映画『ザスーラ』は2005年のアメリカ映画です。
本作のストーリーは、ボードゲームの内容が現実になるというもの！！
えっ！？
どこかで聞いたことある設定・・・
そうです！
あの『ジュマンジ』と全く同じ設定の映画なんです！！
実は『ジュマンジ』と『ザスーラ』は原作者が同じなんですよ！
じゃあ、続編ってこと？
答えは半分イエスで半分ノーです。
どういうことか？
この記事ではザスーラはジュマンジの続編なのか？について書いています。
また、本作は内容が素晴らしいにもかかわらず興行的には大コケした作品です。その理由についても解説しています。
他にもネタバレ解説、評価や僕の個人的な感想、Blu-ray/DVD情報、VOD情報と盛りだくさんです！
この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。
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では早速、ザスーラはジュマンジの続編なのか？解説していきますね！
レッツ！！ムーヴィン！！！
もくじ
ザスーラはジュマンジの続編？
ボードゲーム上でのイベントが現実のものとなる・・・これを聞いて真っ先に思い浮かべるのは1995年公開の『ジュマンジ』だと思います。
本作は『ジュマンジ』の続編なのか？
答えは半分イエスで半分ノーです。
どういうことか？
解説していきます。
本作『ザスーラ』ですが、設定が『ジュマンジ』1作目に酷似・・・というか同じですよね？
これは原作者が同じだからなんです！
『ジュマンジ』も『ザスーラ』も原作はクリス・ヴァン・オールズバーグの絵本です。
日本でも翻訳されています。
設定と原作者が同じなので続編と思われがちですが、ストーリーは全く繋がっていません。
つまり、それぞれ別々の世界観を持った作品ということになります。
『ジュマンジ』と同系統の作品であるが、続編ではなく、「ジュマンジ世界からの新しい冒険」というプロットを持つ精神的続編として本作は制作されています。
精神的続編・・・？
なんのこっちゃですが・・・(笑)
まぁ、姉妹作品みたいなイメージでしょうか。
世界観を共有していないのでスピンオフでもありませんしね！
意外にこういったコンセプトの作品は少なかったりしますね！
まぁ、何はともあれ本作は『ジュマンジ』の続編ではないんです。でも精神的には続編なんです(笑)。よって、ジュマンジの続編なのか？と聞かれたら、半分イエスで半分ノーなんです(笑)
どちらを先に観ても全く問題ないのも嬉しいですね！
以上、ザスーラはジュマンジの続編なのか？についてでした。
次は本作が大コケした理由についてです。
名作ながら大コケした理由は？
本作の興行収入は約6500万ドル。そして製作費は6500万ドル。
一見プラマイゼロのように感じますが、広告費などを考えると制作費の3倍の興行収入を稼がないと赤字なのが映画というもの。
つまり、本作は赤字・・・1億ドル以上の損失を生み出した大コケの作品です。
しかし、内容はなかなかの名作。
ではなぜこんなにも大コケしてしまったのか？
理由は、4つあると思います。
- 地味なキャスト
- 設定や映像に現代的アップデートをしなかった
- ジュマンジの精神的続編というよくわからない位置づけ
- 翌週にハリーポッター新作の公開があった
1つずつ解説していきますね。
地味なキャスト
本作が大コケした理由1は「地味なキャスト」です。
本作のキャスト陣は基本的に地味。
主要キャラが子供ということもあり、スター俳優をキャスティング出来なかったのが痛いですね。
リサ役のクリステン・スチュワートはその後「トワイライト」シリーズで大ブレイクしますが、本作公開時はまだそこまで注目を集める存在ではなかったですし、「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンスはあくまで脇役ですし・・・。
結果、印象としては地味なキャスト陣・・・宣伝もしづらかったでしょうね。
設定や映像を現代的アップデートしなかった
本作が大コケした理由2は「設定や映像を現代的アップデートしなかった」です。
本作は ジョン・ファヴロー監督の意向であえて古典的なアプローチをとられた作品。
CGよりも特殊効果での撮影が多く行われたこともあり、2005年の作品であるにもかかわらず雰囲気は80年代後半～90年代っぽい。
2005年といえばまだまだCG技術も発展途上だったので予算的に難しかった部分もあるのかもしれません。CGはお金をかけないとショボくなるんです。
限られた予算で良いものを作る判断としては間違っていなかったのかもしれませんが、観る側はそんなこと関係ないわけで・・・本作の舞台は宇宙なので、莫大な予算で最新のCG技術を駆使してたらまた違ったかもしれません。
また、世の中はテレビゲームが当たり前になり、既にボードゲームは衰退気味の時期。
ボードゲームになんとなくピンとこない感じもあったかもしれませんね。
