『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』にジョーカーは出る?ネタバレ解説!

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年公開のアメリカ映画です。

 

本作はDCユニバース8作目の作品で、2016年公開の『スーサイド・スクワッド』に登場したハーレイ・クインの単独映画です。

 

本作のテーマは昨今の映画業界のトレンドである「強い女性像」。

そのことがこれでもかって程炸裂している作品です。

 

映画の冒頭と、映画のラストカットでのハーレイ・クインの表情が180度違うことに気付きましたか?

そうです!!自立した女性はキラキラしてカッコいいんです!!

本作はそういう映画。

 

で、ハーレイ・クインと言えばジョーカーの彼女ですよね?

多くの方は本作にジョーカーが出てくるのか気になったと思います。

 

この記事では、ジョーカーが出てくるのか?ということも含めネタバレ解説しています。

また、続編や世間での評価、僕の個人的な感想なんかも書いています。

 

では早速、本作にジョーカーは出てきたのか?解説していきます。

レッツ!!ムーヴィン!!!

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』にジョーカーは出る?

本作はDCユニバースに属する作品で、2016年公開の『スーサイド・スクワッド』に登場したハーレイ・クインのスピンオフ映画です。

 

本作の主人公はハーレイ・クイン!

ジョーカーの恋人ですね!!

 

で、です!多くの人が気になっていたのは、「本作にジョーカーは登場するのか?」ということだったと思います。

 

結論から言ってしまうと・・・

 

ジョーカーは登場しません。

 

はい、残念・・・。

もしかしてサプライズがあるかも!なんて3パーセントくらいの期待を持って劇場に足を運んだ人も多かったでしょうが・・・その期待は見事に打ち砕かれましたね(笑)

もしかしてエンドロール後に・・・なんて最後の最後まで期待していた僕みたいな人多かったんじゃないでしょうか?

回想シーン含め一切の登場はありませんでした。

 

しかし!!

 

本作はジョーカーと別れた後のハーレイ・クインが自立していくという物語ですので、会話の節々にジョーカーについての言及があったり、その存在の大きさを匂わすシーンがテンコ盛りです。

登場シーンは無くともその影響は計り知れず・・・序盤は常にジョーカーという存在が脳裏をかすめるような物語となっています。

 

ところがです!

 

ここがこの映画のうまいところなのですが・・・映画序盤こそジョーカーの幻影がちらつきますが、終盤に進みハーレイ・クインがジョーカーの幻影を振り払い自分自身を取り戻していくと、観ている側もジョーカーの存在を忘れていくというね・・・。

物語の語り手がハーレイ・クイン自身だったこともあり、感情移入しやすく、ハーレイ・クインにリードされる形で観ている側のジョーカーへの期待もなくなっていくように感じたのが印象的でした。

この映画はジャレット・レトのジョーカーを忘れさせる為の映画なのかもしれませんね(笑)

 

以上、本作にジョーカーは出るのか?についてでした。

次はネタバレ解説です。



ネタバレ解説

ここからは本作をネタバレで解説していきます。

まずは作品情報とキャストから。

作品情報とキャスト

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年公開のアメリカ映画です。

DCユニバース8作目の作品で、2016年公開の『スーサイド・スクワッド』に登場したハーレイ・クインの単独映画です。

 

スタッフ
監督 : キャシー・ヤン
脚本 : クリスティーナ・ホドソン
製作 : マーゴット・ロビー他
製作総指揮 : デヴィッド・エアー他
音楽 : ダニエル・ペンバートン
キャスト(役名 : 俳優)
ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン : マーゴット・ロビー
ヘレナ・バーティネリ / ハントレス : メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ダイナ・ランス / ブラックキャナリー : ジャーニー・スモレット=ベル
レニー・モントーヤ : ロージー・ペレス
カサンドラ・ケイン : エラ・ジェイ・バスコ
ローマン・シオニス / ブラックマスク : ユアン・マクレガー

 

次はあらすじです。

あらすじ

あらすじ
悪のカリスマであるジョーカーと別れ、全ての束縛から解放されたハーレイ・クイン。これまでの天真爛漫な暴れっぷりが街中の悪党から恨みを買っていた!!ジョーカーの後ろ盾を無くしたハーレイ・クインを襲う数々の困難・・・そんな中、ゴッサムの悪を牛耳る大物犯罪者ブラックマスクとダイヤをめぐって大激突!!ハーレイ・クインは、女ばかりのクセ者チームを結成しブラックマスクに対抗するのだった・・・。

