死霊館のシスターのネタバレ解説!実話なのか?評価と感想も!

死霊館のシスターは2018年のアメリカ映画です。

死霊館シリーズの5作目であり、死霊館のシスターシリーズの1作目です。

「死霊館エンフィールド事件」に登場した悪魔ヴァラクの誕生秘話を描く本作は、これまでのシリーズ作品とは一味違う正統派のホラー作品となっています。

ストーリー重視だったこれまでの作品に比べ、物足りなさを感じる人が続出した本作ではありますが、そういったネガティブな感情を全て打ち消してしまう強烈なラストシーンが用意されています。

そこに繋げてきたか!!!!

と、誰もが驚いたであろう衝撃のラストは必見ですね!!

また、今やアナベル人形と並んでシリーズを代表する悪魔のヴァラクの誕生秘話を描いた本作は、やはり重要な作品であることに間違いはありません。

とはいえ・・・物足りなかったなぁ・・・(笑)

この記事ではストーリーをポイントで解説している他、シリーズの時系列や実話について、世間での評価などを書いています。

また、どういったところが物足りなかったのか・・・個人的な感想も勿論書いていますので楽しんでいただけたらと思います。

記事の最後にはBlu-ray/DVD情報や、本作を動画配信サービスで視聴する方法もご紹介していますので、併せてチェックしてくださいね!!

では、早速ネタバレ解説いってみます!!

死霊館のシスターのネタバレ解説!

作品情報とキャスト

死霊館のシスターは2018年のアメリカ映画です。

死霊館シリーズの5作目であり、死霊館のシスターシリーズの1作目です。

興行収入は3.656億ドルとなっています。

 

スタッフ

監督 : コリン・ハーディ
脚本 : ゲイリー・ドーベルマン
原案 : ゲイリー・ドーベルマン、ジェームズ・ワン
製作 : ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン
製作総指揮 : リチャード・ブレナー、ゲイリー・ドーベルマン他
音楽 : アベル・コジェニオウスキ

 

キャスト(役名 : 俳優)

修道女アイリーン : タイッサ・ファーミガ
バーク神父 : デミアン・ビチル
フレンチー(モーリス・テリオールト) : ジョナ・ブロケ
ヴァラク、悪魔の尼僧 : ボニー・アーロンズ
修道女ヴィクトリア : シャーロット・ホープ
修道女オアナ : イングリット・ビス
グレゴロ : ジョニー・コイン
修道女クリスチャン : マニュエラ・チューカー
マークィス : ジャレッド・モーガン

 

本作のキャストで注目は修道女アイリーンを演じたタイッサ・ファーミガでしょう!!

彼女は、死霊館シリーズでロレイン・ウォーレンを演じているヴェラ・ファーミガの妹なんです!!

タイッサは当初、俳優になるつもりは無かったそうです。

しかし、21歳年が離れた妹の才能をいち早く見抜いていたヴェラが、2011年に自身の監督作品でキャストに起用、それがきっかけになりタリッサは俳優の道を歩み始めたんだとか。

2019年には巨匠クリント・イーストウッド監督の「運び屋」にも出ていましたね!

これからますます活躍が楽しみです。

死霊館シリーズのファンにはお馴染みになったヴェラ・ファーミガの妹ということで、観る側も作品に入っていきやすかったのではないでしょうか?

 

製作陣に関してはやはり脚本家のゲイリー・ドーベルマンに注目です。

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」や「アナベル死霊人形の誕生」で脚本を努めていますね!

そしてシリーズの生みの親ジェームズ・ワン監督は本作では製作の方に回っています。

 

では、早速あらすじです。

あらすじ

1952年のルーマニアの修道院でひとりのシスターが自らの命を絶つ。不可解な点の多い自殺に教会はバーク神父と見習いシスターのアイリーンを修道院へと派遣する。二人はこの事件を追うにつれ、修道院に隠された秘密とともにいまだかつてない恐怖“悪魔のシスター・ヴァラク”と対峙することになる。果たして、この修道院に隠された想像を超える秘密とは?そして悪魔のシスターの目的とは一体何なのか!?

公式HPより引用 : http://wwws.warnerbros.co.jp/shiryoukan-sister/about.html

 

次はストーリーをポイントで解説していきます。

ここがポイント!!!

