のアメリカ映画です。
興行収入は1.568億ドルとなっています。
脚本 : ブライアン・ヘルゲランド
原作 : デニス・ルヘイン
製作 : クリント・イーストウッド、ジュディ・ホイト、ロバート・ロレンツ
製作総指揮 : ブルース・バーマン
音楽 : クリント・イーストウッド
デイヴ・ボイル : ティム・ロビンス
ショーン・ディバイン : ケヴィン・ベーコン
ホワイティ・パワーズ : ローレンス・フィッシュバーン
セレステ・ボイル : マーシャ・ゲイ・ハーデン
アナベス・マーカム : ローラ・リニー
ケイティ・マーカム : エミー・ロッサム
イーストウッド監督の第1希望の配役が実現したというキャスト陣は、本当に豪華です!
特殊効果やCGは一切なし!
俳優陣の圧倒的な演技力と演出だけで紡がれる重厚なストーリーは圧巻です。
早速、あらすじをネタバレで解説していきます。
あらすじとネタバレ解説
起
映画の舞台はアメリカマサチューセッツ州ボストン近郊の小さな町、イースト・バッキンガム地区です。
物語は主人公3人の少年時代からスタートします。
ジミー、デイブ、ショーンの3人は11歳。
近所に住む幼馴染です。
ある日、3人で車道でホッケーなどをして遊んでいると、警官を装った2人組によってデイブが誘拐されてしまいます。
1人車に乗り込み拉致されるデイブ。
誘拐されたデイブは4日間監禁され、性的暴行を受けてしまいます。
デイブは隙をみて逃げ出し戻ってきましたが、この事件がきっかけで、3人は疎遠になってしまいます。
そして時は流れ25年後。
ジミーは過去に犯罪稼業をしていましたが、現在は足を洗い、雑貨店の店主です。
妻アナベスと娘、そして前妻との娘ケイティと生活しています。
デイブは、25年前の誘拐事件のトラウマを抱えながらも、現在は結婚し、1児のパパです。
デイブの妻セレステは、ジミーの妻アナベスの妹です。
ショーンは警察官です。
ショーンにも妻と子供がいますが、現在は別居中です。
この大人になった3人を中心にストーリーは展開していきます。
ある日、デイブは夜中3時に血まみれで帰宅します。
手と腹にけがを負っていました。
妻には強盗に襲われたと説明。
妻は不審に思いながらも、この時点では夫を信じようとするのでした。
翌日、ジミーの娘ケイティが行方不明になっていることが判明します。
匿名による少年からの通報で、ケイティは死体で発見されます。
捜査を担当するのはショーンです。
幼馴染の3人はジミーの娘ケイティが殺された事件をきっかけに再会することになるのです。
承
娘ケイティを殺されたジミーは悲しみに打ちひしがれながらも、犯罪稼業時代の仲間を使い、独自に犯人を捕まえようとします。
また、警察のショーンも捜査を開始します。
まず、ケイティのボーイフレンドだったブレンダンが疑われます。
事件当日にケイティとラスベガスへ家出する予定もありました。
そりゃ疑われますね・・・。
そして、デイブにももちろん疑いの目が向けられます。
事件があった夜、ケイティが最後に目撃されたバーにデイブもいたからです。
手の傷や、曖昧な受け答えから、怪しいと疑われます。
ところがどちらも決め手に欠けて逮捕できません。
転
ケイティが殺された夜に血まみれで帰宅したデイブを疑う妻セレステは、そのことをジミーに告白します。
セレステはデイブが犯人だとジミーに言います。
ジミーは犯罪稼業をしていたころの仲間とデイブを拉致。
デイブを殺害します。
その頃、ショーンは、通報時の録音テープとケイティ殺しに使われた拳銃から真犯人を逮捕します。
結
犯人を逮捕したショーンは事件の真相をジミーに伝えにいきます。
ケイティ殺しの真犯人はブレンダンの弟レイとその友人でした。
動機は特になく、拳銃で遊んでいる所をたまたま通りかかったのがケイティでした。
脅かそうと思ったが、騒がれたので殺したようです。
では、デイブの血はなんだったのでしょう?
