ライフイズビューティフルのあらすじとネタバレ解説!本作は実話なのか?

映画ライフイズビューティフルは1997年のイタリア映画です。

ロベルト・ベニーニが監督、脚本、主演と全てをこなし、第71回米国アカデミー賞で作品賞ほか7部門にノミネートされた名作中の名作です。

多くの人がフェイバリットに挙げる本作。

僕も改めて見直してみました!!

 

ところがです!!!

 

全く感動できないのです・・・なぜだ?

 

心が汚れてしまったのか・・・(笑)

 

そんなはずはないと更に見直します・・・するとやがてこの映画の本質が見えてきたのです。

僕はその本質を知ることによって改めてこの映画の素晴らしさに気付くことができました。

 

僕は10代のころに初めてこの映画を観ました。

とても感動したのを今でも覚えています。

しかし今はこの映画を少し違った風にとらえています。

そして、やはり名作であることに変わりはありませんでした。

 

この記事では映画の本質にまつわる話も書いています。

本作に感動できなかった方や、批判的な人には是非とも読んでいただきたい内容になっています。

また、本作が大好きだって人ももしかしたら本質に気付いていないかもしれません。

それを知ったからといって嫌いになることもないでしょう。

ぜひ理解を深めてほしいです。

 

あなたは、なぞなぞに隠された真実を見抜くことができましたか?

 

記事を読んで確かめて下さい。

他にも、実話なのか?名言はあったのか?について書いています。

勿論、恒例の個人的感想も書いていますよ~!!

 

この記事は基本的にネタバレ全開です。まだ観ていない方は先に動画配信サービスで観ることをおススメします。

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ではまずはあらすじです。

レッツ!!ムーヴィン!!!

 

ライフイズビューティフルのあらすじとネタバレ解説

早速あらすじをネタバレで解説していこうと思います。

まずは作品情報とキャストの確認です。

作品情報とキャスト

映画ライフイズビューティフルは1997年のイタリア映画です。

日本での公開は1999年となっています。

映画は世界中で大ヒット、日本でも時に名作として扱われることの多い作品です。

興行収入は2.301億ドルとなっています。

 

スタッフ
監督:ロベルト・ベニーニ
脚本:ロベルト・ベニーニ、他
製作:エルダ・フェッリ、ジャンルイジ・ブラスキ
製作総指揮:マリオ・コトネ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ

 

キャスト(役名 : 俳優)
グイド・オレフィチェ(主人公) : ロベルト・ベニーニ
ドーラ(主人公の妻) : ニコレッタ・ブラスキ
ジョズエ・オレフィチェ(主人公の息子) : ジョルジョ・カンタリーニ
エリゼオ・オレフィチェ(グイドの叔父) : ジュスティーノ・ドゥラーノ
レッシング医師(なぞなぞ好きな医師) : ホルスト・ブッフホルツ

 

本作はロベルト・ベニーニが監督、脚本、主演とすべてこなすという大車輪の活躍です!!

因みに本作でグイド演じるロベルト・ベニーニと、妻ドーラを演じるニコレッタ・ブラスキは私生活でも夫婦のようですね!

本作のほかにも「ピノッキオ」「人生は、奇跡の詩」など、夫婦での共演が多いようですね!!

 

さて、あらすじです。

あらすじとネタバレ解説

前半

まず、この映画はある人物の回想録として始まりまっています。

そして語られる物語の冒頭は1939年。

1939年と言えば第2次世界大戦が始まった年です。

主人公はユダヤ系イタリア人のグイドです。

グイドは陽気で明るく、どんなことにも臆しない性格です。

そんなグイドは、叔父を頼りに北イタリアの田舎町にやってきたのでした。

そしてこの町で妻となるドーラに一目ぼれします。

あの手この手でドーラに近づこうとするグイド。

しかしドーラには婚約相手がいました。

最後はドーラを結婚式場から連れ出すという、いわば駆け落ち同然でドーラと結婚するのでした。

そしてそれから数年後、2人には息子のジョズエが生まれています。

ジョズエは戦車が大好きです。

グイドは念願だった書店を開き、家族3人で平和に暮らしているのでした・・・。

後半

家族3人ささやかながらも幸せに暮らしているグイド一家でしたが、ある日突然、戦争が家族を引き裂きます。

ナチスによるユダヤ人迫害が始まったのです。

ユダヤの血を引くグイドと息子ジョズエは強制収容所へ送られることとなりました。

妻のドーラはユダヤ人ではなかったので残ることもできましたが、彼女は自ら志願して収容所へ向かう汽車に乗りこみます。

こうして家族は収容所での厳しい生活を始めることになるのです。

収容所では男女別々の生活を送ることになりますので、グイドとジョズエは一緒に居れますが、ドーラとは別々の暮らしです。

母と別れ不安になるジョズエに対してグイドは、収容所での出来事は全てゲームだと優しい嘘をつきます。

1000点貯まったら戦車に乗って帰れると・・・。

その言葉を信じたジョズエは希望を持って生きることができたのです。

またグイドにとっても息子への嘘は自らの希望になったのかもしれません。

過酷な収容所での生活でしたが、ジョズエが不安にならないようにグイドは懸命に楽しそうに振る舞うのでした。

やがて、戦争は終わりナチスは撤退していきます。

ナチス軍撤退の最中、グイドはジョズエを連れて逃げようと試みます。

ゴミ箱にジョズエを隠し、妻のドーラを探しに行くグイドでしたがナチス軍に見つかってしまいます。

銃を突き付けられ連行されていくグイドをゴミ箱の中から除くジョズエ・・・グイドは殺されると解っていながらも息子を不安にさせないように最後まで楽しそうに振る舞います。