基本的にやっていることは『ジュマンジ』と同じなんです。『ジュマンジ』公開から10年も経っているのに進化した感じがしない・・・これでは大ヒットは望めませんね。
ジュマンジの精神的続編というよくわからない位置づけ
本作が大コケした理由3は「ジュマンジの精神的続編というよくわからない位置づけ」です。
本作は『ジュマンジ』と同じ原作者による作品。
内容も『ジュマンジ』的。
姉妹作、精神的続編というわけわからん設定・・・そこは素直に続編でいけよ！！
『ジュマンジ』は大ヒットしたんだから、そこは恩恵を授かり、『ジュマンジ2～ザスーラ～』で良かろーに(笑)
翌週にハリーポッター新作の公開があった
本作が大コケした理由4は「翌週にハリーポッター新作の公開があった」です。
本作公開の翌週には『ハリー･ポッターと炎のゴブレット』が公開されています。
『ハリー･ポッターと炎のゴブレット』は本作が公開になった2005年の世界年間興行収入ランキング1位となった超ヒット作・・・割を食ってしまった感もあったかもしれませんね！
以上、4点が名作ながら大コケした理由です。
『ジュマンジ』の続編である『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』はこれらの問題点を全て改善したことによって9億ドルを超す超大ヒットになっています。
本作の内容は名作と呼べるほど良かっただけに残念ですね・・・。
次は本作をネタバレで解説していきます。
ネタバレ解説
ここからは本作をネタバレで解説していこうと思います。
まずは作品情報とキャストの解説からです。
作品情報とキャスト
映画『ザスーラ』は2005年のアメリカ映画です。
興行収入は6430万ドルとなっています。
脚本 : デビッド・コープ、ジョン・カンプス
原作 : クリス・ヴァン・オールズバーグ『ザスーラ』
製作 : スコット・クルーフ他
製作総指揮 : テッド・フィールド他
音楽 : ジョン・デブニー
ダニー・バドウィング : ジョナ・ボボ
宇宙飛行士(未来のウォルター) : ダックス・シェパード
リサ・バドウィング : クリステン・スチュワート
バドウィング : ティム・ロビンス
他
本作の監督はジョン・ファヴロー監督です。
ジョン・ファヴロー監督といえば、『アイアンマン』、『アイアンマン2』を監督し、その後も『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで製作総指揮としてアベンジャーズシリーズに関わった監督ですね！他にも実写版『ライオン・キング』の監督を務めたりしています。
個人的には良くも悪くも存在感を消せる監督だという印象。ティム・バートン監督のように自分の世界観を全面に押し出すのではなく、その作品の世界をそのままの姿で提示するのがうまい印象です。
本作もまさにそんな感じに仕上がっていますね！
キャストの方で個人的に注目したいのはリサを演じているクリステン・スチュワート！
本作の後、『トワイライト』シリーズでブレイクすることになりますが、本作でもう既にその片鱗を見せつけていますね！とりあえずめちゃくちゃ美人ですよね！
そして、『ショーシャンクの空に』で有名なティム・ロビンスの出演も嬉しいですね！
ウォルター役のジョシュ・ハッチャーソンは『ハンガー・ゲーム』シリーズのピーター役でブレイクしていますが、本作出演時は子供だったこともありちょっと華がないのが残念でしたね～。
ジョシュ・ハッチャーソンは1992年生まれで2020年現在27歳・・・
まだまだ若いので更なる飛躍を期待したいですね！！
次はあらすじです。
あらすじ
宇宙が舞台のゲーム“ザスーラ”を見つけたダニー。だが兄のウォルターとゲームを始めた瞬間、彼らは宇宙へトリップ。さらに隕石やエイリアンの襲来など、カードに書かれた出来事が実際に起きてしまう。
Movie Walkerより
次はポイント解説です。
ここがポイント！！ネタバレ解説
ここからは本作のポイント解説です。
ネタ的にはジュマンジと同じ
ボードゲームでの出来事が実際に起こるという設定は『ジュマンジ』と全く同じですね。
原作者が同じだからパクリじゃないですよ～(笑)
テーマは家族愛
本作のテーマは「家族愛」。とりわけ、ウォルターとダニーの兄弟を通して描かれる「相手を思いやる気持ちの大切さ」・・・クライマックスでウォルターが自分の為ではなく他人の為に願い事をする場面がこの映画の本質なのではないでしょうか？
宇宙飛行士の正体
宇宙飛行士の正体は大人になったウォルターでした。
後悔を背負っているからこそ、同じ道を歩んで欲しくないという思いが胸を打ちますね！
ザスーラの正体
ザスーラの正体はブラックホールでした。
ボードゲームで上がることによって全てを飲み込み、ウォルター達は元の世界に戻ってきます。
ストーリーに難しいところもなく、暴力シーンやエロシーンもないので子供から大人まで家族で安心して楽しめる作品ですね！
以上、ポイント解説でした。
次はジュマンジシリーズについてです。
ジュマンジシリーズについて
本作は『ジュマンジ』の姉妹作品、精神的続編です。
