「アナベル死霊人形の誕生」ネタバレ解説!実話?評価と感想!

「アナベル死霊人形の誕生」は2017年のアメリカ映画です。

死霊館シリーズの4作目であり、アナベルシリーズの2作目です。

本作ではアナベル人形誕生の秘密が明かされています。

死霊館シリーズ最大の特徴であるストーリーの秀逸さが本作でも炸裂!!

特にラストシーンの繋げ方なんかはお見事としか言いようがありませんね!!

「なるほどー!!!」感がハンパない!!!

また、人間ドラマも相変わらずよく描けていて本当に良かったです!!

娘を思うがゆえに行き過ぎた行動に出てしまうマリンズ夫妻・・・障害を抱えているがゆえに孤独を抱えるジャニスなど、ホラーでありながら感情移入しやすい人物設定もお見事です。

ホラー映画だからと食わず嫌いになっている人にもおすすめの作品だと個人的には思います。

この記事では、本作のストーリーをポイントで解説している他、実話についてや評価、そしてシリーズの時系列についても触れています。

様々な角度から本作を解説していますので是非楽しんでください。

そして、恒例の個人的感想ももちろん書いています!!

記事の最後にはBlu-ray/DVD情報や本作を動画配信サービスで視聴する方法もご紹介していますので併せてチェックしてくださいね!

 

では、早速解説に入っていきます!

「アナベル死霊人形の誕生」ネタバレ解説!

作品情報とキャスト

「アナベル死霊人形の誕生」は2017年のアメリカ映画です。

死霊館シリーズの4作目であり、アナベルシリーズの2作目です。

死霊館シリーズの順番や時系列は解説記事をご用意しましたのでそちらでご確認ください。

興行収入は3.065億ドルとなっています。

 

スタッフ

監督 : デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本 : ゲイリー・ドーベルマン
製作 : ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン
製作総指揮 : リチャード・ブレナー他
音楽 : ベンジャミン・ウォルフィッシュ

 

キャスト(役名 : 俳優)

修道女シャーロット : ステファニー・シグマン
ジャニス : タリタ・ベイトマン
リンダ : ルル・ウィルソン
ナンシー : フィリパ・クルサード
キャロル : グレイス・フルトン
ティアニー : ルー・ルー・サフラン
ケイト : テイラー・バック
アナベル・マリンズ(ビー) : サマラ・リー
サミュエル・マリンズ : アンソニー・ラパーリア
エスター・マリンズ : ミランダ・オットー
マッシー神父 : マーク・ブラムホール
フラー : アダム・バートリー
悪魔に取り憑かれたエスター・マリンズ : アリシア・ヴェラ=ベイリー
養子縁組の斡旋者 : ロッタ・ロステン
人形に取り憑いた悪霊 : ジョセフ・ビシャラ
ピート・ヒギンズ : ブライアン・ホウ
シャロン・ヒギンズ : ケリー・オマリー
大人になったジャニス / アナベル・ヒギンズ : ツリー・オトゥール

 

本作は監督のデヴィッド・F・サンドバーグ始め、キャスト陣に関しても多くの方にとって馴染みのある人物はいないと思います。

僕も知らない人ばかりでした(笑)

ただ、そのことが作品に大きな影響を与えることもなく、本作も死霊館シリーズにふさわしいクオリティに仕上がっていると思います。

B級映画にならなくて良かったぁ~(笑)

1度コケるとシリーズ全体がB級化していく危険もありますからね・・・。

1作目の「死霊館」や「死霊館エンフィールド事件」を監督したジェームズ・ワン監督は、製作として携わっています。

本作は子役が多く出演していることもあり、長時間や夜遅くまでの撮影ができなかったようで、大変な面もあったそうです。

また、ホラー映画の撮影ということで、子役たちの心理状態も危惧されていました。

撮影とはいえ怖いですよね・・・。

そういった恐怖心を克服させるために子役たちは「エクソシスト」を鑑賞させられたそうです・・・荒治療ですね(笑)

その効果が出たのか、子役たちは泣き出すこともなく撮影は終わったようです。

 

では、そんな子役たちの名演が光る本作を解説していきます。

まずはあらすじです。

あらすじ

舞台は、12年前に幼い愛娘を亡くす悲劇に見舞われた人形師とその妻が暮らす館。そこへやって来た孤児院の6人の少女たちとシスター。新生活に心躍らせる彼女たちだったが、家の中には不気味な雰囲気が漂っていた。いるはずのない何者かの気配、無人の部屋で鳴り出すレコード、自然に開閉するドア、不気味な物音―。脚の不自由なジャニスは、怪現象を敏感に察知し、怯えを隠せずにいた。ある晩ジャニスは、鍵が掛かっているはずのドアが開いていることに気づく。中を覗くと、そこにいたのは―<アナベル>だった!