実は、デイブはあの夜、子供に暴行を加えている男をたまたま見て、その男を殴り殺していました。
その男の死体は事件当日デイブがいたバーの裏で発見されました。
自身が受けた小児性犯罪のトラウマからか、そういった犯罪を激しく憎むようになっていたんですね。
つまりケイティ殺害とは無関係だったのです。
真相を知ったジミーは激しく後悔・・・しかしジミーがデイブ殺しを告白することはありません。
ショーンもジミーの犯行に気付いているでしょう。
ラスト、街を挙げてのパレードシーンです。
ショーンは別居中の妻と子供と寄りを戻しています。
またジミーも何くわぬ顔でパレードを観ています。
法の裁きを受けていないジミーに向かってショーンは手で拳銃を撃つ真似をします。
それに気づいたジミーは「何のことだ」と言わんばかりに手を上げるジェスチャーをします。
こうしてなんともやりきれない感じでエンドロールとなりますが、ラストシーンの意味について次項でしっかり解説していきます。
ミスティックリバーの犯人は?ラストシーンの意味
この物語の核となる事件はケイティ殺害事件です。
犯人はブレンダンの弟レイとその友人です。
デイブが犯人だと思い込んだジミーはデイブを殺してしまいますが、捕まっていません。
ショーンもこれに気付いているように思われます。
それを踏まえて、ラストのパレードシーンについて解説していきます。
まずはジミーです。
パレードシーンの直前、罪の意識に打ちひしがれるジミーに対し、妻のアナベスは「家族を守るためなら何だってする・・・それは常に正しい」とジミーの罪を知りながらそれを肯定する発言をします。
家族を守るためなら殺しもOK的な究極の家族愛を描いています。
この妻の支えもあり、ジミーはデイブ殺しの罪を自分の中に背負いながら生きていく決心をしたように思います。
次にショーン。
妻と子供との復縁を信じ続けたショーンはついにその願いが叶い、幸せそうです。
最後に夫のデイブを失った妻セレステです。
夫を信じることができず、ジミーに告げ口をしたことによって、家族が息子だけになってしまいました。
パレードシーンでは、ショーンの家族やジミーの家族の幸せそうな姿との対比がとても悲しく映ります。
3つの家族の対比が何とも言えない複雑なものとなっていますね。
そして、1番モヤモヤするのが、ジミーはデイブを殺してなぜ捕まらないかということではないでしょうか?
また、それに気づいているショーンもなぜ捕まえないのか?ということでしょう。
これについては、僕は「余白」だと思っています。
つまり、あの後、ショーンはジミーを捕まえたかもしれないし、そのままだったかもしれない・・・映画を観た人がそれぞれ想像して完結させる部分だと思います。
次は音楽についてです。
ミスティックリバーの音楽
本作の音楽はクリント・イーストウッド監督自らが担当しています。
ジャズに造詣が深く、自らピアノなどの楽器も演奏するイーストウッド監督。
本作だけでなく、様々な映画で自ら音楽も担当しています。
中には音楽だけ担当した映画もあるくらい、音楽家としての評価も高いです。
とりわけ、自身が監督した映画での音楽は素晴らしい出来栄えです。
本作もストーリーの展開に見事にマッチした素晴らしい音楽を作曲していますね。
続いては原作が映画化されるまでの経緯についてです。
イーストウッドだから実現した原作の映画化
このミスティックリバーはデニス・ルヘイン原作の同名ミステリー小説の映画化です。
小説は映画の2年前に発表され、大ヒットしました。
もちろん、すぐさま映画化のオファーがあったようですが、原作者のデニス・ルヘインはその話を断り続けていたようです。
ところが、イーストウッド監督がオファーを出すと、イーストウッド監督だったらということでOKしたようです。
後に、原作者デニス・ルヘインはその脚本やキャスト、映画の出来栄えを絶賛しています。
小説を書いていた時のイメージそのまんまの声が聞こえてきたとキャスト陣のこともべた褒めでした。
次はそのキャスト陣についてです。
キャストが超豪華!完璧な布陣で送るミステリーの最高峰
本作のキャスト陣ははっきり言って、超豪華です!
イーストウッド監督が望んだ配役が100パーセント実現した鉄壁の布陣となっています。
まずはジミーを演じるショーン・ペン。
「ギター弾きの恋」や、「アイ・アム・サム」で有名なスーパースターですね!