 

次は本作のポイントを解説していきます。

ここがポイント!!ネタバレ解説

ここからは本作のポイントを5つに絞って解説していきます。

ジョーカーとの決別

本作はハーレイ・クインがジョーカーと別れた後の話。

 

ハーレイ・クインは、ジョーカーの為に沢山の悪事を働いてきました。しかし、それは逆に言えばジョーカーという存在に守られていたということ。

「ジョーカーの彼女」だから誰も手出しできなかったのです。

 

ジョーカーと別れたハーレイ・クインは、ひとりの女として自立していく決意をし、ジョーカーとの思い出のペンダントを投げ捨て、その昔、自らがハーレイ・クインとなった場所である化学薬品工場を爆破・・・物語はここからスタートします。

やがて1人で仕事を受け、自立していく過程で仲間とも出会い、自分自身を取り戻していくような構成。ラストでは完全にジョーカーという存在を吹っ切っています。

冒頭のハーレイ・クインとラストシーンのハーレイ・クイン・・・まるで別人のようだったのが印象的ですね!!

言うまでもなく、ラストシーンのハーレイ・クインがとっても輝いて見えたのは僕だけじゃないと思います。

BIRDS OF PREYとは?

本作の原題は『Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』です。

邦題は何故かメインタイトルとサブタイトルが逆というね(笑)

 

で、このBIRDS OF PREYとは一体なんなのか?

 

BIRDS OF PREYとは、原作コミックで女性ヒーロー達が結成するチームのことです。

 

クライマックスのブラックマスクとの戦いで一時的ではありますが、ハーレイ、カサンドラ、ブラックキャナリー、ハントレス、レニー・モントーヤの5人は手を組みます。

BIRDS OF PREYっぽい展開ですよね?

 

そして、本作のラストでブラックキャナリー、ハントレス、レニー・モントーヤの3人は「BIRDS OF PREY」を正式に立ち上げていますね。

ハーレイとカサンドラも一緒に戦っていましたが、「BIRDS OF PREY」の一員ではありません。あくまで2人は一時的に手を組んだ形・・・ハーレイ・クインは自由なのです(笑)

今後、本作で結成した「BIRDS OF PREY」がDCユニバースでどういった絡みになってくるのか現時点では不明ですが、広がっていくと面白いかもですね!

 

因みに本作は、DCコミック『BIRDS OF PREY』を原作とした映画になっています。

原作コミックでもハーレイ・クインが「BIRDS OF PREY」に参加したことは一度もありません。

本作のヴィランはブラックマスク

アメコミでは敵のことを「ヴィラン」と呼びます。

本作のメインヴィランはユアン・マクレガー演じるブラックマスクですね!!

 

普段はゴッサムシティの悪を牛耳るローマン・シオニスとして生きています。

 

ブラックマスクは残忍で精神的な拷問を得意とし、それを楽しむサディスティック野郎です。戦闘では2丁拳銃や接近戦を得意とし、また、闇の世界を牛耳る政治力、マネージメント力にも長けています。

顔を剥ぎ取って殺したり、クラブの女にテーブルの上で躍りを強要したりと、R指定な描写も盛り込んでその残忍ぶりが表現されていました。

まさに女性にとっては嫌悪の塊みたいなやつです(笑)

ブラックマスクが本作のヴィランに選ばれたのは、女性が戦う意味を分かりやすく表現できるからでしょうね・・・。

 

本作のブラックマスクは、基本的に原作通りの設定ではありますが、ブルース・ウェインの会社に自身の会社が合併されて逆恨みしているというような細かいバックグラウンドは省略されたようです。

単純に残忍な悪の王っていうのが分かりやすくて良いですね(笑)

結末

本作のラストはハーレイ、カサンドラ、ブラックキャナリー、ハントレス、レニー・モントーヤの5人が協力してブラックマスクを倒します。

その後、ダイヤは売られ、その金でハーレイとカサンドラは何でも屋を、他の3人は自警団「BIRDS OF PREY」を結成して映画は幕を閉じます。

強い女性像を描いた作品

本作のテーマとなっているのは「女性の自立」、「強い女性像」、「男性に屈しない女性」といったところでしょうか。

近年の映画はこのテーマしか扱っちゃいけないんじゃないかってくらい多くの作品で取り上げられるテーマですね!!

いわば昨今の映画業界のトレンドです!!