そしてグイドは物陰に連れていかれ銃殺されてしまいます。

ナチス軍撤退後の翌朝、ジョズエはゴミ箱を出ます。

するとそこには収容所を制圧した連合軍の戦車が!!

連合軍の若い兵士はジョズエを戦車に乗せます。

ジョズエは父が言ったとおりだと嬉しそうに戦車に乗り外を見ていると、母ドーラを発見します。

こうしてジョズエと母ドーラは無事再会を果たします。

何も知らない母にジョズエは「僕たちはゲームに勝ったよ!」と告げると、ドーラはジョズエにキスしながら「そうよ、本当に勝ったのよ」と安どの表情を浮かべます。

成長したジョズエは「これが私の物語である」と言って映画は幕を閉じます。

そうです冒頭の語りはジョズエだったのです。

 

以上があらすじになります。

次はこの映画は実話なのか解説していきます。



ライフイズビューティフルは実話なのか?

この映画は実話なのかと思った方もいると思います。

 

しかし、この映画は完全なるフィクションです。

 

これが実話だったら凄いですけどね(笑)

現実ではありえないエピソード満載ですから・・・。

特に収容所での出来事は現実では絶対にありえませんからね・・・ナチス軍の通訳を適当にやったり、放送を使って妻にメッセージを送ったり、子供をかくまったり・・・まぁ無理ですよね(笑)。

ここまでやり切っちゃってるからこそ逆に笑えるってものです。

このありえないとんでも展開がこの映画を賛否両論にしている要因というのも一理ありますが・・・。

まぁ、あくまでも本作はコメディなので、リアリティははなから求めていなかったのでしょう。

 

次はレッシング医師がなぞなぞに込めたメッセージについてです。

軍医が最後に出したなぞなぞの意味は?

本作にはなぞなぞ好きのレッシング医師が登場します。

前半の平和な時代にグイドとレッシング医師は出会い、なぞなぞを通して懇意になっていきます。

そして後半、強制収容所に連れていかれたグイドの前に軍医として現れるのです。

 

グイドは懇意にしていたレッシング医師なら自分を助けてくれると思い期待しますが、その期待は裏切られてしまいます。

 

この後半のハイライトともいえるシーンで登場するのが、やはりレッシング医師によるなぞなぞです。

なぞなぞはこうです。

 

「デブで醜くて頭からつま先まで黄色。どこだと聞かれたら、クワァクワァと鳴く。歩きながらウンチする。私は誰でしょう?」

更にレッシング医師は「アヒルの子か?カモノハシか?答えが分からない」と言います。

そして「君の為にドイツ語から訳したんだ・・・」と続きます。

 

僕は始め、助けてくれると思ったのになぞなぞに夢中なだけの医師・・・残念・・・的なことだと思いました。

しかしそれだとセリフと演技があまりにも合わないので違和感があるんです。

なので、よくよく観てみるとこれはレッシング医師からグイドに向けたメッセージだと気づきました。

 

このなぞなぞはユダヤ人に対する軽蔑的な意味を含んだなぞなぞだったのです。

 

当時、ユダヤ人を軽蔑する例えに「お尻を振りクソをまき散らしながら歩く」というものがあったそうです。

しかしレッシング医師にはこのなぞなぞの答えが見つけられないと言います。

つまりレッシング医師はユダヤ人に対して差別的な感情はないが、自分はドイツ人であり、周りを裏切って君を助けることは出来ないと暗にグイドに伝えているんです。

そうなるとあのシーンでの2人の演技にも納得ですね。

もちろん、なぞなぞに夢中なだけか・・・という解釈でもいいと思いますが、僕は最終的にはこう思いました。

色々な解釈ができそうなシーンで何気に奥が深いですね。

 

次は心に残る名言をご紹介します。

心に残る名言はあったのか?

本作には名言が多いという方もいますが、個人的に刺さる言葉はあまりなかったというのが印象です。

もちろん良いセリフは沢山ありましたが、どれもそのシーンだからこそ生きるセリフなんですよね・・・。

やはり名言とは映画を越えて自分の中に入ってこなければ名言とは言えないと思うんです。

強いて言えば、グイドの友人が言っていた「ショーペンハウアーは意志の力があれば何でもできると言っている」でしょうか。

でも、これもショーペンハウアーという哲学者の言葉ですしね(笑)

というか、この作品、タイトルが一番の名言だと思います!

 

次はそのタイトルの意味についてです。

ライフイズビューティフルの意味は?