そのストイックな姿勢は共演者やイーストウッド監督から絶賛されています。
本作ではアカデミー賞の主演男優賞にも輝いています。
本編の迫真の演技を見ればそれも納得ですね。
そしてデイブを演じるティム・ロビンス。
ティム・ロビンスと言えば、やはり真っ先にうかぶのが「ショーシャンクの空に」のアンディ役でしょう。
「ショーシャンクの空に」をフェイバリットに挙げる人も多いと思いますが、演技の面では本作の方が格段に上をいっていますね。
小児性犯罪の被害者のデイブを見事過ぎるくらいに演じています。
イーストウッド監督曰く、小児性犯罪の被害者を、小柄な男性ではなく大柄のティム・ロビンスにしたことが正解だったと語っています。
大柄な男に成長してもなお消せないくらい、小児性犯罪は人生を激変させてしまうという、小児性犯罪を憎む監督のメッセージが強く出ている配役です。
最上級の演技を披露しているティム・ロビンスは本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。
続いてショーンを演じるのはケビン・ベーコン。
「フットルース」や「激流」で知られる、人気俳優です。
主演から端役まで幅広くこなす実力派です。
僕はケビン・ベーコンのファンなので、彼が大活躍する本作はたまりません。
悪役も多い彼ですが、本作では最後まで妻と子供との未来を信じ、事件解決に挑む素敵な役で最高です。
ケビン・ベーコンがイーストウッド監督に出会ったのはこの映画の2年ほど前だそうです。
たまたま近くでイーストウッド監督が食事をしていると聞きつけて、急行したそうです(笑)
そしてイーストウッド監督から役をもらえるまで2年・・・機会をじっと待っていたそうです。
因みに、本作で演じるショーンは妻から3回の無言電話を受けています。
この電話の回数は本来2回だったそうですが、ケビン・ベーコンがイーストウッド監督に自ら提案し、採用されたそうです。
2人の信頼関係が垣間見えて嬉しくなるエピソードです。
この主役3人は自ら監督もこなす、まさに映画を知り尽くした3人です。
本当に全く隙のない素晴らしい演技を披露しています。
また、この3人のほかにもローレンス・フィッシュバーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローラ・リニー等、実力派の俳優ばかり出演しています。
個人的にローレンス・フィッシュバーンの出演は嬉しいですね!
ローレンス・フィッシュバーンと言えば、マトリックスシリーズのモーフィアス役が有名ですね!
素晴らしいストーリーに素晴らしい俳優、そしてほんの少しの演出で素晴らしい映画はできるんです。
それを証明して見せたイーストウッド監督もまた素晴らしい監督であります。
次は2017年公開の日本映画「追憶」が本作に似てるとのことで調べてみました。
2017年の追憶がミステックリバーに似てると話題に!
ある日、何気なく観た「追憶」という日本の映画。
うーん、これミスティックリバーっぽいなと思った映画です。
どうやら世間でも若干そう思われているようですね(笑)
皆さん「追憶」ご存知でしょうか?
主演にV6の岡田准一さん、共演に小栗旬さん、柄本佑さん、長澤まさみさんなどが出演しているヒューマンサスペンスです。
こちらも豪華キャストですね(笑)
まぁ、結論から言うとパクリとまで言いきれる内容ではないように思います。
ストーリー自体も本作に比べれば薄いですが、それなりに楽しめるものでした。
ただ、幼馴染3人が25年後に再開したり、過去に秘密を抱えていたり、その再開した3人が刑事と容疑者だったりと設定が似過ぎてるんですよね。
まぁ、ちょっと似すぎなんでそこはパクったのかもしれませんが(笑)
たぶん、イーストウッド作品やミスティックリバーをかなり意識して作ったとは思いますね。
オリジナルストーリーということですが、脚本家たちによるその辺の言及はあったのでしょうかね?
気になるところですが、そういった発言は見当たりませんでした。
まぁ、個人的にはパクリでもなんでも良いものは良いというスタンスでいるんで、特に悪い気はしませんでしたが、怒る人もいるだろうなって内容ですね(笑)
気になる方はチェックしてみて下さい。
まぁ、狙ってるのがバレバレなんでイーストウッドファンとしては嬉しくなりましたね(笑)
さて次は評価と個人的な感想です。
評価と感想
本作の主な受賞記録です。
- 第76回アカデミー賞
受賞 : 主演男優賞(ショーン・ペン)、助演男優賞(ティム・ロビンス)
候補 : 作品賞、監督賞、助演女優賞(マーシャ・ゲイ・ハーデン)、脚色賞
- 第61回ゴールデングローブ賞
受賞 : 主演男優賞映画ドラマ部門(ショーン・ペン)、助演男優賞映画部門(ティム・ロビンス)
候補 : 作品賞/ドラマ映画部門、監督賞/映画部門(クリント・イーストウッド)、脚本賞/映画部門(ブライアン・ヘルゲランド)