呪いの封印を解かれた<アナベル>は、執拗にジャニスを追い詰める。弱みを見せたら最後、次々と少女たちに襲いかかる。逃げても、捨てても、<彼女>は憑いてくる! <アナベル>人形の正体とは!? 少女たちは容赦のない呪いから逃れることができるのか!?

引用 : 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/annabelle-creation/index.html

 

次はストーリーをポイントで解説していきます。

ここがポイント!!

では本作のポイントとなる点をピックアップして解説していこうと思います。

本作は「アナベル死霊館の人形」の前のお話

本作の舞台は1957年。

アナベルシリーズの1作目「アナベル死霊館の人形」より前の話になっています。

アナベルに憑りついた悪魔がどうやって誕生したのか?

そもそもアナベルとはだれなのか?

全ての謎が本作で明かされることとなります。

アナベル人形がレアものだった秘密が明らかに!

今や死霊館シリーズの代名詞とも言えるアナベル人形。

アナベルシリーズ1作目「アナベル死霊館の人形」では、この人形がレアで入手困難なことがうかがえる描写がありました。

本作ではその人形の生い立ちについても判明しています。

アナベル人形は、元々ビスク・ドールという名前で、上質で高級な人形だったのです。

これを製作したのはマリンズ玩具工場のサミュエル・マリンズです。

サミュエルが作った人形は評判が良く、入荷待ちをしている人が多いほどの人気っぷりです。

また、限定品にはシリアルナンバーが入っています。

マリンズ一家の悲劇が全ての始まり

本作の冒頭・・・マリンズ一家を襲う悲劇がアナベル人形誕生の始まりだったことが本作を通して明かされます。

サミュエル・マリンズには妻であるエスターと、幼い娘アナベルがいました。

マリンズ一家は幸せな暮らしをしていましたが、ある日、交通事故によってアナベルが死んでしまいます。

このことがきっかけで全てが変わってしまうのです。

アナベル人形誕生のきっかけと言ってもいいかもしれません。

娘アナベルを失った夫婦はその後、もう一度娘に会えるなら神であろうと悪魔であろうと構わないと願い、祈りを捧げるのです。

するとやがて悪魔からのコンタクトがあったのです。

サミュエル夫妻の秘密とアナベル人形誕生の真実

娘を失った夫婦が祈りを捧げると、夫婦は生活の中に確かにアナベルを感じるようになりました。

そして、夫婦は娘の魂が人形に入ることを許可してしまいます。

しかしこれは全て悪魔によるものだったにです。

人形に入ったのは悪魔だったのです。

悪魔が人形に憑りつくと、夫婦の前には娘の霊が現れるようになりました。

悪魔は、娘を餌に夫婦の魂を奪おうとしていたのです。

娘が帰ってきたと喜んだ夫婦でしたが、やがてこれが悪魔の仕業だということに気が付きます。

悪魔との戦いでエスターは顔に重傷を負いますが、教会の助けで、悪魔が入った人形をクローゼットに閉じ込めて封印していたのです。

このことがあり、夫婦は善い行いをしようと孤児たちを受け入れたのです。

この一連の夫婦の秘密が本作の真相と呼べるものです。

アナベル人形からジャニスへ・・・悪魔の移動経緯

夫婦が呼び出してしまった悪魔・・・何かに憑りつくことによってどんどん悪さをしていきます。

どういった経緯を辿っているのか解説していきます。

 

ステップ1・・・まず、事の始まりはマリンズ夫妻が降臨術みたいなもので悪魔を呼び出してしまったことから始まっています。

娘かと思いきや悪魔だったんかーい!!ってなことですね。

 

ステップ2・・・そしてその悪魔が人形に憑りつきます。

この状態で1度は封印されます。

そしてシスターと孤児たちがマリンズ邸にやってきて封印を解いてしまいます。

 

ステップ3・・・封印から解かれた悪魔はジャニスに憑りつくことに成功。

悪魔に憑りつかれたジャニスは、アナベルと名乗り始め姿を消します。

アナベルと名乗ったジャニスは密かに聖ヨアヒム孤児院で引き取られます。

そこで子どものいないヒギンス夫妻に出会い養子として引き取られていくのでした。

 

