映画「エレベーター」のクソガキにイライラ!!本作に込められた本当の意味とは?

映画「エレベーター」は2011年公開のアメリカ映画です。

 

エレベーター内に閉じ込められた男女9人、その中の一人が爆弾を持っていると言い残し死亡・・・完全にシチュエーション・スリラーものだと思いますよね?

 

しかし!!

 

本作でメインとなっているのはそこではないんです。

 

この記事では本作が表現している本当の意味を解説しています。また、検索窓の予測変換に「エレベーター クソガキ」と出るほどの印象を残したクソガキ少女についても書いています。

他にも世間での評価や僕の個人的な感想、Blu-ray/DVD情報、VOD情報と盛りだくさんです!

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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では早速、クソガキについてです(笑)

レッツ!!ムーヴィン!!!

映画「エレベーター」のクソガキにイライラ!!

「このクソガキが!!!!余計なことばっかしてんじゃねーよ!!」

 

おそらく本作を観た全員が思ったことでしょう(笑)

 

ここで言うクソガキとは、本作に登場するマデリンという10歳の少女のことですね!映画の舞台となるバートン・ビルの持ち主である会長の孫娘です。

おじいちゃんが権力者だからって調子に乗りまくり・・・子供だからって何でも許されると思うなよーーーー!!

しかも確信犯・・・悪気ありまくりというね(笑)

 

演じているのは、アマンダ・ペイス。2000年生まれで当時11歳。

2020年現在は20歳になっていると思われますが、本作出演後の情報はありませんでした。本作に出演後は映画にも出ていないようですので、一般人になった可能性が高いですね。

 

で、です!!

 

この最後までイライラさせられっぱなしのマデリンが何を意味しているのか?

それは、「子供だからって何でも許される」という当時のアメリカの風潮です。

そのことを痛烈に皮肉っているんですね。

 

そして!!

この映画の面白いところは、マデリンだけが当時のアメリカの風潮を表しているわけではないところ!!

次では本作に込められた本当の意味を解説していきます。

本作に込められた本当の意味とは?

皆さんは本作に込められた本当の意味が分かりましたか?

 

結論から言ってしまうと・・・本作は「アメリカの縮図」です!!

 

当時のアメリカが抱えていた様々な問題を一カ所に集めた作品なんです。そして、「自分のことではなく周りのことを思ったときに人々は1つになれる」というメッセージも送っています。

 

どういうことか?

 

解説していきますね。

 

本作は、高層ビルのエレベーターが49階で停止・・・中には男女9人が閉じ込められてしまうという、シチュエーション・スリラー的な展開。

例えばホラー映画の金字塔「ソウ」シリーズ1作目みたいな作品なのかなぁ~なんて思うはずです。

 

でも本作の内容は全く違います。もちろん、そういった側面もあるにはありますが、本作の肝は、閉じ込められた人達がどういった人間でどういった行動をとるか?そして、その結果どうなるのか・・・そういった人間模様を楽しむ作品なんです。

登場人物の9人と展開される物語は当時アメリカが抱えていた問題を象徴するような描写になっているんです。

 

1人ずつどんなことを象徴しているか解説していきますね!



ヘンリー・バートン

エレベーターがあるバートンビルの持ち主で大企業会長。富と権力の象徴です。金の為なら人が不幸になろうとお構いなし。クソガキの孫には甘い。成功者らしく不測の事態でも落ち着いています。また、体を切り刻むなど問題解決にやらねばならないことには積極的になります。爆弾を持っていたジェーンとの対比は格差社会を表しているようでもあります。

マデリン・バートン

ヘンリーの孫のクソガキ。こいつのせいで9人はエレベーターに閉じ込められ、その後もこいつのせいで事態は悪くなる一方。人が傷つくことも平気で言うバカ。親が権力者だからって調子に乗り過ぎ。子供だからと何でも許されてしまう風潮に警鐘を鳴らしています。

ジョージ・アクセルロッド

コメディアンでユダヤ人。閉所恐怖症。ユダヤ人の立場が向上したことや、過去の差別の経験から何も学ばずイラク人を差別する風潮も表現。現実的で他人に流されないがゆえに危機的状況では一番の力を発揮。マデリンをクソガキ呼ばわりし、その場でクビになると無敵状態に。気持ちいいほど言いたいこと言いまくる(笑)。

ジェーン・レディング

夫がヘンリーの会社から買った株で大損の挙句自殺したことによりヘンリーを逆恨み。爆弾を持って殺しに来たというサイコ野郎。爆弾を持ったまま心臓発作で死亡するという、自分のことしか考えていないクソ野郎。同情の余地なし。ヘンリーとの対比が格差社会を表しているようです。また、低所得層やストレスを抱えた人間が不満を爆発させる危険性を表現しているようでもあります。

ドン・ハンドリー

ヘンリーの会社で働く社員。モーリーンの夫であるが、セリーンとは不倫仲というクソ野郎。セリーンのお腹の子はドンの子。エレベーター内は三角関係のカオス状態・・・不倫の修羅場を皮肉っています。また、ヘンリーを神と崇め、詐欺まがいの証券と知ってて顧客に売りつけるクソ野郎でもあります。イケメン+正義感が危機的状況では何の役にも立たないことを表現(笑)。人は内面ですね!!