アカデミー賞、ゴールデングローブ賞共に、ショーン・ペンとティム・ロビンスがそれぞれ主演男優賞、助演男優賞を受賞していますね。
本当に圧巻の演技ですのでこれは当然かと思います。
本作の世間での評価は好評寄りではありますが、中には普通や酷評も見られますね。
ここからは個人的な感想を書いていきます。
批判的な意見の多くはラストの後味の悪さや、救いようのない終わり方に納得がいっていないご様子です。
ですが、僕的にはこの意見には反対です。
まず、この映画は典型的なイーストウッド映画です。
ラスト、救いようがない絶望的な状況の中にもイーストウッド監督は必ず希望を残してくれます。
今作で言ったら、ショーンではないでしょうか。
最初から最後まで家族への希望を捨てず、最後に妻と子供が帰ってきます。
きっと明るい未来が待っているようなそんなラストです。
ジミーがラストで捕まらないのは、単純に余白だと思っています。
あの後、ジミーはショーンに逮捕されたのかどうか、それは観ているこっち側で解釈すれば良いのです。
そこを完全に描き切ったところでストーリーは膨らみませんし、何とも言えないやるせなさは消えません。
スッキリなんてどのみちできないんです。
でも、ちゃんと希望のメッセージはあります。
ショーンこそ僕は希望であり、この映画の救いであると思っています。
絶望の中に小さな希望を残すような作風はイーストウッド監督の真骨頂であり、もはや定番です。
とってもイーストウッド監督らしいラストで、僕は大好きです。
この映画はミステリーではありますが、どちらかというとヒューマンドラマです。
トリックや犯人探しより、登場人物たちが織りなすドラマの方に意味があります。
「過去があって今がある」というそんなテーマの下に描かれている本作は、登場人物たちの選択1つ1つが折り重なって大きな流れとなっていきます。
そうです・・・人生は選択の連続なんです。
一流のミステリーはやはり人間ドラマなんですよね。
また、小児性犯罪が人生に与えてしまう影響や、家族を信じること、それぞれの家族の形、罪を背負うということなどをミステリーという枠組を使って見事に描いていると思いました。
そして何と言っても俳優陣の名演の連続!
俳優陣の圧倒的な演技力は、とてつもないリアリィティを生み出しています。
まるで自分がそこにいて見ているかのような、そんな気にすらなってしまいます。
イーストウッド監督は役作りについて注文はしないそうです。
すべて俳優陣が自主的に演じた形ということになります。
手の動きやジェスチャーなども基本的にお任せだそうです。
だからなのかはわかりませんが、本当に自然な演技が多く、素晴らしいです。
ローケーションにも拘ったようで、実際の撮影も劇中の舞台と同じくボストンまたは近郊で行われています。
徹底的にリアルなものを求めるイーストウッドならではの拘りですね。
最後に個人的に好きなシーンをいくつか挙げたいと思います。
まずは、デイブが容疑者として尋問されるシーン。
トランクの血痕について問われるシーンは、やられたぁ~って素直に思いました。
偶然デイブの車に血痕があることを発見した刑事は、デイブの車を盗ませて、盗難車の捜査を装ってデイブの車を調べます。
言ってみれば違法捜査ですね。
で、その捜査をもとにデイブを尋問するのですが・・・
デイブ「トランクの血なんて知らないね」
刑事「法廷でそういうつもりか?」
デイブ「問題ないだろ、調書もあるし」
刑事「へ?」
デイブ「盗難車のだよ・・・俺の車は盗難されてたんだ、ろくなことに使ってないだろ」
ショーン「クッソ!!!」
かなり省略しましたが、この場面は単純に「おーー!」って思いましたね(笑)
刑事が墓穴を掘る様が爽快に描かれています。
それから、ラストでショーンがジミーに真犯人を伝えにいくシーンも印象的で好きです。
デイブはどこだ?と聞かれるジミーは、車道の真ん中に出て向こうを指さし、
「25年前、この通りを車で去っていった」
と、答えます。
デイブの誘拐事件は、物理的にも去っていきましたが、本来のデイブという人格そのものを連れ去ってしまった出来事なのです。
あの時、全てが変わったんだと強烈に思わされます。
本当に深いセリフです。
そして、なんと言ってもラストのパレードのシーンです。
登場人物の複雑な感情を、無駄が一切ない表現で完璧に描いていると思います。
そして複雑な感情をセリフなしで表現できる俳優陣・・・圧巻です。
ラストの意味が解らない人はもう一度集中して観ることをお勧めします。
それぞれの色々な感情が重なり、映画の内容が全てフラッシュバックしてくるようです。
そして未来すら想像してしまう・・・これ以上ないエンディングだと個人的には思います。
ストーリー、演技、演出、音楽・・・全てが完璧です。
まさにイーストウッド監督の代表作の1つとして後世まで残っていく作品だと思います。
僕のお気に入りの1本です。
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