では本作のポイントとなる点をピックアップして解説していこうと思います。

ヴァラク誕生と修道院の秘密

本作は「死霊館エンフィールド事件」に登場した悪魔ヴァラクの誕生秘話を描いた作品です。

ですので、「死霊館エンフィールド事件」に直接繋がる前日譚となっています。

「蛇共の頭領」、「地獄の公爵」という中二病感満載の二つ名を持つヴァラク(笑)。

本作ではヴァラクがこの世に降臨した原因が明かされています。

アイリーンたちがやってきた修道院は、元は暗黒時代と呼ばれる時代に建てられた城でした。

その城の主である公爵は、悪魔信仰にとりつかれており、この城で悪魔を呼び出す儀式を行ったのです。

しかし、地獄の門を開いたところでバチカンからやってきた教会の使者が公爵を殺害。

協会がこの城を占拠し、悪魔を封じ込める儀式を始めたのです。

協会は「キリストの血」を使って地獄の門を封印することに成功・・・城を修道院とします。

その後も祈りを続けることで悪魔を抑えていましたが、第二次世界大戦の空爆で修道院の一部が崩壊・・・封印が弱くなってしまいヴァラクがこの世に出てこようとしているのです。

悪魔は何かに憑りつかないと降臨できませんので、いよいよヤバいなって感じになった最後のシスターは自殺するのですね・・・自分が死ぬことで降臨できなくしたのです。←映画の冒頭部分ですね。

ところが、そこに調査の名目でアイリーン達3人が登場!!

ヴァラクからしたら「よっしゃー!!」ってな感じです。

そんなこんなでヴァラクが世に出るまでの騒動を描いたのが本作ということになります。

実は修道院には誰もいなかった

首吊り自殺をしたシスターがこの修道院の最後のシスターです。

ですので、この修道院には元から誰もいなかったことになります。

アイリーンたちが見ているシスターたちは全て幻覚です。

調査にアイリーンが選ばれた理由

修道院の調査には、まだシスターとして半人前のアイリーンが抜擢されています。

アイリーン本人も「え!?なんで私?」となるくらい驚きの人選・・・バーク神父いわく、「なにか理由がある」とのことです。

では、その理由は何だったのでしょうか?

実はアイリーンは幼い頃に幻覚に悩まされていました。

そして父親からも虚言癖と言われ見捨てられていたのです。

そんな時に教会に助けられシスターを志したという過去があります。

つまりアイリーンにはそういった霊的な何かが見える力があり、それをバチカンが期待したということでしょう。

因みにバーク神父は過去に悪魔祓いをした際、少年を救えなかったという苦い過去の持ち主。

それを今でも後悔しています。

確か悪魔は弱い心につけ入るはず・・・なぜにバーク神父を派遣したのか謎ですね(笑)

ヴァラクとの対決

本作は基本的にヴァラクとの対決を描いた作品です。

ヴァラクは調査にやってきた3人に憑りつこうとあの手この手で攻めてきます。

悪魔の手順は死霊館1作目でウォーレン夫妻が語っていたように「出没→攻撃→憑依」です。

今回のヴァラクもこの手順は守っているような展開ですね。

フリンチーを脅かしてみたり、バーク神父をお墓に埋めてみたり・・・詰めが甘いようにも感じますが、ここは攻撃して相手の精神を弱らせることが目的です。

最後はアイリーンが標的となり憑りつかれそうになりますが、しかしアイリーンは「キリストの血」なるものでヴァラクを再び地獄へ送り返します。

これで一件落着・・・かと思いきや、実は戦闘中にフリンチーの体にヴァラクがこっそり憑りついていたのです。

これがヴァラクの狙い通りだったのかは不明ですけどね・・・。

フリンチーの本名・・・衝撃のラスト

この死霊館シリーズは毎作品ラストが本当に衝撃的です。

本作のラストも今までで1、2を争うくらい衝撃的なラストでした。

劇中はずっとフリンチーという愛称で呼ばれているフリンチー・・・映画のラストで彼の本名が明かされます。

フリンチーの本名はモーリス・テリオールトです。

そして彼の首には逆さ十字が浮き出てくるのです・・・。

そうです!

フリンチーは、「死霊館エンフィールド事件」で悪魔憑きの症例としてウォーレン夫妻が紹介していたモーリスだったのです!!!

うぉーーーー!!

そこに繋がるのかーーー!!!