モーリーン・アサナ

ニュースキャスターでドンの妻。危機的状況になっても仕事のことしか考えていないという空気読めない&自己中野郎。ドンとセリーンの不倫で泥沼三角関係に・・・仕事ばかりだとこういう結果も招きかねませんという警鐘にも見えます。

セリーン・フーケ

ドンの不倫相手で、ドンの子を妊娠しています。不倫の修羅場を表現。また、爆弾を探せと強要されたりと、女性の立場がまだまだ低いことを表現している。と同時に女性の強さも表現。エレベーター内でおしっこをしていますが、これは人間として当然の現象で、誰が陥ってもおかしくない問題。セリーンでそのことを表現していることに意味はなく、不快に思う人もいるかもです。

マーティン・ゴスリング

ヘンリーの会社の社員。アメリカで長年問題になっている肥満問題を表現。肥満であるがゆえに1人だけ命を落とすことに。人間味あふれる優しい性格はイケメンでクズのドンとの対比でもあります。

モハメド

警備員でイラク人。

2001年に起きた同時多発テロから続く中東の人々への差別を表現。

 

以上9人。

 

この基本的に自己中な9人が最終的には団結していくのですが・・・そこが本作のメッセージ部分。

「自分のことではなく周りのことを思ったときに人々は1つになれる」というメッセージですね。

また、アメリカは1つの共通した目的が無いと団結できない・・・様々な人種が集まった国であるが故の問題提起も同時にしているようでもあります。

 

以上が本作に込められた本当の意味です。

次は作品情報とキャストです。



作品情報とキャスト

映画「エレベーター」は2011年公開のアメリカ映画です。

 

スタッフ
監督 : スティーグ・スベンセン
脚本 : マーク・ローゼンバーグ
製作 : マーク・ローゼンバーグ他
音楽:ハーマン・クリストファーセン他
キャスト(役名 : 俳優)
ヘンリー・バートン : ジョン・ゲッツ
マデリン・バートン : アマンダ・ペイス
ジョージ・アクセルロッド : ジョーイ・スロトニック
ジェーン・レディング : シャーリー・ナイト
ドン・ハンドリー : クリストファー・バッカス
モーリーン・アサナ : ターミナ・サニー
セリーン・フーケ : アニタ・ブリエム
マーティン・ゴスリング : デヴィン・ラトレイ
モハメド : ワリード・F・ズワイテル

 

次はあらすじです。

あらすじ

脱出不可能な密閉されたエレベーターを舞台に描くシチュエーションスリラー。ウォール街にそびえたつ超高層ビルで、最上階のパーティ会場に向かう華やかなセレブたちを乗せたエレベーターが停止してしまう。乗客たちは焦ることもなく、おとなしくエレベーターが動き出すのを待っていたが、突然、1人の乗客が「爆弾を持っている」と告白。助けがくるのかも、どこに爆弾があるのかもわからない状況の中で、人々は次第にパニックに陥っていく。

映画.comより

 

次は世間での評価と個人的な感想です。



評価と感想

ここからは本作の世間での評価や僕の個人的な感想を書いていきます。

まずは世間での評価から。

世間での評価

本作の世間での評価は5点満点中2.3点(Yahoo!映画)と低評価。

 

実際の声はこんな感じ。

 

まず初めにクソガキの女がウザすぎて、全部お前のせいだろ的な感じで苛々しかない。さらに、閉じ込められてる間くだらん話合いが延々と続く。それがこの映画の中の大半。マジ糞
(Yahoo!映画より)

 

どんなオチがあるのかと思いきや、
そのまま何もなしで終了。

孫のクソガキにイライラさせられるだけの
映画です。
(Yahoo!映画より)

 

他の人のレビューにも書いてましたが、今のアメリカを凝縮した感じ。
人種差別や貧富…
最後はとばっちりだよね、アメリカ人は太り過ぎだと言いたいんでしょうか?
皮肉がこめられてます、沢山。

ほんと、クソガキ(笑)
(Yahoo!映画より)

 

次は個人的な感想です。

個人的感想

ここからは僕の個人的な感想を書いていきます。

 

僕はシチュエーション・スリラー的な映画が割と好きなんですが、本作もそんな感じなのかなぁと思って観始めたのですが・・・ちょっと思っていたのと違いました(笑)

もちろんそういったサスペンススリラー的な側面もあるにはあるんですけど、それを期待して観た人は肩透かしを食らう映画ですね。

基本的には当時のアメリカを反映させたような人物描写がメインとなっています。

まぁ、そうやって観るとなかなかうまく描かれているようにも思えるんですが・・・ちょっとつまんな過ぎやしませんかね?

展開もダラダラで飽きちゃう・・・80分程度の短い映画なのに体感は120分くらいある感じ。

多くの人が指摘するようにクソガキにイライラ(笑)

また、妊婦設定とか閉所恐怖症設定とかどこいった?的なツッコミどころも満載というね・・・。

死体をちっさいナイフで切り刻んで骨ごとねじるとか無理でしょ(笑)

 

スリラー的な側面から観ると、結局「何もしないで待つ」が正解だったというオチ。

人物描写に比重がいっているので、このオチはめちゃくちゃサラっと過ぎていきます・・・「てか、待ってればよかったんじゃん!」ってビックリさせるどんでん返し部分なのに、なんだろうこのあっさり感(笑)

肝心の人物描写に関しては何気にうまく描かれていただけに、スリラー要素が逆に邪魔をしてしまっているように感じました。

中途半端な印象で鑑賞後の満足度もかなり低い作品でした。

 

同じような内容ですが個人的には「キューブ」の方が好きですね・・・。

 

個人的満足度

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

映画エレベーターをBlu-ray/DVDで観よう!

created by Rinker
ミッドシップ

Blu-rayでの発売はないようです。

 

次は動画配信サービス/VOD情報です。

映画エレベーターを動画配信サービス/VODで視聴する方法

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