ステップ4・・・本作から約12年後の1968年。

ヒギンズ夫妻の元で成長したアナベルと名乗っているジャニス(もちろん悪魔に憑りつかれています)。

アナベルと名乗っているジャニスはヒギンズ夫妻を襲撃します。

 

ステップ5・・・ここからは前作「アナベル死霊館の人形」に繋がります。

アナベルと名乗っているジャニスは、隣人のミアを襲撃。

自殺の間際、ミアが持っていた人形(サミュエルが作ったビスク・ドール)に悪魔が移ります。

これでついにアナベル人形の誕生となります。

 

まとめると・・・人形→ジャニス→人形といった経緯を辿っています。

最初に憑りついた人形と最終的に憑りつく人形が同じものなのかは不明ですが、同じものの可能性は高い気もします。

アナベルっていう名前は、人形の名前でもなければ悪魔の名前でもないという・・・そこがちょっと分かりづらいですね(笑)

ジャニスの行方は?

松葉杖をついた少女ジャニスは、アナベル人形の封印を解いてしまい、悪魔に憑りつかれてしまいます。

そして本作のクライマックスで、シスターがジャニスを人形ごとクローゼットに閉じ込めてしまいます。

翌日に警官がクローゼットを確認すると、人形を残しジャニスは行方不明に。

ジャニスはその後、聖ヨアヒム孤児院で引き取られています。

どういった経緯でここにたどり着いたかは不明です。

もしかしたら今後のシリーズで明かされるかもしれませんね。

聖ヨアヒム孤児院に引き取られたジャニスは、その後ヒギンズ夫妻の養子になるのです。

「アナベル死霊館の人形」との繋がり

本作のラストでヒギンズ夫妻の養子となったアナベルと名乗るジャニス(悪魔に憑りつかれている)。

そして12年後にヒギンズ夫妻を殺害します。

これはそのまま前作「アナベル死霊館の人形」の冒頭部分です。

本作のラストはそのまま「アナベル死霊館の人形」に繋がっています。

この繋げ方がお見事でしたね!!

ヴァラクここにも登場!!

今やアナベル人形と共に死霊館シリーズを象徴する悪魔・・・ヴァラク。

本作にもちょっと顔を出しています。

最初はシスターシャーロットがヴァラクなのかと思ったのですが・・・違いましたね(笑)

本作でヴァラクが登場するのは、シスターシャーロットがルーマニアの修道院時代の写真をサミュエルに見せるシーンでです。

このルーマニアの修道院時代の記念写真にどうしても思い出せない顔が1人だけ写っていたのです。

それこそがヴァラクですね。

アナベルシリーズに続く新たなシリーズである「死霊館のシスター」は、そのルーマニアの修道院が舞台となっていてヴァラク誕生秘話を描いた作品になっています。

ハッピーエンドではない

死霊館シリーズの特徴として、これまでの作品はどちらかというとハッピーエンド的に終わる作品ばかりだったと思います。

まぁ、本当にハッピーエンドなのかどうかは分かりませんが(笑)・・・どの作品も事件は解決し、安心して終わる形でした。

ただ、本作は「アナベル死霊館の人形」にそのまま繋がるエンディングですので、全然ハッピーエンドではありませんね・・・。

ですが、その繋げ方が秀逸なので全然気になりませんね!

それから、本作は直接的なホラー描写が他の作品に比べて多いと言われています。

確かに、マリンズ夫妻が殺されてしまったりと残忍な描写もありますしね・・・。

ハッピーエンドじゃなかったり、ホラー描写が多かったりなど他作品とは一味違った仕上がりになっています。

ここは好みが分かれる部分かもしれませんね!

ただ、ストーリーは相変わらず一級品の仕上がりで安心して観ていられます!!

 

次はその秀逸なストーリーについてです。

本作もストーリーがとっても秀逸!!

いまやシリーズの代名詞となっているストーリーの良さ!!

本作もそのストーリーは秀逸ですね!

とくにこの死霊館シリーズは各作品の繋げ方が本当にうまいと毎回感心させられてしまいます。

本作のラストが「アナベル死霊館の人形」の冒頭に繋がるという展開は本当に鳥肌ものでした!!

また、登場人物の背景にはいつも人間ドラマがあって、そこを中心にしっかり描いているのが良いですね!!

本作も、マリンズ夫妻の娘を思う気持ちが発端となっていますし、ジャニスの孤独な心情なんかも描かれていて感情移入しやすいと思います。

普段ホラー映画は観ないって人も、死霊館シリーズだけはハマってるって人多いですよね?

それも頷けますね!!