と、この映画一番の盛り上がりをみせて映画は終わります。

ヴァラクとの戦いに勝って、封印に成功したと思っていましたが、実はヴァラクはフリンチーに憑りついていたのです。

フリンチーはヴァラクとの戦いで蛇にぐるぐるまかれた時に憑りつかれていたんです・・・。

いやぁ、この繋げ方はお見事ですね!!

全然予想していなかった展開でした!

シリーズを通して観ていた人は歓喜だったことでしょう!!

初見の人は「ん?」となったかもしれませんが・・・。

思えばジェームズワン監督の代表作「ソウ」シリーズも各作品の繋げ方がとっても秀逸でした。

この死霊館シリーズもそういったジェームズワン監督の特徴が出ていると思います。

今後の展開も楽しみですね!!

影の薄い神父

アイリーンと共に修道院の調査に向かうバーク神父。

このバーク神父がなんとも影の薄い存在で頼りないと思った人も多いのではないでしょうか?

個人的には何故バーク神父が調査を任されたのか理解できませんでした・・・。

過去の悪魔祓いのことでトラウマを抱えているバーク神父・・・悪魔にとってこういう弱い人間は恰好の的ですからね・・・案の定お墓に埋められちゃったりしてるし・・・。

アイリーンを抜擢していることから、バチカンが悪魔的な何かを察知していなかったとは考えにくいので、このバーク神父派遣はなんとなく腑に落ちない部分でもあります。

最後までこれといった活躍も無く物語は終わってしまいますしね。

普通のホラーになっちゃったね・・・

本作はラストシーンの秀逸さを除けば「普通のホラー」感が否めませんでした。

死霊館シリーズは、ホラーでありながらも人間ドラマや心理描写など、ドラマ的な部分がとても良く描かれているシリーズだと思っていて、そこが最大の魅力だと個人的には思っています。

ところが、本作に限ってはそういったドラマ的な部分よりも、脅かしたり、怖がらせたりといったホラー的な演出の方が勝っちゃっている感じです。

なので、印象としてはドラマ的な部分の印象が弱いです。

勿論、ドラマがないわけではありません。

バーク神父の過去や修道院の秘密、アイリーンの過去、フリンチーとアイリーンの恋?など実は色々描かれているんです。

ですが、どれもちょろっと話が出てくる程度・・・メインはホラー的な演出です。

こういったドラマ性がホラー的演出の後ろにいっちゃったのがちょっと残念でした。

ラストシーンで衝撃の展開があったのが救いでしたね。

 

さて、次は本作は実話なのか?調査してみました。

実話なのか?

「死霊館」、「死霊館エンフィールド事件」やアナベル人形など、実際の事件や実在する人形をベースに作品を重ねているこの死霊館シリーズ。

本作は実話なのでしょか?

気になるところです。

結論から言うと・・・。

本作は実話ではないようです。

完全なるフィクションです。

実話をベースとした「死霊館エンフィールド事件」と絡めることによってリアリティを持たせることに成功していますね。

まぁ、実話でもフィクションでも面白ければ良いので、今後の作品にも期待したいです。

 

次は時系列についてです。

時系列は?

本作の時系列は死霊館シリーズで一番最初ということになります。

ストーリー的には「死霊館エンフィールド事件」に直接繋がっている前日譚となりますね。

死霊館シリーズは公開順と時系列が違ったり、本シリーズ、アナベルシリーズ、死霊館のシスターシリーズ、スピンオフと色々あり分かりづらいです。

その辺りの時系列や順番については詳しくまとめた記事をご用意しましたのでそちらで確認してください!

 

次は続編についてです。

続編はあるのか?

本作「死霊館のシスター」の直接の続編は、2019年現在「死霊館のシスター2(The Nun 2 仮)」が製作予定となっています。

ヴァラクに憑りつかれたフリンチーのその後を描くのでしょうか?

それともアイリーンのその後を描くのでしょうか?

はたまた全く別の切り口なのか?

公開が楽しみですね。

 

次は類似作品についてです。

類似作品に騙されるな!!

「死霊のシスター」なる映画をご存じだろうか?