本作は『ジュマンジ』シリーズの作品ではありませんが、間違いなく切っても切れない作品であるのは確かです。
『ジュマンジ』は1995年公開の1作目ですが、その後も2作目『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)、3作目『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019年)と現在までに3作品公開され、いずれも大ヒットしているシリーズです。
『ジュマンジ』シリーズについては記事を用意しますのでそちらから確認してください。
次は評価と感想です。
評価と感想
ここからは本作の世間での評価や僕の個人的な感想を書いていきますね！
まずは世間での評価から。
世間での評価
本作の世間での評価は5点満点中3.3点(Yahoo!映画)となっています。
実際の声はこんな感じ
ザスーラ超絶名作じゃないすか…泣いてる僕。こういうの弱いん…
— 平尾リョウ@はじめての人狼 普及版 (@HiraoRyo) July 25, 2013
ジュマンジとザスーラは名作だからな
— 雛見沢産海苔 (@red_earl) October 11, 2019
ジュマンジは良いB級映画、いうなればB+くらいだったのに対してザスーラはCかC-って感じ。Dまでは行かないくらいだからつまらない訳ではないんだけど、休日の貴重な時間を割いてまで見る価値は無いかな
— キトラ (@kitora4423) December 7, 2019
シリーズとしては…
『ジュマンジ』→『ザスーラ』→『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』よ！
ここテストに出ます！！#金曜ロードショー#金曜ロードSHOW #ジュマンジ pic.twitter.com/QpC5Op7zVQ
— たみねぇ@ドラブラ待機 (@chan_ta_mi) January 10, 2020
84本目「#ザスーラ」。
ジュマンジと比べるとちょっとやりすぎた感があり、リアリティーがなさすぎた気がします。
あり得ない設定なのはありとしても、その先に起こるハプニングは日常の延長であって欲しかった。#映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/FmAlNZedbJ— あっくん (@atsumu0818) July 14, 2019
次は個人的な感想です。
個人的感想
さて、ここからは僕の個人的な感想を！
本作は1995年公開の『ジュマンジ』の精神的続編という微妙な位置の映画ですね(笑)
その微妙な立ち位置のせいか知名度が恐ろしく低い・・・
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019年)が大ヒットしたことで初代『ジュマンジ』も再び脚光を浴びている昨今ですが、本作まで知っている人って少ないんじゃないかなぁ～。
個人的には初代『ジュマンジ』よりも好きな作品です。
家族愛や後悔をテーマにしたストーリーはとっても良いですし、家ごと宇宙に飛び出すという奇想天外な展開も夢があって大好きです！
特に土星の横を通過するシーンが個人的に大好き！もうここばかり何回も観ちゃうくらい(笑)土星の大きさと家の大きさのバランスおかしいんですけど、まぁそこは目を瞑りましょう(笑)
2005年公開の映画にしてはどこか懐かしい感じがするのは、あえてCGを使わず特殊効果による撮影に拘ったからでしょう！！
そこが良い点でもありますが、逆にそういった「敢えてなんだよ」ってことを知らないと古臭く感じてしまう人もいるかもですね。
物語のスケールの割に映像ショボいな・・・みたいな。
そこが本作の良さなんだけどね・・・制作背景をしらないと伝わり辛いのがもったいないなぁと感じます。
予算の都合もあったのかもしれませんが・・・中途半端にショボいCGで作るなら、これが正解だったとは思いますけどね。
個人的にはこの感じ大好きですよ！
それから、家族愛や後悔をテーマにした物語が素晴らしいですね！
家族で安心して観れるのもGOOD！
本作で描かれる家族愛や後悔といったテーマは、子供にも大人にも同時に刺さるメッセージになっていますが、観た時の年齢によって感じ方も変わってくるというのが素晴らしいところ！
てか、大人になってから観た方が思うところが多い作品なんじゃないかなぁ～。
後悔がない人なんていないと思います・・・でも、それがあるから他人に優しくできたりするんですよね～。
他人の為に願い事をする純粋さを忘れていませんか？
個人的には、大人になってからこそ観て欲しい・・・そんな作品です。
個人的満足度
次はBlu-ray/DVD情報です。
ザスーラをBlu-ray/DVDで観よう！
次は動画配信サービス/VOD情報です。
ザスーラを動画配信サービス/VODで視聴する方法
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