もちろん背景には人間ドラマだけじゃなく悪魔も常にいますけどね(笑)

 

次は続編や時系列についてです。

続編や時系列は?

本作の時系列は「アナベル死霊館の人形」の前ということになります。

まさに直前まで描いていますね。

続編は公開順では『死霊館のシスター』ですが、『アナベル 死霊博物館』にいっても良いと思いますし、スピンオフ『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』にいってもいいと思います。

その辺りの時系列や順番については詳しくまとめた記事をご用意しましたのでそちらで確認してください!

 

次は実話についてです。

実話について

本作ももちろん実話をベースに製作されています。

ただ、本作で描かれた出来事が実際にあったかどうかは不明です。

「死霊館」や「死霊館エンフィールド事件」は実際に証拠も残っており、有名な事件ですが、本作に関しては実話を元にしたフィクションかもしれませんね。

ただ、アナベル人形は実在しています。

実際のアナベル人形

実際のアナベル人形については「アナベル死霊館の人形」の記事で書いていますので、そちらをご参照くださいませ!

実際のアナベル人形を知らない人は多分ビックリすると思います!!

 

次は評価と個人的な感想です。

評価と感想

評価

本作の世間での評価を見ると5点満点中3.6点(Yahoo!映画)といったところです。

なかなか高評価ですね!!

シリーズ初見だとちょっと評価しづらいかもしれませんが、シリーズのファンでしたら納得の出来なのではないでしょうか?

実際の声はこんな感じ。

 

個人的な感想

では、ここからは個人的感想を書いていきます。

僕は普段ホラー映画はほとんど観ません・・・というより、結構苦手ジャンルです。

しかし、この死霊館シリーズだけはハマってしまいました。

その理由は、ストーリーがとてもしっかりしているからだと思っています。

本作もそんなシリーズの特徴はしっかり出ていて、本当に楽しませてもらいました。

娘を失い、もう一度娘に会いたい一心で悪魔を呼び出してしまうマリンズ夫妻や、障害がありみんなと思うように遊べないジャニスの心情などがしっかり描かれている点が特によかったと思います。

悲しみや弱いものにスポットを当て、その弱さゆえに悪魔に憑りつかれてしまう様・・・いや、むしろ悪魔にさえすがってしまったともいえる展開は、逆に僕らに強く生きることや前向きに生きることの大切さを教えてくれているような気がしました。

しかし、弱さは純粋な気持ちゆえのこと・・・マリンズ夫妻やジャニスが抱えている悲しみや孤独を乗り越えようとする気持ちは誰よりも強い・・・それでもちょっとした心の隙間が取り返しのつかない事態を招いてしまう。

前を向こうとすればするほど傷つき悲しみが深くなる・・・どこか矛盾しているような感情が悲しく切ない物語を生み出していて感動的ですらありました。

こういった人間ドラマがこの死霊館シリーズの最大の特徴であり、僕の大好きな点です。

ストーリーに関して言えば、タイトル通りアナベル人形誕生の秘密が明かされていて、「なるほどー!」の連続でした。

「アナベル」が人形の名前でも悪魔の名前でもなく、人形を作ったおっさんの娘の名前だったとは!!驚きです(笑)

そして何と言ってもラストシーンの秀逸さ!!!

これはシリーズ全作品に言えることですが、他の作品との繋げ方が本当に素晴らしいと毎回思います。

本作では「アナベル死霊館の人形」の直前までを描いているのですが、まさかそこに繋がるとは全然思っていませんでしたのでびっくりです。

時系列を順番に見せていないので、「なるほど!感」が凄まじいですね!!

もちろん時系列順に観ることもできますが、死霊館シリーズの場合はそうじゃない方がより楽しめる気が個人的にはしています。

ホラー的な演出や人が死んだりと苦手な部分も多い本作ですが、それを上回るストーリーにどんどん引き込まれていきました。

死霊館シリーズの記事では毎回のように言っていますが・・・本当にホラーだからと食わず嫌いになっている人にも観てもらいたい作品です。

死霊館シリーズはこれからもどんどん広がっていく予感がありますので、ますます楽しみです。

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

アナベル死霊人形の誕生をBlu-ray/DVDで観よう!

死霊館シリーズはユニバース形式なのでコレクションしている方も多いと思います。

オススメはやはりブルーレイですね!

 

次は本作を動画配信サービスで視聴する方法をご紹介します。

アナベル死霊人形の誕生を動画配信サービス/VODで視聴する方法

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dTV 〇

配信が終了している場合もありますので、詳しくは公式サイトをご確認ください。

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