2018年にDVDが発売され、現在ではVODでも観ることができます。

ジャケットにはまるでヴァラクな悪そうなシスターが写っています。

初めての人が観たら絶対間違えるレベルのジャケットにタイトル・・・。

 

死霊館シリーズとはなんの関係もないB級ホラーですので気を付けて下さいね(笑)

 

次は評価と個人的な感想です。

評価と感想

世間の評価

本作の世間での評価は5点満点中3.4点(Yahoo!映画)といったところです。

シリーズの中でも少し低い気がします。

やはり死霊館シリーズの醍醐味であるドラマ性やストーリー性よりも驚かす方にバランスが寄ってしまったのが低評価につながってしまった点は否めませんね・・・。

でも、そこまで駄作では無いので・・・うーん・・・普通評価ってな人が目立ちます。

 

次は個人的な感想です。

個人的な感想

では、ここからは個人的な感想を書いていきます。

僕は普段、ホラー映画はほとんど観ません。

てか、どちらかというと苦手ジャンルです。

ですが、この死霊館シリーズはハマりました。

その理由は、ホラーでありながらもストーリーがしっかりしている点が気に入ったからです。

ところが、本作ではそういったストーリーや人間ドラマがこれまでの作品に比べると希薄になってしまっていてとても残念に思いました。

これが正直な第一印象です。

もちろん衝撃的なラストや、「死霊館エンフィールド事件」への繋げ方など、ストーリー展開で良かった点もあります。

しかし、それ以上に、急に出てきて脅かしたり、無駄に音楽で煽ってみたりのホラー的演出が多く、ストーリーの方はちょっと雑かなって思いました。

アイリーンの過去やバーク神父のトラウマ、そしてフリンチーとアイリーンの恋などなど、魅力的なサイドストーリーはいくつも登場するのに、それが本編とあまり絡んでこないのがとってももったいないなぁという印象。

バーク神父のトラウマの話なんて下手したら別にいらないんじゃないかと思うくらい。

それから、もっとお互いがお互いを守りたくなるようなそんな設定も必要だったのではないでしょうか?

これまでのシリーズは家族だったり、孤児院の仲間だったりとお互いが強く結びついていたので感情移入もしやすかったのですが、はじめましての3人だとなんかその点も弱いですね・・・まぁ、はじめましてなので仕方ないのですけど・・・。

死霊館シリーズの中でも、本作はこれまでとは一味違った作風でそれはそれで良しとした見方もあるとは思いますが、個人的には「こういうのじゃなかったから好きだったのに・・・」感が否めませんでした。

これではそこら辺のホラー映画と変わらない気がします。

まぁ、本作の狙いが正統派のゴシックホラーなのだとしたら、これはこれで良作なのかもしれませんけどね!

不満は色々ありますが、駄作ではないと思いますので好きな人ももちろんいると思いますしね!!

あと、個人的に思ったのが・・・ヴァラクをもっともっと観たかったなぁ・・・。

もう出てくるのは皆知っているんだからもったいぶらずにガンガン出てきて欲しかった。

最初はかなり怖かったのですが・・・もう慣れてしまって、ビジュアルが結構ツボなんですよね(笑)

怖いは怖いんですけど・・・怖いもの見たさってやつでしょうか(笑)

ヴァラクはガンガン登場させて、もう1つくらい隠し玉的に悪魔を登場させても良かったのでは?なんて思ったりしました。

登場人物に関してはやはりヴェラ・ファーミガさんの妹タイッサ・ファーミガさんに注目でしたね。

シリーズでロレイン・ウォーレンを演じるヴェラ・ファーミガさんの妹ということで、いきなり親近感沸きますし、シリーズのファンには嬉しいですね!

本作では大活躍のアイリーンですので、タイッサ・ファーミガさんの魅力も存分に伝わる作りだったのではないでしょうか?

バーク神父が情けなさ過ぎて影も薄いので余計にその存在感が際立ったように思いました。

これから楽しみな女優さんですね!

個人的には、所謂、普通評価の映画です。

ただ、死霊館シリーズの1作として重要な作品であることには変わりありませんので、シリーズのファンとしては良しとしています。

まだまだ死霊館シリーズは続くようですし、この「死霊館のシスター」の続編も計画があるようで、なんだかんだ楽しみです!!

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

死霊館のシスターをBlu-ray/DVDで観よう!

死霊館シリーズはユニバース形式なのでコレクションしている方も多いと思います。

オススメはやはりブルーレイですね!

死霊館のシスターを動画配信サービス/VODで視聴する方法

Hulu ×

U-NEXT 〇

FODプレミアム ×

amazon プライムビデオ 〇

dTV 〇

配信が終了している場合もありますので、詳しくは公式サイトをご確認ください。

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