ライフイズビューティフル(Life is beautiful)は日本語にすると「人生は美しい・人生は素晴らしい」となります。

因みに原題はイタリア語で「La vita è bella」です。

これは「人生は美しい」という意味ですね。

どんな状況でも人生は素晴らしいものであり、美しいものであるというメッセージは、主人公グイドの生き方や映画全体からも伝わってきますね。

人生は困難の連続です。

ついつい忘れてしまいがちな大切なことをこの映画は教えてくれているのです。

 

次は個人的な評価と感想です。



評価と感想

本作は世界中で大ヒット、第71回米国アカデミー賞では作品賞ほか7部門にノミネートされ、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞しています。

主演男優賞を受賞したロベルト・ベニーニは、あの名作プライベートライアンのトム・ハンクスをおさえての受賞です。

世間での評価も高く、オススメやフェイバリットに挙げる方も多いですね。

しかし反面、内容の薄さやありえないストーリーから批判する方も少なからずいます。

 

ここからは僕の個人的な感想や評価を書いていきたいと思います。

 

僕がこの映画を初めて観たのはまだ10代のころでした。

その時の印象はとても感動し、「これは名作だ!」と思ったのを覚えています。

しかし、時は経ち、久しぶりに見直してみると・・・あの時の感動が嘘のように全く感動していない自分がいました。

それどころか最後までちょっと冷めた目で観ていました。

おかしい・・・そんなはずはないと更にもう1度観てしまったくらいです。

ギャグは全然笑えないし、前半の結婚までのシーンは長いし、収容所での出来事はありえない話の連続ですし・・・。

 

どうしてこうも180度印象が変わってしまったのか?

 

心が汚れてしまったのか?(笑)

 

自分なりに考えてみました。

 

そして気付いたのです。

 

これは喜劇なのです・・・そう、コメディです。

ヒューマンドラマでも戦争ものでもなくコメディなのです・・・そして何よりその裏には痛烈なナチス批判が隠れている映画だと。

そしてこれに気付いた時、本作の評価はまたしても180度変わりました。

 

ギャグが笑えるかどうかは別にして、僕はグイドの「とにかくなんでもかんでも前向き感」が気になっていました。

押し付けがましいというか・・・製作側のあざとさも見え隠れしているような・・・こういうの作っとけば泣くでしょ?みたいな。

前向きの裏に隠された苦悩が全く描かれていないので、感情移入ができず、そう思ってしまったんだと思います。

しかしそれは僕がこの映画の本質をとらえていない証拠でした。

若いうちは純粋な気持ちで綺麗なストーリーを観て感動する・・・それでいいんです。

そしてその心をいつまでも持ち続けたいという気持ちも分かります。

ですが、いずれそう思えない時がやってきます。

その時にこの映画は本当の正体を現すのだと思います。

 

僕がこの映画を見直して最終的に感じたのは、ナチスに対する痛烈な批判が隠されていることです。

後半のナチス軍はとっても滑稽に描かれていると思いません?

グイドにまんまとやられてばかりです。

ありえないストーリーといったらそれまでですが、これはナチスを滑稽に描くためのものだったと僕は思うんです。

 

また、映画全体の構成からも、ナチスに対する批判的なメッセージが見て取れます。

前半で幸せな生活を見せておいて、後半でそれを引き裂くナチスの暴虐ぶり・・・この対比が痛烈なナチス批判と取ることもできます。

そしてそれに屈せず笑いにしてしまうグイドを通してナチスを滑稽に描く・・・実はそんな奥深い作りなのではないでしょうか。

いわば、チャップリン「独裁者」的手法ですね。

チャップリンは「独裁者」という映画で滑稽な独裁者を通して痛烈なナチス批判をぶちかましています。

本作にもそれに通ずるものを感じます。

 

さらに、なぞなぞ好きな軍医の葛藤・・・ラストのなぞなぞでグイドに送ったメッセージからは、ドイツ人の中にもヒトラーの政策に懐疑的だった人がいたことや、ドイツの人にも良心はもちろんあったことしかしその良心に従うことが許されないほど圧倒的な支配者がいたことなど、多くのメッセージが込められた名シーンだと思いました。

しかもそれをかなりの変化球で表現している秀逸さ!

なんだなぞなぞか・・・助けてくれると思ったのに・・・と、表面だけ受け取って観ることもできますからね。

 

表面上は笑えて泣ける綺麗な家族のストーリーですが、その内側にはナチスに対する批判、戦争に対する批判の精神で溢れています。

 

どんな時も希望を忘れないといったメッセージももちろんあると思いますが、この映画の本質はこの反ナチス、反戦争のメッセージなのではないでしょうか。

それを直接的ではなく間接的にコメディで描く・・・いやぁ凄い映画です。

 

やはり名作であることに間違いはないでしょう。

 

個人的満足度

 

続いてDVDやBlu-rayの紹介や動画配信サービスでの視聴方法です。

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また次項では動画配信サービスで視聴する方法もご紹介しています。

次はライフイズビューティフルを動画配信サービスで視聴する方法をご紹介します。

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※本ページの情報は2020年1月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。




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