もちろんそういった社会的な風潮があるからこそ多くの作品で取り上げられるのだと思います。

本作ではそれをこれでもかってくらい徹底的に表現していますね!ここまでやられるとあっぱれです!!

僕は男なので、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと・・・そんなにか・・・って感じにも映るのですが、メッセージを伝えるには徹底的にやるのが一番!!個人的にはかなり好感を持ちましたよ。

同じDCユニバースでは「ワンダーウーマン」も同じようなテーマで制作され大ヒットしましたが、本作ではより「精神的な強さ」に比重を置いた作りな気がしました。

 

以上がポイント解説でした。

次はDCユニバースについてです。

DCユニバースについて

本作はDCユニバースに属する作品で、シリーズ8作目となります。

 

シリーズの順番や時系列は記事を用意していますので、そちらを確認してください。

↓↓

 

次は評価と感想です。



評価と感想

ここからは本作の世間での評価や僕の個人的な感想を書いていきます。

 

まずは世間での評価から。

世間での評価

本作の世間での評価は5点満点中3.3点(Yahoo!映画/公開初日時点)となっています。

実際の声はこんな感じ。

次は個人的な感想です。

個人的感想

ここからは僕の個人的な感想を!

 

個人的にはアベンジャーズシリーズよりDCユニバースの方が好きなこともあり、DCユニバースには頑張ってもらいたいと常々思っているのですが、『スーサイド・スクワッド』がイマイチだったこともあり、本作には全く期待していませんでした。

 

実際の内容の方は・・・

 

個人的にちょっとイマイチだったかなぁ~。

 

主人公がハーレイ・クインという女性だけに、例によって「強い女性像」を意識した作品・・・これは大方の予想通り。昨今の映画業界のトレンドでもありますし、メインヴィランをブラックマスクにした時点で「男性に屈しない女性」という構図はどんなに適当に作っても分かりやすく提示できることが確定していたんですよね。

 

だからこそ、内容にもっともっと拘って欲しかった。というのが僕の感想。

ストーリーつまんな過ぎでしょ、これ。

確かにアクションシーンはカッコいいし、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインも安定の領域・・・でもそれだけなんですよね。

もちろん、「強い女性像」というメッセージはこれでもかって程伝わってきました。女性が観たら勇気をもらったり、男性とはまた違った感情移入の仕方ができるのかもしれません。

でも、個人的にはストーリーも練って欲しかったなぁ~。

 

てか、時系列をめちゃくちゃにする意味ってあったのか?

 

進んだり戻ったり、全く効果的とは思えなかった(笑)

 

それから、ユアン・マクレガーの無駄遣いな!!

ブラックマスクが全然魅力的じゃない・・・女性をカッコよく描くための道具としてしか描かれていなくて残念でした。バックボーンとか多少でもいいから描いて欲しかった。

男性側の視点があって、それに対する女性側の視点があってこそメッセージも生きてくると思うんですが・・・単純な悪として描いてボコボコにするだけじゃ、これまで男性優位だった社会で男性がやっていたことと同じなんですよね・・・。

気持ちは伝わってきたけど・・・惜しいよね。

 

あと、ハーレイ・クイン以外の女性キャラが影薄すぎな!!

個人的にはメアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じていたハントレスとかめちゃくちゃ好きだったんで、各キャラとももう少し深堀りして欲しかったかも。

 

結論としては、若い層をターゲットにした作品・・・そういった印象を受けました。

可愛くてキュートなハーレイ・クインが失恋から立ち直り、自分を見つめ直し自立していく・・・分かりやすいストーリーにカッコいいアクション、中高生が難しいこと考えずにワイワイ楽しむ為に作られた映画なのかもしれませんね。

でもそう考えると、若い世代に男性と同等に戦う強い気持ちを持つことの大切さだったり、自立した女性になることのカッコよさだったりを教えてくれる良い映画なのかもですね!

 

最後に個人的に最高だったシーンについて語りたい!!

それは本作のラストカットです!!

自立した女性はキラキラしててカッコいい・・・ラストカットのマーゴット・ロビーがめちゃくちゃ良い顔していて感動的でしたしね!!

あのラストカットが本作のすべてと言ってもいいくらい最高のラストカットでした。

 

個人的満足度

 

次はBlu-ray/DVD情報です。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYをBlu-ray/DVDで観よう!

発売日未定

 

次は動画配信サービス/VOD情報です。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYを動画配信サービス/VODで視聴する方法

配信前の作品です。




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